エコエコ棟梁のブログでレポート されているのでとても気になっているのですが、ウッドバッグに農ビで作った袋をかぶせることで乾燥を促進する実験をしているようです。
薪屋にとって、薪をいかに早く、コストを掛けずに乾燥させるのか、というのはとても重要なファクターです。
薪は置いておけば乾燥するわけですが、原木にはコストがかかっているし、保管するスペースにもコストがかかります。
1 年なら、毎年のサイクルですが、2 年乾燥になると、資金も 2 倍、スペースも 2 倍必要になりますが、それで利益が 2 倍になればいいんですが、そうは問屋が卸さない訳で、少なくない薪屋がいい加減な乾燥状態の薪を乾燥薪として 1 年で出荷するので、最近は「2 年乾燥プレミアム薪」みたいな表現が出てくるのだと思います。
2 年かけたからといっていいものができるわけでは全くないので、「2 年乾燥プレミアム薪」みたいな、時間をかけた=高品質、というブランディングには違和感を禁じえません。
しっかりと乾燥している、ということをどのように担保し、ブランディングしていくのかは、難しいテーマだと思います。
なぜなら、特定の一業者がそう主張しても、客観的に比較できないからです。
しかし、乾燥用袋のことを知れば、さらに「温度」というファクターがあることに気が付きます。
温度が高くなれば、飽和水蒸気量が増えるわけですから、より乾燥しやすくなるわけです。
ただ、今までは、乾燥機や、そうでなくても、ビニールハウスくらいの設備を投資して行うのが一般的でしたが、袋をかぶせるだけで行おいうというのは、とても面白い試みだと思います。
さらに言えば、袋をかぶせる(適度な排気機能を持たせて)だけですから、例えば、スリットで行っている部分をタイベックなどの透湿フィルムに置き換えることで、湿気のみを排出し、空気の移動は抑制することで、より袋内部を高温にすることができるでしょうし、更に透明ではなく黒いビニールを使うことで、内部の薪の日焼けを防ぎ、より温度を上昇させることができるのではないか、とも思えます。
土間用のポリフィルムと、タイベックを溶着して袋を作ってかぶせて比較してみようと思いますが、大型のシーラーなんて持ってないので、タイベックだけでをミシンでもで縫製して作ったほうがいいかもしれません。
でも、そこまでコストを掛けるんだと、布団干し袋をためした方がいいかも。。。