NP3 の不具合

先日納品した NP3 ですが、早速(?)不具合 2 件発生です。
D さん、ご迷惑をおかけしております。

まあ、見ての通りですが。

1 件目は緊急停止ボタンのケースのクラックです。
工場側に問い合わせたんですが、製造上の不良ではないと一点張り。
ネジの締め付けすぎなのか、振動で割れた、とのことですが、工場はぶつけない限り割れない、という見解です。

あとは、もともと様子が怪しかったアワーメーターで、いつまで経っても 0.0 のままです。
これも工場は確認したといっているんだけど、どうやって確認したんだろうかと。。。
0.1 になったあら、そりゃ確認したというのは事実として見えるわけですが。

(追記)
動作ですが、数字の右側に砂時計のようなマークがあり、カウントしているときはこれが点滅します。
点滅しない=信号を拾っていない、ということになるので、ワイヤーを点検・交換し、それでも解決しないなら、本体の故障です。

どちらも無料では部品を出さないといっているので、取り寄せの手配をするだけしましたが、少々釈然としません。
しかも、取り付け用のブラケットを作って、さらに取り付けの作業を行う費用と、部品代が同じってのもなんなんだろうな。
いずれにせよ、初期不良の範疇なので、うちで対応をしようと思います。

そういえば、T さんのところのボタンも壊れていて、どう壊れたかはよく確認していないのですが、ボタン自体押せなくなっているようなので、引き上げてきてこれも確認しないとですが、そうそう壊れるもんですかね、これ?
位置が悪いというような話も T さんから指摘されていますし、もし、簡単に壊れるようなら予備の在庫を持っておいたり、本当にぶつけて壊すのなら、金属の丈夫なカバーを用意したり、それなりに改良していく必要があります。

あるいは、標準装備をやめて、好きな位置に後付けしてもらうオプションにするとか。
現実問題、作業者の立ち位置も NP3 の場合、どこがいいのか、Youtube や Instagram でも、このタイプの薪割りの作業者の位置ってのは点でバラバラなんですよね。
バルブの向き、高さ、そういう部分もこれから煮詰めていく必要がありそうです。

業務用薪割り機 NP3 の試運転をしました

今日は朝イチ、チップの配達からスタートです。

乾燥はボチボチですね。
週末までには仕上がってくれるかな?

作動油が届いていたので、NP3 の動作確認をしました。

作動油がどれだけ入るのか、重さを測りましたが、40kg 入りました。
45L くらい入ったってことでしょうか。
4 台組み立てるとドラム缶 1 本無くなります。
今は 200L で 6 万円ほどしますから、作動油だけで 15,000 円ほどかかる計算です。

エンジンをかけると、シリンダがスムーズに動いて、5 号びっくり。
通常はエアを噛んでガタガタ動くんです。

もともと箱の中で油が垂れていた状態なので、試験の後、きっちり抜いてなかったんだと思います。
一応、連絡はしておいて、プラスチックの蓋じゃなくて、ちゃんと金属のプラグとキャップを使って欲しいとは伝えておいたんですが、ちゃんと抜くからとはいったものの、プラグとキャップを使うとは言いませんね。(一つがただの $1 でも 1 台分、コンテナ 1 本分となると、結構馬鹿にならない)
今まではちゃんとしていたのですが、組み立ての際に、こちらでプラグやキャップは念のために準備しておいた方がいいかもしれません。
そういえば、エンジンオイルも入ったままでした。

配線が少し取り回しが悪くて、オイルクーラーはまだ電源を繋げられていないので、それを仕上げて、あとは細々とした作業、フェンダーの取り付けや、油圧ホースをまとめるのと保護の両方の目的でスパイラルチューブの取り付け、PL ラベルの作成・貼り付けといったところでしょうか。

夕方、もう 1 台分チップを作って、ダンプごと置いて帰って本日終了です。

それはそうと、ようやく UN 規格に対応した軽油タンクを作ってくれる工場を見つけました。
まだ法的な要件をよく調べていないので、時間が取れたらしっかりと調べて、それからサンプルを発注したいと思います。

Brave(ブレイブ) VH1724GC 出荷

しばらく家を空けていたので、色々野暮用が溜まってしまい、午前中はその片付けでした。

昨日、A/N が届いていたんですが、SOC だからか、えらく安いんですよね。
SOC 自体初めてなんですが。。。

Freight & Charge Quantity Cur. Rate Amount in USD Amount in JPY
DOC. FEE 1 JPY 4,000 ¥4,000
COST RECOVERY S.CHG 20’DRYF x 1 USD 50 $50.000 ¥7,454
THC 20’DRYF x 1 JPY 33,500 ¥33,500
EX-RATE ¥149.07 Cur.Total
USD $50.000
JPY ¥37,500
TOTAL in JPY ¥44,954

と思って、昔の金額を確認したら、全く同じ。。。

CHG RATE PKG UNIT CUR AMT
DDF 4,000.00 1 BL JPY 4,000.00
DTH 32,000.00 1 22GP JPY 32,000.00
Sum(JPY) 36,000.00
CIC 50.00 1 22GP USD 50.00
Sum(USD) 50.00
Ex. Rate 114.8000 JPY / USD
Total Amount : JPY 41,740.00

