薪割り機の修理 — 溶接修理は失敗

修理預かりしていた薪割り機ですが、組み立ててあったものの、作動油の充填がまだだったので、その作業を行いました。
が。。。漏れます。。。
プロに依頼して、目視では完璧だったので油断しました。
ダメ元で自分が追加で盛ってみったんですが、それで止まれば苦労しませんよね。
もう一度初めからやりお直しです。
K さん、ごめんなさい。
だめなら、フレームから作り直します。

それでふと思ったんですが、この際なので、いっそ PCLS2013(PCLS2016)の互換機を作ってしまおうと思うのです。
ホース等ももう自分で作れるようになったので、NPT でも G でも、自由自在です。
PCLS2013 のアフターのことを考えると、NPT の方がいいしコストもホース 1 本あたり $1 くらいは安いんですが、シールテープを巻かないとだし、ネジを閉める順番に制約が生じるので、正直 1005 に統一したいという気持ちもあります。

ホンダウォークの PH-GLS20 が 348,000 円(税込)という、かなり強気の値段で販売されているのですが、これに対抗するには $1,500 程度で生産すれば良いことになります。

PH-GLS20ほぼ同じもの, Predator が米国で $999 で売られている のに、2 倍以上の値段(348,000 円 = $2,266)で商売として成り立つ日本の現状には、危機感を禁じ得ません。
米国と比べて、日本の所得水準は格段に低いわけで、多くの人が薪割り機を適正な値段で購入できない環境にあるということです。

このクラスの薪割り機は重量的には、200kg くらいなので、1kg あたり $2 だと、フレームの価格は $400 も出せば十分生産できると思いますが、鋼材の質を上げるともっとかかるかもしれません。
ただ、ウエッジ部分は耐摩耗鋼を使いたいところで、たまたま、NCα の後継機を計画していて HARDOX 500 が工場にあるので、それでいいかなと。
流石に相手が木なので、500 で十分すぎるでしょう。
工場側からは OK をもらったので、今度図面を書いて、試作をかけようと思いますが、念の為、保守用に持っている実機の刃物を輸出した方がいいかもしれません。
塗装をどうするのか、パウダーコートにするとかなりの数を作る必要が出てくるので、当面は無理かなと思いますが。

GX200 は 1 基ストックがありますが、量産するとなると、エンジンをどうするのかも考えないといけません。
US HONDA はサポートに問題がある(日本では部品を出さない)し、GX は値段も高いので使いたくありません。
KOHLER CH255 なら $200 で、GX200 の $500 に比べると半額以下なので、それでいいかもれいません。
まあ、エンジンはお客さんが選べるようにすればいいという話もありますね。
どのみち、国内生産になるので、その辺の自由度はかなり高くできると思います。

エンジンは、NP3 にコンベアがないのと、コンベア自体、現状薪用はホンダウォークくらいしか販売しておらず、ここについても次のコンテナで仕込みたいと思っていますが、エンジンをどうするのか考える必要があります。
価格によっては使い捨て前提で Lifan を採用してもいいんじゃないかと思い始めました。

NCα の後継機, NCε が完成したら、着手したいと思います。

薪割り機のタイヤの空気が減ってぺったんこになっていたので、空気を入れることにしたんですが、思ったよりも圧力が高くてびっくり。
410kPa と書いてあります。

昭和の人間なので、410kPa(0.41MPa)ってパッとわからないのですが、4.1kgf/cm2 のことです。
ふと気になって調べたんですが、単位が切り替わったのは、新計量法が 1993 年 11 月に施行されたことによるそうなのでそれ以降、経過措置も 2000 年を待たずに終了したようですから、完全に 20 世紀の遺物ということでしょうね。
ただまあ、見て分かる通り、PSI, Pounds Square Inch (psi, lbf/in2)は併記されているんですよ。
未だ健在、ヤードポンド法。
自分は油圧はこっちの方がしっくりきてしまう始末。

MonotaRO の安物空気入れで頑張りました。
これ、シガーから電源を取るタイプです。

この薪割り機はリコイルスタートのみなので、バッテリーがないんですが、NP1, 2, 3 はセルスタートなので、バッテリーからシガー電源に変換するケーブルを買ってあって、フォークリフトのバッテリーから電気を拝借しようと思ったら、家に忘れてしまいました。

これさえあれば、わざわざマキタのバッテリー空気入れを買わなくてもいいかなと思ったんです。
でも、あることに気づきました。
そう、マキタの空気入れは既定の圧力になると自動で止まってくれるんです。
これくらいのタイヤでも、MonotaRO のだとそれなりに時間がかかるんですよね。
空気を入れる速度を計算してタイマーでもセットすればいいんでしょうけど、そのタイミングで止めないといけないのは結構億劫です。
それと、大型のタイヤになれば、本数も増えるし時間もかかるわけです。
それほど高いものではないので、余裕があるときに、空気入れも買った方がいいような気もしないでもないです。

