TimberTuff の Timberjack の品質とお店の販売方針

TimberTuff の Timberjack について、使ったら一発で曲がった、という連絡がありました。

TimberTuff TMB-45 が曲がったという連絡は今回が初めてです。商品のコメントを見る範囲では、曲げた人 はいらっしゃるようです。
お客さんの期待する性能を有していなかったことは残念に思います。

ただ、普通の鉄パイプなので曲がる時は曲がります。
これは、TimberTuff ではなくて、もっと高額の LogLite でも曲がる時は曲がります。

力加減を調節しないと壊れますが、では、どれくらいで曲がるのでしょうか?

この Timberjack は柄が 48″, 約 120cm ですが、計算を簡略化するために片持梁であるとして考えますと、知恵袋に以下のようなやり取りがありました。

単管パイプでも、1m の長さだと 100kg 程、ということになるのですが、TimberTuff TMB-45 の場合、1.2m あるので、持ち上げることのできる重さは 80kg くらいが限界、ということになるかと思います。

TimberTuff の場合、製品重量が 8kg 程です。
パイプ部の重さが 6kg とすると、1m あたり 5kg くらいということになりますから、外径が 34mm くらいとすると、8mm くらいの肉厚 であろうと思われます。

そうすると、断面係数 は、Z = 3555.54mm3 = 3.55cm3となるため、単管パイプの 3.83cm3 よりも弱いわけです。

メーカー的には 12″, 約 30cm までの丸太に使用できるということになっていますが、密度が 1 だとして、1m の長さがあれば、だいたい 300kg 位あることになるわけですが、安全のために 2/3 を乗じてあるので、限界としては 120kg を超えると曲がるかもね、ということかと思います。

能力を超えて曲がったのであれば、無理をして壊したということになりますし、お店の保証規定は明示していないものについては、初期不良 7 日間ですので、それ以降の保証はありません。

もともと、TimberTuff ブランドについては、MADE IN CHINA のため、価格優先であり、品質面が犠牲になっています。
実際にこのアイテムは、米国でも評価が別れていて、低評価も少なくないんですが、大抵は、曲がった、というものです。

本国での価格は $40 程度なんですが、今の価格は 7,000 円強で、消費税とモールの手数料がありますから、手取りでいうと 6,000 円弱くらいとなります。
アメリカから輸入する際の運賃は、ドンブリで言えば、品物の価格の 10 — 20% かかるんで、10% off していると、ほぼ利益はありません。
細かな検品や保証を省く前提での価格となっていますので、その点はご理解ください。

過去にも、ハンドル部分のゴムの接着がいい加減で、緩衝材に張り付いていて、「迷惑料を支払え」というようなクレームを頂いたことがありますが、機能に問題がない場合、良品として対応しておりますし、迷惑料等、使えなかったことによる機会損失なども弁済しておりません。

返品についての特約事項
お客様のご都合による返品は承っておりません。
製品に瑕疵があった場合、当方の責によるものの場合は、良品との交換・修理、または、交換や修理ができない場合のみ返金(返品)を承ります。(センドバッグ保証・初期保証期間1週間)
初期保証による返金の場合、お支払いいただいた商品金額がご返金の上限となり、決済に要した手間・費用、送料、遺失利益を含め、迷惑料などの名目でのご請求対しては、お支払いたしません。

基本的にハズレを引いたら、ごめんなさい、という販売方針です。

上記のように、初期不良であっても、返送料は購入者の負担になるセンドバック保証です。
明らかな輸送途上の破損なら運送会社の対応となりますが、それ以外は、お互いにいつ壊れたのかわかりませんので、相互に送料を負担する、という考えによります。
また、センドバックするにも経費がかかりますので、メーカが写真で初期不良を認めてくれる場合は、写真の提示で品物は返送不要となるように対応しております。(無論、写真を取るのが手間だから送り返す、というのも構いません)

輸入商品は、輸入者が法律的には製造者となりますので、商品の瑕疵については PL 法に基づき、責任保険に加入しておりますので、その点はご安心ください。

今回の破損について、早速商品説明に追記しておきました。

Timberjack の相場ですが、昔は Peavey Mfg のものくらいしか扱いがなくて、現地で $80定価では 18,000 円税別、税込だと 19,440 円 です。
しっかりしたものですが、やはりお値段もそれなりになってしまっています。

うちのお店では、信頼性の高い商品を希望される方には、LogRite 社の製品 をおすすめしています。
ただ、ここの商品は、本当に高いです。
値段が全然違いますが、品質も全然違います。
個人的には、値段の価値はあると思いますが、殆ど売れません。

TimberTuff TMB-45 も、無理をしなければ、それなりに仕事をするのです。
このあたりが、品質の低い TimberTuff TMB-45 の扱いを継続している理由でもあります。

最後になりますが、S さん、せっかく商品を買っていただきましたのに、十分な仕事もせずに破損したことを申し訳なく思います。
また、ブログ記事に取り上げてくだり、ありがとうございました。
うち以外でも TimberTuff TMB-45 は流通していますから、多くの人の参考になると思います。

