少し前に maniacs その 4 でそのうち紹介するといっていた薪割り機なんですが、結構売れているようです。
実は、雑貨屋 Hearth & Home で「薪割り機は取り扱えないんですか?」、というお問い合わせを頂いたので、かねてより調査中で、取り扱いを計画していたこの機種について、急遽書くことにしました。
日本では、五十嵐商店さんが代理店をやっている米国 Brave 社製の新型(日本未導入)なんですが、この間まで、こっそりと予約を受け付けていたんですが、ようやく本家のサイトにも、詳細が公開されていました。本日デリバリー開始のようです。
http://www.braveproducts.com/logsplitters/brave20tondualsplit.html
この薪割機の価格は、北米での価格で $1350 程、HONDA GC 160 エンジン(160cc の廉価版)を搭載して、能力は 20t、サイクルタイムは 7 秒となっています。
20t クラスでは群を抜くコンパクトさですが、一応 24″、約 60cm まで割ることができます。
問題点があるとすれば、水平割り専用であること、標準のウエッジが 2-way のみであることでしょうか?
Don’t worry!
不肖重松、伊達に毎日 youtube を見てはいません!
この薪割り機、PowerHorse ブランドで過去売られていたことは、ズバッとお見通しだ(仲間由紀恵風に)。
COOOOOOOOOOOOOOOOOOOL! 素晴らしいカスタムですね。
既存のログクレードルの取り付け部分を上手く使って油圧ログリフト化、簡単に着脱できる 4-way ウエッジを自作しています。まあ、ログリフト部分については、改善の余地があるかと思いますが。(着脱が不便、シリンダが細過ぎ+長すぎて動作がが早すぎてコントロールしづらい)
動画を見ればわかると思いますが、サイクル 7 秒といっても、ウエッジ自体の動きは 14 秒クラスの動きなんです。往復で割れるので、シリンダの戻る時間をムダにしないため、サイクルが短縮されているわけで、早く動きすぎて危ない、という心配はないです。
まだ、このブログでは、薪割機の構造でシリンダの説明をしていないので、お分かりにならない方もいらっしゃると思うので、念の為に書いておくと、シリンダは、押す力よりも引く力は弱いです。原理の説明は、別のエントリーでしますので割愛しますが、こういう往復割の機械は、押して太い玉を割り、引くときにそれを小割りする、という使い方をするといいです。ウエッジの力が強い=ウエッジの動きは遅い、弱い=速い、という関係になります。
PowerHorse は、エンジンが PowerHorse だったし、原産国不明だったんで、敬遠していたんすが、この新型は Brave 社にメールして確認したところ、彼らの工場で、彼らが作っている(PowerHorse の色だけ塗り替えて売っている OEM ではない)ということでしたので、米国製で品質が確かそうです。
ちなみに、こいつに載ってるホンダの GC 160 エンジン(とか、ロビンの SP170)、北米では $200 しません。エンジンが壊れたらまるっと載せ替えたほうが安いと思われます。向こうのエンジンは、インチ規格で、日本の農機などに積んである汎用のエンジンはミリ規格で PTO シャフト径があいませんし、農機から取り外したエンジンは、多くが 1/2 減速で薪割機の油圧ポンプには使えませんので、下手に高価な GX でないほうがいいかもしれません。
というわけで、並行輸入してみようかと思うのですが、どなたか、一口、乗りませんか?
日本で同じ値段だと、人気がありそうなのは、ホンダウォークの PLOW PH-GS13 (定価 208,000 円+税 → ホンダウォークの楽天での直売 151,429 円+税)でしょうか。薪ストーブ日記さんも、正規代理店として販売してます。能力 13t、サイクルタイムは快速の 14 秒、BS の 130cc エンジン、原産国は記載なし。
なので、薪割り力、サイクルタイム、どちらの能力も上がります。プライスレスな部分ですが、原産国が書いてない機械と、米国製と明示している生産者としてのプライドのある製品との差もありますね。輸入なんで、Brave は運賃が別途かかりますが、今のドルの相場なら、PLOW PH-GS13 の定価を超えることはないと思われます。
ちなみに、PowerHorse 製の場合、トラクター 3pt ヒッチタイプ(ただし、PTO ではなく、トラクタ側に油圧取り出しが必要)もあって、記憶が確かなら $700 か、結構安かったと思います。試しに買おうかなと思ったんですが、うちの外部油圧だと、流量が多すぎることがわかって、取り付かないことが判明したので、そのまま忘れていたのですが。
まあ、五十嵐商店さんがそのうち扱うんではないかと思うんですが、五十嵐商店さんが扱っているモデルって、北米には存在しないものが多いんですよね。
薪焚亭さんが絶賛している VH1500 (定価 398,000 円+税)は、向こうのラインナップにははないんです。似たようなものには、BRAVE 15 Ton(PCLS1513GC)というモデルがあって、これは水平割り専用モデルなんですね。なので、日本向仕様なんだと思います。ちなみに、PCLS1513GC は、北米での運賃・税込みの小売価格は $1330 です。VH1500 は縦横兼用になるカスタムで 398,000 円です。シャアザク?