ただ、自動停止機能があるのなら、マキタのもののようにそれなりの値段を出さなくても、USB-C で充電できて小型のものの方がいい気もします。

3,000 円しないし、Prime なので問題があれば、返品も容易なので、薪割り機だとか、乗用車だとかは、これで十分ではないかと思います。
写真を見る限り、手のひらサイズくらいのようなので、トラック等はバッテリー容量的に無理かもしれません。
一応、単位も切り替えられるようですし。

それで話を元に戻して、400kPa で空気を入れては見たんですが、正直、半分の 200kPa くらいでよかったんじゃないかとも思います。
今度、新品(交換用部品)の空気圧を測ってみます。
在庫している間に多少抜けているかもしれませんが。

配達でした

今日は香川県に配達です。
18 カゴ!ひとつ 600kg くらいあります。

この間買ったポータブルバッテリーが届いたので早速デビューです。
もっと早く買えばよかった。。。
バッテリーを使うとどれくらい使っているか、後どれくらいの時間使えるか表示されます。
冷蔵庫の場合、今の外気温だと半日くらい動くみたい。
夏場や冷凍モードだともっと短くなる可能性がありますが、これで冷凍食品をお土産で買っても安心です。

それはそうと、自分はこれ、卑弥呼縛りって呼んでるんです。
ベルトラッシングの残った部分がプラプラしないように束ねておく縛り方なんですが、弥生時代の髪型に見えません?
調べたら 角髪 というみたいです。

Spanngurt Coach 的には Trucker Sausage と言うらしい。
そしてよく見ると微妙にやり方が違います。
自分は端部をくるくる巻き取るんですが、そうすることで束の大きさを好きに調整できます。
Spanngurt Coach 的半分に折り込むやり方だと、余っている部分の長さで束の大きさが決まってします。
まあ、好みの問題でしょうけど。

配達は無事に終わりました。

それと、こちらで告知するのをすっかり忘れていたんですが、TimberCat NP3 の早期予約を開始しています。

11 月中は 15% off, 12 月中は 10% off となります。

予定価格は 999,999 円です。
同価格帯の性能比較表です。

特筆すべき性能は、WoodMizer FS500, Tempest 型の後発です。

往復で割るので、サイクルは 4.5 秒と早いですし、ウェッジのバリエーションも豊富ですが、高さが調整できるのか、記載を見つけられませんでした。
Tempest の記事でも書きましたが、このタイプの弱点は高さが固定で、何も考えずに割ると、薄いゴミのようなものがかなりできるのです。
ゴミから作るのなら別でしょうが、原木を購入している場合、原価のかなりを占めるのは原木代ですから、作業の効率と同時に歩留まりの高さも気にする必要があります。

サイクルだけの話をすると、NP3 もオーダーいただくと試作機と同じ Lifan かあるいは、FS500 と同じ GX にして、サイクルを 5.5 秒まで短縮できます。
FS500 のように両サイドにできた薪が散らかりません。
将来的には、NP3 はコンベアのオプションを設定しようと思っているので、できた薪を運ぶ、積み込む、そういうことまで想定すると、往復型もいいのかどうか、ちょっと微妙に思うわけです。(個人の感想です)
コンベア 2 台使えばいい、という意見もあるでしょうけど、かなり邪魔だと思います。

肝心の値段がとても気になります。
本国では $17,495.00 と表示されています。(本国はエンジンが KOHLER のようです)
輸入すると、大体 $1 = 200 円くらいにしないと厳しいんですが、3,499,000 円になりますね。
その価格だと、薪製造機の NP2 と 薪割り機の NP3 をセットで買っても、まだお釣りがあります。

Masakari MS1800J-GXC は自走ができるのがメリットかなと思いますが、薪割り機自体のスペックを考えると、相当の割高感があります。
自走できることにどこまでメリットを見出せるかでしょう。

価格 破砕力 サイクルタイム エンジン 原産国 ログリフト ウェッジ高さ調整 ウエッジ交換 オイルクーラー
TimberCat NP3 999,999 円 37t 7 秒 KOHLER 440cc / 14HP セル付 中国 油圧 油圧 油圧, ボックスウェッジ標準 4, 6 way 別売 電動ファン付き
Brave VH-3700GX 921,800 円 37t 14秒 ホンダ GX270 (6.0kW) セル無 米国
TimberWolf TW-6 1,857,600 円 28t 8 秒 18馬力 米国 別売 油圧 油圧 4 way標準 6 way 別売
WoodMizer FS500 不明 45t 4.5 秒 ホンダ 630cc ガソリン セル付 米国 油圧 ? ボックスウェッジ? ?
Masakari MS1800J-GXC 968,000 円 18t 8.5 秒 GX200 日本