ただ、総額の違いは、為替レートの違いですね。
USDJPY のレートが 114.80 から 149.07 に、2 年の間にこれだけ円の価値が毀損しているわけです。

ところで、COST RECOVERY S.CHG ってなんだろう?
CIC は借りているコンテナではないからかからないと思うし。。。
ちなみに中国側のコストは $780 だったので、149.07 で計算すると、780 x 149.07 + 41,740 = 158,014.6 円が送料(課税前)ということになりますね。
23.380m3 積んであるので、6,759 円/m3 ということになります。
実際には、外のコンテナ自体も荷物として運んでいるので、かなり輸送コストを抑えることができました。

お昼からは出荷の準備です。
セール中の Brave(ブレイブ) VH1724GC の嫁ぎ先が決まったのです。
少し前に別の方からも問い合わせをいただいたんですが、千葉県で、発送の問題があって、その方は五十嵐商店さんのモデルを購入されたようですが、随分と価格差があったようです。
お急ぎのようで、こちらももう少し柔軟に対応できたらと思ったんですが、今回は、事前に運賃表をもらっていたので、スムーズに総額の見積もりを弾くことができました。

地域 100kg 200kg 300kg 400kg 500kg
南九州(鹿児島 熊本 宮崎) 5,400 9,600 15,000 19,800 22,900
北九州(福岡 佐賀 大分 長崎) 5,000 8,700 13,800 16,600 18,700
中国(広島 岡山 島根 山口 鳥取) 4,300 7,200 11,200 14,600 16,400
四国(香川 徳島 愛媛 高知) 3,900 6,500 9,700 12,900 14,400
関西(大阪 兵庫 京都 奈良 和歌山 滋賀) 4,500 7,700 12,200 15,900 18,000
北陸(石川 福井 富山) 6,900 11,800 19,700 24,500 27,900
東海(愛知 静岡 岐阜 三重) 6,900 11,800 19,700 24,500 27,900
信越・南関東(新潟 長野 神奈川 東京 山梨) 8,200 14,000 24,400 30,800 | 34,800
北関東(埼玉 千葉 群馬 栃木) 8,700 14,900 26,500 33,000 37,300
南東北(山形 福島 宮城) 10,200 17,100 30,000 37,400 42,000
北東北(岩手 秋田 青森) 10,900 18,300 31,400 39,200 44,000
北海道 12,400 20,900 36,800 45,900 51,500

薪割り機ですが、結構重たくて 300kg ありますので、埼玉の場合、24,400 円(税込、保険料別)となります。
薪ストーブだと 200kg ほどになるので、北海道だと 20,900 円(税込、保険料別)となります。
ただし、かくるて嵩張る、上に物が置けない、というような条件の場合、運賃の割り増しが発生するケースがありますので、上記表はあくまでも参考情報であり、実際の運賃はお問合せください。

もし、VH1724GC を組み立てて発送したらどうなるのかということを試算してみました。

Engine Honda GC160, 160cc
Operation Horizontal and Vertical
Dislodger Standard
Size 83”L x 41”W x 39”H
Splitting Force 24 Tons
Splitting Height 28″
Cycle Time 13 Seconds
Beam 6″ heavy-duty formed steel
Wedge 8″ High carbon steel
Log Opening 25″
Cylinder Size 4″ x 24″ clevis type, 2″ rod
Hydraulic System 8 gal. capacity
Hitch 2″
Towing Speed 45 MPH
Shipping Weight 500 lbs.

83 x 41 x 39 = 132,717 c.u. = 2.17484197m3
2.17484197m3 x 280kg = 608.9557516kg

地域 300kg 700kg
南九州(鹿児島 熊本 宮崎) 15,000 37,000
北九州(福岡 佐賀 大分 長崎) 13,800 33,800
中国(広島 岡山 島根 山口 鳥取) 11,200 22,400
四国(香川 徳島 愛媛 高知) 9,700 23,500
関西(大阪 兵庫 京都 奈良 和歌山 滋賀) 12,200 25,400
北陸(石川 福井 富山) 19,700 41,000
東海(愛知 静岡 岐阜 三重) 19,700 41,000
信越・南関東(新潟 長野 神奈川 東京 山梨) 24,400 48,800
北関東(埼玉 千葉 群馬 栃木) 26,500 52,000
南東北(山形 福島 宮城) 30,000 58,400
北東北(岩手 秋田 青森) 31,400 61,500
北海道 36,800 75,900

だいたい倍くらいかかりますね。
実際にはパレットを作る必要があるので、もしかしたらもう 1 ランク上の料金になるかもしれません。
というか、表を Markdown に変換させていて思ったんですが、茨城県がないですね。
もともと沖縄県は都度見積もりのため含まれませんが。。。

