POSCH Leibniz のカタログが届きました

先日、オーストリア大使館の方に紹介いただいて、ナカザワアグリマシンさんに問い合わせをした、ということを書いたと思います。
はるばる北海道から送っていただいたカタログが届きました。

それで、先日書いた中で、ちょっと嘘になっていたことがあるので、訂正というか、補足というかしておきたいのですが、例えば、S-375 の場合、ウエッジが 6-way と書きましたが、実際のところ、オプションのうちの一つが 6-way で 4-way や 8-way も選べるようです。
S-377 等の Multi の場合も同様で、2-6-12 way 以外に、2-4-6, 2-4-8, 2-4-12 も選べるようです。

カタログを見てずっと考えているのですが、価格については、機密に相当するので具体的に話すことはできませんが、ざっくりというと、思った以上にかなり高額であり、今の生産規模では最小構成でもペイすることが極めて難しいと感じています。

ただ、POSCH の素晴らしい点は、単体ではなくて、システムとしてオプションが豊富に用意されていることです。
例えば、WP36 などでもそうですが、薪割りをするには、原材料となる原木, つまり丸太ですね、これを絶え間なく供給しなければなりません。
もし、一本一本供給するなら、その作業をしている期間、薪製造機の操作がストップしますから、生産性が劇的に低下します。
ただまあ、これらも、POSCH 純正である必要があるのかというと、全くそういう必要はなくて、MADE IN CHINA でいいんじゃないの、というようなものもありますから、なにもかにも揃える必要はないかなとも思いますが。

実際のところ、SAMI の Auto Factory のように、オペレータすら不要の自動化されたシステムの場合、当然ですが、フィーダー部分も連携して動作する必要がありますが、POSCH はまだそこまでのレベルには到達していませんから。

これをいうと身も蓋もないんですが、別に WP36 で今のところそれほど困っていません。
現実問題、今は 5 号が一人で、1 日 3 時間程度薪割りをして、それも毎日ではありませんが、それで大体 1 週間で乾燥機 1 回分、大体 36m3 の薪ができているわけです。
原木の状態によりますが、1 時間あたり 2m3 程度ということになります。

劇的に早くなるかはさておき、今度は原木の入荷が追いつかなくなるだけではないかと思うのです。
無論、薪割りに使っている時間を他の仕事に割くことができるというのはメリットです。

要するに、WP36 に対して、少なくとも S-375 ではできることが全く、それこそ 1mm も増えないのです。
作業効率が上がるであろう、それだけだということです。
K さん達と配達の時に POSCH について離したとき、丸鋸になるのは良いとしても、費用対効果で考えると、単にその部分にフォーカスして投資する意味は極めて薄いんじゃないか、ということになりました。

それならばむしろ、AutoSplit, つまり、Splitta 400 や FAM のように、ある程度以上太さのあるものを一定のサイズで割る機械を導入した方が良いのではないか、という話になったんですが、うちの事情としては、薪製造機で薪割りをした後の工程は園に委託をしているので、割サイズの調整をこちら側で積極的にしてしまうと、委託作業が減ってしまう、そういう問題がありますし、委託分に関しては出来高払いなので、イニシャルとしての投資が要りません。
なので、園の作業キャパシティを超えて二進も三進も行かなくなるならともかく、現状、ここも積極的に推進する意味が薄いのです。

要するに、S-375 では投資効果が薄く、S-415 Vario では過剰投資、S-377 か S-415 Multi であれば、ウエッジを交換することなく、原木の太さに併せて割サイズの調整が可能で、割直しの作業を軽減できる、そういうところでしょうか。

いずれにせよ、大体の金額を把握できたので、たちまちではないにせよ、今後のことをよく考える材料にはなりました。
今注文してもすぐに届くわけでもないし、今シーズンには全く間に合いません。
とりあえずは、現状のチップの問題、バーオイルの問題、そして、原木の供給が人力テーブルである問題、これらの解決から進めていきたいと思います。

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