前向きに考えると、五十嵐商店さんがカスタムして、日本仕様は、4-way ウエッジはつくかもしれない、という可能性はありますね。
薪割機の輸入に関しては、運送にちょっと不確定要素(リスク要因)があるものですから、詳細は、以下のお店の看板をクリックして、お問い合わせください。
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20トンの水平専用往復割りはPlow扱いのグレブリーも出していますが
こちらの方がコンパクトに見えます。
BRAVE 15トンのストロークが48センチなのが惜しい
個人的には55センチ位欲しいです。
本田のGCエンジンは販売国によってPTOシャフトの規格が異なるのでしょうか?
GC、GCVは世界市場向けのような発表資料がありましたので
国内、海外で規格を変えることは無いように思えますし
シャフトを変えると管理も大変になりそうです。
yas さん、いつも情報ありがとうございます。
以前、シャフトについては、自作しようと思い調べた範囲での情報になります。
GX の話しであり、GC は使うつもりがなったので精査していません。
少なくとも GX に限れば、PTO のシャフトが日本はミリ、向こうはインチです。
これは、ホンダに電話で確認したので間違いありません。
ホンダがいうには、国内ではインチ規格の PTO のモデルはエンジン本体はもちろん、部品も出ません、とのことです。
TimberWolf の日本代理店の入荷の際の、エンジン単体が写っていましたから、おそらく保守用パーツとして、部品を TimberWolf 本体から回してもらい、ストックする体制を整えているものと思います。部品があれば、修理自体はできるでしょうから。
GC について、調べてみました。
一応シャフトは、Q,V,P の 3 タイプがあるようです。
1/2 減速タイプはないようです。
日本でも、GC は US と同じ Q,V,P でインチ規格が売られているとしたら、ますます GX でないほうが都合がいいですね。
http://www.hondawalk.jp/hp/produce/item/log_ph_gs20.html 確認しました。
Braveは 360lbs=163kg で、PLOW は220kg。
二回り、PLOW のほうが大きいですね。
PLOW はエンジンが、Vanguard の 200cc と排気量が増えているのに、何故かサイクルタイムが 21 秒と、Brave の 1.5 倍もかかります。
245,828円、税込、送料込み、ということは、価格的には、Brave の並行モノのほうが安く上がると思いますから、ホンダウォークのサポートを取るか、Brave というブランドを取るか、ということになりますかね。
自分なら Brave にすると思います。
その通りだと思います。ホンダウォークは信用できません。懲りました。
ホンダの名前で中国製品を販売する会社です。PLOW13は欠陥商品でした。
今少し早めにこのブログに出会っていたらと・・・
安齋さん、こんにちは。
ホンダウォークさんの営業姿勢には、正直自分も、ちょっと疑問に思う部分があります。
PLOW13 が欠陥かどうか、それは自分にはわかりませんし、たまたま安齋さんが購入されたものが運悪く調子が悪かったのかもしれません。
PLOW ブランドも、悪い面だけではなく、良い面もたくさんあると思うので、多くの人が価値を認めて購入しているのだと思います。
少なくとも、雑貨屋 Hearth & Home 暖炉家は、閑古鳥が鳴いている、いつ潰れてもおかしくないような零細ネットショップですが、ホンダウォークさんは、実店舗も構えるとても大きなショップさんですから、より多くの人が選択し、必要としているお店である、うちは、その逆であるということかと思います。
より多くの方に必要としていただけるショップになれるように、自分は自分の良心と美意識で、誠実に頑張っていこうと思います。