Prince Mfg. の Auto Cycle Valve の “Power Beyond” とは何か

Prince Mfg. の Auto Cycle Valve を買おうと思うのです。
何に使うものかというと、薪割り機のウエッジ(またはラム)の往復が(半)自動になるバルブです。

ごく一般的な薪割り機は、Detent と呼ばれる機能が内蔵された薪割り機専用のコントロールバルブが使われています。
Detent 機能は、戻り側のレバーを強く倒すとその位置でロックされて、シリンダが戻り切り、それでも戻そうとすると回路の圧力が上昇しますから、それを検出して中立位置に戻す、という機能です。
この機能があれば、戻り側でも任意の位置にウエッジ(ラム)を止めることができます。

それを一歩進めて、割る時にも同じことができるのが Auto Cycle Valve なのです。

今は特に必要と思わないのですが、後学のため、また、機能を理解すれば、何か新しいアプリケーションを思いつくのではないかと思うので、補修用のコントロールバルブの在庫がないので、それを取り寄せるついでに取り寄せようかなと思ったのです。

そうしたところ、よくわからない Power Beyond という機能が付いているものとそうでないものとがありました。
普通のと、PB と、値段はそれぞれ $325.15, $333.45 という具合で、値段はほとんど変わりません。

で、Power Beyond ってなんなの、ってことですが、能書きとしては以下ようになっています。

This valve is a two spool valve that can be used to automatically cycle a hydraulic cylinder. The spools and the valve body have been modified to provide this function. Both spools have the pressure release detent spool attachment.
The valve is shown connected to a cylinder in this sketch. The “B” port is connected to the base of the cylinder.
The “A” and “D” ports are tied together and connected to the rod end of the cylinder.
The “C” port is plugged.
At the beginning of the cycle the cylinder is fully retracted.
To begin the cycle both handles are pulled back. Oil is directed to the “B” port and the cylinder will extend until it reaches the end of its stroke. At this point the pressure will build to the detent release pressure and the first spool will center to neutral. Now the oil will go through the open center core to the second spool and is directed out the “D” port to retract the cylinder. When the cylinder reaches the full retract position the pressure will build to the detent release pressure and the second spool will center to neutral. This completes the cycle.
To begin the next cycle both handles are again manually pulled back. Please note this valve does not have the load-check feature of the standard RD5200 valve. Also the “B” port is open to tank in neutral.

Auto Cycle の仕組みについて説明はあるんですけどね、肝心の Power Beyond の説明がありません。

Auto Cycle の説明について、簡単に邦訳した上で、まとめてみると、Auto Cycle は基本的に 2-spools だということで、A, B ポートの spool と C, D ポートの spool とがあるということですね。
それで、A, D はシリンダの元に繋いで、D ポートをロッドエンド側に繋ぐ、って、どっちが元でどっちがロッドエンドなんだろうかという疑問はありますけど、まあ、逆に繋いだら、逆に動くだけの話ですね、多分。

それで、最初の状態というのはシリンダが縮み切っている状態になるわけです。
その状態で、2 つのスプールを操作するレバーをロックする位置にまで手動でセットするわけです。
そうすると、B ポートに作動油が送られて、シリンダが伸び、伸び切ってデテントが機能するまで油圧が上がると最初のスプールが中立に戻って伸びる動作が終了します。
そうすると、1 つ目のスプールは open center で、2 つ目のスプールの機能が有効になるので、今度は D ポートに油が送られて、あとは同じく、縮み切ってでテントが機能すると、中立に戻ってサイクルが終了する、ということのようです。

あと気になるのは、オートサイクルで使わない時は普通に操作できるのか、ってことですよ。
1 つ目のスプールに関して言えば、A, B どちらも繋いであるのですから、伸び縮みさせられそうに思うんですが、C は蓋をしてあるので、縮めることはできても伸ばすことはできないわけで。
その辺りのことも何も書いてないですね。

Power Beyond に関しては、それ用のポートが追加になっているような絵面なのですが、このポートを別の 1 spool のコントロールバルブの IN 側に繋いでやって、例えば、それがログリフトのシリンダのコントロールとかに使えるものなのかしらと思ったりするんですが、気になります。

おいおい調べていこうと思いますが、時間がないので、よくわからないうちは買わない方がいいように思っています。

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