チップの問題

薪乾燥機ですが、チップを燃料にしています。

そして、このチップの品質が機械の安定稼働に大きく影響をするんですが、納品されたチップそのままでは機械に噛み込んで停止してしまうことが多く、今のところ対症療法でチップをふるいにかけて、適切なサイズのものを作っているわけです。
さらに大きすぎたものは再度破砕しているのです。
今までは乾燥機の稼働率が低かったので、この作業は許容範囲だったのですが、次第に負担が大きくなっています。

今使っているのがこの小さなチッパーです。
ハンマー破砕タイプです。

ナイフのタイプだと、石などを噛み込んだものを投入すると、刃がすぐに切れなくなってしまうのですが、ハンマーは異物混入に強いという特徴があります。
スクリーンを通るまで何度も破砕するため、破砕サイズの調整はふるいサイズで行うようになります。
ただ、見ての通り、通り抜ければ良いので、φ30mm のスクリーンであっても 30mm 以上の長いものでも太さが 30mm 以下ならば通ってしまいます。

今買っているチップは φ50mm スクリーンなのですが、φ30mm スクリーンだと、噛み込んで停止することはほぼありません。

最終的には φ50mm のものが使えるようにするのが一番です。
そうすれば、ふるいにかけたり、大きなものを小さくする必要がありませんから。
ただ、今すぐには無理なので、対症療法として、大きなものを破砕して、詰まらなくする対策をしないといけません。

現場からのリスエストの能力で Alibaba で当たってみたのですが、ハンマータイプで、大体 200 万前後の見積もりになりました。
そして、この金額は、本体のみ、FOB なのです。
この規模のものは、人力で投入し、人力で出てきたチップを運んだりはできませんから、定量供給機や排出用のコンベアなどの搬送装置も併せて必要です。
その辺、本体と同じくらいかかるでしょう。
さらに言えば、雨ざらしにできるような機械ではありませんので、建屋も必要です。
消費電力も 50kW 以上になるので、キュービクルも必要でしょう。

20ft の場合、前回の数字で中国内でのバン詰やドレーの費用が $600、海上運賃が $1,100、日本側の港湾費用が約 5 万、ドレー費用が 2 万、ドル建て部分は為替手数料や輸入消費税を含まないので、 $1 = 130 円とすると、約22 万ですから、自分で通関とデバンをやっても 30 万くらいの運賃がかかります。
40ft でも大きく高くはならないと思いますが。

10t アームロールで届いた全量をふるいわけもせずに一日で全部機械投入で処理したい、という前提条件自体が無理がありました。
かといって、切削チップに切り替えては、価格的に全く採算が取れません。

それで次善の策を考えてみたのですが、ハイガー産業が実に微妙なハンマーミルを売っています。

写真は 5.5kW って書いてあるのに、スペック表は 7.5kW で処理能力も倍半分違う数字になっているくらい、いい加減なわけですよ。
送料込みで、348,000 円となっているので、いちいち海外からこれくらいの小さなものを取り寄せることを考えれば、面倒くさくなくていい、というところはありますね。
一応、修理パーツ等も国内に持っている風な口ぶりですから、そう言うものもいちいち LCL で取り寄せる手間を考えれば、アリです。

ただ、小さい。
ホッパーのサイズも小さいので、重機での投入は不可能です。
また、負荷に応じての供給が必要になると思います。
出てくるチップはかなり細かいようなので、スクリーンを大きめのサイズに変更することで処理能力を高める余地はありそうです。

かなり高額なものなので、じっくりと検討したいと思います。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしに参加しています。 励みになりますので、足あとがわりに、ランクアップにご協力下さい。

Leave a Reply