TimberCat NP3-BW の脚の長さがちょっと短いような気がする件

ボックスウェッジの薪割り機、TimberCat NP3-BW ですが、ちょっとサポートの脚が短い気がするんです。
水平になるように高さを調整すると、一番上の穴にピンを刺すようになるんですが。。。

こんな感じで、寸足らずです。
ログリフトを使う時、ポンプの流量がすごく多いので、レバーを相当ゆっくり触らないと、動きがやすぎてガタガタするんです。
工場にどうにかならないかと連絡してみました。

念のために水平か測ってみます。
大体、水平。

脚は 5cm くらい短いようです。
あるいは、脚を受ける角パイプ自体の取り付け高さを 5cm 低くしても同じことかと思います。
とりあえず、今作っている 4 台は脚の長さを伸ばしてもらうことにしました。

モニター価格での早期予約の受付を開始しました。
北米では、$25,000 — $30,000 くらいしているものにかなり近い仕上がりです。

TimberCat NP シリーズ 第 3 弾 — ボックスウェッジ薪割り機 NP3-BW ついに始動

今日は、今シーズン初の配達からスタートです。
西長戸に軽トラ 2 台、比較的近いのですが、近くても積み込みの手間は変わりません。
今シーズンから配達費用を 1 台いくら、に変更しました。
まとめてご注文いただくと、運賃分、割安になります。(が、まとめての配達になります)

今はシーズン前で 10% off になっています。
ぜひ、この機会にご注文ください。

配達の帰り、お宮によって、去年の 7 月に伐採した榊 の玉を持って帰りました。

午後から別の兼務社に移動して、ここでは本殿と拝殿の間で大きくなり過ぎて、落ち葉で雨樋を詰まらせたりして問題になっている榊を T さんたちに伐採していただきました。
とても大きく、もったいないという気持ちもあるんですが、石垣を痛めているし、屋根も修繕が必要になって 200 万円くらい修理代がかかっています。
建物の近くに大きな木があると、いろいろな問題が生じます。
今後、人口の減少や、ライフスタイルや価値観の変化という、神社を取り巻く社会構造が今までとは大きく変わり、特に金銭的な運営の負担というものを軽減するように神社の造営をしていくべきと思っています。
かといって、丸坊主の山を神奈備にふさわしい環境とは言えないとも思うのです。
とてもバランスが難しく感じます。

地元の業者さんが手に負えず残っていたんですが、神鍋白炭工房 さんに遠路来ていただき、伐採していただいていたものです。

そしていよいよ新型薪割り機、TimberCat NP3-BW が始動しました。

多分、国内初ではないかと思うウェッジ、スライサーで千切りをするように、薪を一定のサイズに削ぎ落として割るタイプの薪割り機です。
オプションとして、普通(?)の 4 つ割、6 つ割の刃の制作も可能です。
ウェッジの高さは油圧コントロールで微調整可能です。
破砕力は 37t なので、原理的に外側から削ぎ落とすことになるので、大抵のものは難なく割れると思いますし、非常に詰まりにくい構造となっています。
重たくて太い玉も油圧ログリフトがあるので、難なく持ち上げて作業できます。

軽トラの荷台いっぱいの玉から、約 20 分で 1,200 x 1,000 x 900mm のカゴの 8 分目くらいでしょうか、大体 0.6 — 0.7m3 くらいの薪ができました。
今回は、まだ操作に不慣れであったとの、原木が細かったので、思ったよりも捗らなかった印象ですが、大体 1 時間に 2m3 前後、メッシュパレットだと 2 カゴ程度の生産性でした。
条件が整えば、倍以上の効率になると思います。

電動ファン付きオイルクーラーも搭載して、気温の高い時期での連続作業にも対応しました。
試作機はセル付き 27HP エンジンを搭載していますが、量産時にはコストやメンテナンス性に優れた KOHLER 社製 14HP エンジンとなります。
薪割り機としてはかなり高額な部類になりますが、欧米製のものと比べると、1/4 — 1/3 程度の価格に抑え、安い軽自動車程度の価格を実現したいと思っています。

今年度末の発売を目指しています。
乞う、ご期待!

夕方、これまたオリジナルブランドのボブキャットのリムのタイヤ組み込み済み品、ようやく嫁ぎ先が見つかり、左右各 1 本出荷です。
鹿児島のお客様で、畜産業の方でした。
まだ生産量が少なく、タイヤに関しても単体の価格では専門の業者さんには及びませんが、組み込み済みという、工賃が大幅にカットできる方法で切り込んでいきたいと思います。

薪割り機 プロトタイプ NP3-BW 一応完成?