これに懲りず次回、なにか購入いただける時は、割引サービス等で対応させていただきますので、(忘れっぽいのですが)お申し付けください。
ただ、うちのお店の場合、もともと簡単にホイホイ値引きできるような利幅を設定していないので、本当に気持ち程度になってしまいますが。
今後とも宜しくお願いいたします。

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TimberTuff の Timberjack の品質とお店の販売方針” への4件のコメント

  1. Peavey Mfg のを持っていますが、高いだけ有ってアレは丈夫ですよ。

    少々重いのが難点ですが、太い丸太の玉切りでは重宝します。
    持ち上げなくても、太くて重い丸太を回すだけでも便利ですから。

  2. 実は、Peavey は使ったことがあるのです。
    ログハウス屋さんで、丸太小屋づくり体験をした際に、回す目的で使用しました。
    おっしゃるようにしっかりしたものですが、重たいんですよ。
    LogRite は軽い上に、Peavey と同等か、それ以上の強度があり、木ではないので鉄と木の取り合い部分自体がありませんので、そういう意味でも堅牢です。
    現地での価格は 1.5 倍しますが、うちの値段だと、そこまで価格が開かないので、Peavey Mfg のものは、今のところ、取り扱う予定はありません。
    個人的に気になっているものに、Woodchuck Log Jack もあるんですが、正直、一瞥しただけで LogRite のほうが堅牢で、価格は多少安い程度なので、これも中途半端かなと思っています。

  3. ハ、ハ、ハ、笑っちゃいけない案件ですけど、久し振りにあの方の暴走を見させてもらったもので、思わず笑ってしまいました。
    (あの方のブログには、ほとんど近づいていないので、「久し振り」とはそういう意味です)

    さすが、重松さんの丁寧な回答に「低調なご指導」と書くだけあって、商品説明を十分読まない上での購入だったのでしょうね。

    単管パイプとティンバータフの断面係数は、それぞれ、3.83と3.55、強度比で言えば1.08倍ですので、確かに「単管パイプのほうが強い」ことは間違いないのですが、普通の方ならば「同程度」とすぐ分かるはずですが。

    それを、「単管パイプのほうが強い」=「単管パイプなら曲がらない」と誤解釈して、単管パイプで自作するおつもりですから、これで曲がったら、また重松さんに「強いはずの単管パイプでも曲がった」とクレームが入ることは目に見えてますね。

    自作手間を請求される前に、ひとこと言うか、若者らしく「ブログ記事で説明」して差し上げた方が良いと思いますよ。

  4. 断面係数ですが、あくまでも断面係数でしかないので、材質の差は考慮しないといけないかと思います。それ以前にパイプサイズ・肉厚なども推定でしかありません。

    で、単管パイプで薪製造機を吊り上げた時に、パイプが座屈したことがありましたが、重心ズレ・荷が振れた程度でも、計算した強度ギリギリだと簡単にその様になりました。
    労働安全法のマージンは 2/3 なので 50% しかありませんから、その時点で無理をすると危険な数字だと思います。

    改造については、どのようにされるのかはわかりませんが、自己責任で行うことですから、特に意見することではないと思います。

    鉄という材質の性格からして、引張に強いわけですし、構造的には、梁と考えると、成を増やせば、角材であれば、幅に対して成は2倍になれば、その自乗、4 倍断面係数が強くなるわけですから、自分だったら、引張がかかるように、かつ、せいを増やすように補強を試みると思います。

    ただまあ、そこまで手間をかけるのなら、はじめから Peavey や LogRite を買ったほうが自分は経済的ではあると思いますが。

    人により、顔が違うように、考えも異なってます。
    ものの捉え方についても異なるわけで、それが食い違った時にどうするのか、という部分がその人の人となりだと思います。

    今回のケースで言えば、破損の原因が製品の不具合だったかどうかが全てです。
    使用していた材料の不都合であるとか、溶接などの加工の不都合であるとか、それにより生じたものであれば、荷受けのタイミングが確認できるアイテムの場合、荷受け後 7 日間なら、初期不良で保証の対象です。
    製品に瑕疵はなく、製品の想定してる強度を超えている、すくなくともスタンド部分が地面にめり込むような使い方をして、その結果破損させたと推認してます。
    仮に瑕疵があったとしても、保証期限はとっくに過ぎています。

    もし、PL法に基づく事故であれば、保険により対応できる旨もお伝えしてあります。
    損害賠償の予定は、最大で商品金額です。

    現時点では、保証対象とは判断できませんし、製品が期待のものではなかったことについて遺憾の意を表明した上で、自分なりの説明は尽くしたので、これ上対応すべきことはないと考えてます。

    なにはともあれ物損で人的被害がなくてよかったというのが率直な感想です。

    念の為に書き添えると、ブログの記事の内容は、有益であるように努めていますが、正確性などについては保証していません。ある程度のリテラシーは、持ち合わせておられると思っておりますが。

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