続続・薪の使用量

続・薪の使用量」を書いてある時に違和感があったんですが、やっぱり嘘を書いていました。

まあ、厳密にいえば、嘘じゃないんだけど、厳密にいえば、やっぱり嘘、というか。

どういう嘘を書いたかというと、薪自体の持っているエネルギーが 1kg あたりだいたい 20MJ ですよっていう部分。

この根拠ってのは、「針葉樹と広葉樹」のエントリーの根拠の資料、

http://ffpsc.agr.kyushu-u.ac.jp/forman/pdf/02_inter/no_4.pdf

なわけですが、ここで書かれている 20MJ 位の数字ってのは、ここの 32 ページを良く理解しておかないとまずかったわけです。

つまりは、20MJ には、薪に含まれる水分が蒸発するために使われる、すなわち、実際に暖房としては使えないエネルギーまで含んだ数字、ということなんです。この数字を、高発熱量(HHV; Higher Heating Value)と呼ぶそうです。

普通我々が使う薪、というのは、多かれ少なかれ水を含んでいるのだから、その分を差し引きしないといけない。まあ、現実に則した数字ですが、これを低発熱量と呼ぶそうです。

資料には具体的な計算式が書いてあるのですが、水素量などよくわからない数字が出てくるので結果の数字だけ引き合いに出すと、我が国の一般的な気乾含水率の 15%(ドライベース)の場合、福岡演習林のスギ・ヒノキがそれぞれ、19MJ → 15MJ, 19.8MJ → 15.8MJ となり、比率的には、78.9%, 79.8% であることから、概ね 80% 以下の熱量であろう、と推定されます。

よって、20MJ ではなく、カラカラに乾いている状態で 16MJ 弱、概ね、4.4kWh 程度と考えるべきであったわけです。

結果、運転出力は、9.7kW ではなくて、最も効率が良い 8kW を想定し、その時の薪消費量が 2.5kg/h ということのようです。

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