今日は朝、早くに目が覚めたんですが、目が覚めただけで起きたのは実はゆっくりだったんですけど、チップが配達されているので、雨だと濡れてしまうので、雨の音で目が覚めたわけです。
で、雨雲レーダーを見たら、それほど降らなさそうだったので、起きなかったと。
お昼前から降る予報だったので、トップテックスで養生をしに行きました。
一瞬止んだんですけど、すぐに降り出して、チップ作りを始めなくて正解でした。

雨なので、ずっと放置プレイの NP3-BW 試作機、燃料タンクのカプラというかコネクタというか、EMS で届いていたので、取り付けてみました。

船外機用のタンクだと分かっていれば、長く待つ必要はなかったんですが。。。
普通に Amazon で売ってました。

それで、ホース単体も売られているんですが、手動のポンプがついています。
いるのかどうかわからないけど、ポンプを念のために買ってみました。

これ、思ったより便利かもしれません。
というのは、チェンソーオイルですが、最初なかなか吸ってくれないのですが、このポンプがあれば、簡単にオイルを送ることができるんじゃないかと。
結論から書くと、ポンプはなくても大丈夫そうでしたので、作業用に持っておこうと思います。

今回買って意外と良かったのがこのホースクランプです。
今までは、タカギの買ってたんですが、一つ 200 円くらいする上に、ドライバーで締めないといけないので面倒で。
これは 75 個入っているので 4 つくらい使えれば元が取れる計算です。
ただ少しやらかした感があって、「内径」と書いてあるんですが、これはクランプの内径なので、ホース的には外径なんですよね。
最低でも 15 個は使えるので、その場合、一つ 50 円くらいについてしまいますが、今までよりは安いからよしとします。

そんなこんなでとりあえず、NP3-BW 試作機、完成です。

雨で外の仕事はできないので、思い立ってアストロに工具を物色しに出かけました。
そしたら、細いラッシングベルトが売られていました。
ちょうどチゃんの蔵の新商材でラッシングベルトを作ることにしたのですが、軽トラには 50mm だと使いづらいんで 25mm を作ろうと思っていたのです。
890 円(税別) + 690 円(税別)= 1,580 円(税別)ってことになるわけですが、うちでは本体とサブベルトのをセットで 500 円(税込)くらいで販売したいところです。
流石に送料が 500 円以上かかりますから、4 本とかのセット売りになると思いますが。
ラッシングベルトの方も、マニュアルの版下作りとか、JAN コードの割り当てとか、やらないといけないことが山積みです。

明日は第 3 日曜日なので、神社の祭日です。
晴れるといいんだけど。。。
ボチボチ頑張ります。

Brave(ブレイブ)往復型薪割機 PCLS2013GC の修理

Brave(ブレイブ)往復型薪割機 PCLS2013GC(廃盤になりました)の持病でしょうかね。
業務で使って使用時間が長くなるとエンジンの振動のせいか、元々の溶接が悪いのか、タンク兼用のフレームに溶接してあるエンジンをマウントするブラケット部分にクラックが生じて作動油が漏れてしまう事案が散見されます。
基本的に今までは新しいフレームに交換していたのですが、フレーム自体かなり高価な部品であることと、結構嵩張る部品のため輸送費もものすごくかかるのです。
今回は、溶接して修理することにしたのですが、鉄工所に修理に出していたフレームが戻ってきて、お祭りも一段落したので、バラしてあったものを組み立てました。

PCLS2013GC はいくつかリビジョンがあって、大部分はホースとの接続に樹脂エルボが使われています。
樹脂なので、一旦締めるとどうしてもネジ山に負担がかかって変形するので、使い回すと結構な確率で漏れが生じるのです。
今回も金属製に交換しました。
リターンフィルタをどうするか尋ねると、つけてということだったので、フィルタも追加しました。
リターンホースはかなりカチカチになっていて、M くんに山を降りて買い出しに行ってもらったんですが、サクションホースを忘れるし、キャップも忘れるし、仕方ないので、作動油を入れての確認はまた今度にしたいと思います。

この前買ったモンキー型のトルクレンチ, TMWM200 ですが、早速使ってみました。
ちょっと締めたら既定のトルクになって終了。。。
NG カットですね、これ。

とりあえずは、ちゃんとしまっていることは確認できるようになったので、今までよりもより正確に作業ができそうです。
ただ、定期的に校正が必要になるので、コストがちょっとかかるのが難点ですね。
TMWM50 と TMWM100 も欲しいなぁ。。。
とても高い工具なので、ゆっくりと揃えていきたいと思います。