そんなこんなで、内容物の点検をした後、ターミナルに持ち込んで出荷しました。
箱が長すぎ(217cm)て、ウイングじゃないと、積み込めないのです。
軽トラックの場合、やはり荷台からはみ出します。
銘板が届いていたので、刻印して送りたかったのですが、肝心の刻印セットが行方不明です。
5 号は倉庫にある、探し方が悪いと主張していたのですが、当人が探すも見つからず。。。
自分の記憶では、お宮で木に刻印して遊んでいたような記憶が。。。
銘板は後で送ろうと思います。

お宮の木の手入れ

今日は朝、降らない予報だったんですが、少し小雨でしたが、その中、お宮の木の手入れでした。
今回はラフターを雇い、本殿の裏の強剪定と、枯れてしまっているもの、空洞になっていて危ないものの伐採を行いました。

枯れているわけではないのですが、予防的措置として伐採して、安全が確保できたんじゃないかと思います。
かなりのゴミが出たので、チップダンプで 4 台ほど搬出したんですが、春祭りまでにおいおい片付けていきたいと思います。

夕方、今度の納品時に持っていきたいので、修理で預かっていた PLCS2013GC の動作確認を行いました。
お約束の、もはや持病とも言えるタンクの溶接割れによる油漏れですが、今回は溶接で修理を試みました。
多少滲む感じはあるんですが、ほぼ止まったと思います。
対症療法なので、またしばらくすると漏れるかもしれませんので、次回はフレームを作り直す必要がありそうです。

Brave(ブレイブ)VH1724GX 24t 薪割り機のコントロールバルブ交換

Brave(ブレイブ)24t 薪割り機のコントロールバルブが故障して、純正品での修理の場合、部品代が 7 万円かかるということで、慣れ親しんでいる Prince Mfg の LS-3000-1 に交換されたいということで、お手伝いさせていただいていた件の続報です。
無事に修理が完了したと連絡をいただき、写真もご提供いただきましたので、紹介したいと思います。

新旧のコントロールバブルです。
左が Prince Mfg の LS-3000-1、右が元々の Brand Hydraulics です。
Prince Mfg は IN/OUT が NPT-F 3/4″, Work A/B は NPT-F 1/2″ になります。
なので、そのままだと互換性がないので、金具を交換する必要がありました。

VH1724GX(VH1724GC)もそうなのですが、こういう縦横兼用機はシリンダのポートにコントロールバルブをマウントするタイプが多い気がします。
コントロールバルブが取り外されている様子です。
古いコントロールバルブに取り付けてある金具は使えません。
今回、金具はお急ぎということで空輸しまして、かなり高額な費用がかかってしまいました。
今後の課題です。

金具ですが、見ただけでは分かりづらいので、それぞれ汚い字ですが、どこにどちらを接続するのかメモしておきました。

無事に組み立てることができ、動作も問題なかったようです。

写真でレポートをくださいました ストーブアート 様、ありがとうございます。
ここにお礼申し上げますとともに、修理事例として紹介させていただきます。

Hearth & Home 暖炉家(だんろや) では、薪割り機の製造、販売を行っております。
当店で販売した薪割り機のサポート以外にも、今回ように他店様が販売した薪割り機の修理についても、技術力向上のため、無料でサポートを行っています。
サポートは基本的にこのブログを通じて行うことにしています。
同じ問い合わせに何度も同じ回答を個別に行うのは建設的ではないし、そもそも秘匿するほど結構な情報や技術を自分は持っていないという考えに基づきます。
お困りの方は、ご相談 ください。

縦型薪割り機 NP4 計画

お客さんからこういう薪割り機作れないですかといわれて久しいのですが、個人的にはちょっと危ないんじゃないかと思っているんです。
足踏み式操作ではなく、POSCH なんかでよくある両手でレバーを操作する方式で作れば安全にはなるんですが、作業速度がかなり低下してしまう気がします。
なので、熟練した作業員が、リスクを理解した上で、究極の作業効率を目指す、というスタイルになる気がします。

それで、いろいろ考えているんですが、一番の問題はエンジンです。
20t にした場合、NP1/2/3 で採用している KOHLER CH440, 14HP と組み合わせた場合、$5,000 程度のコストになります。
この場合、サイクルタイムが 4 秒くらいになる計算です。

Eastonmade Axis の場合、14t x 4 秒ですが、今なら 23HP に無料アップグレードができて $13,000 です。
23HP エンジンだとサイクル 3 秒です。

問題はコンベアをつけるかどうか、Eastonmade Axis は +$3,300 のオプションですが、スイングします。
自分の今までの経験から、スイングはいらない、という考えです。
というのも、薪割りをする場所が完全に水平ならばいいんですが、傾斜があるとスイングさせるのが結構大変なんです。
WP36 の場合、コンベアのロックの仕組みがイマイチで、軽くぶつかる程度でコンベアが重力に引かれて動いて、かえって危ないのです。
安全上の理由、ないものは壊れない=故障のリスクの低減、コスト削減もあって、NP1/2 はスイング機能は省いてします。
あと、スイングが必要になるのは、ノンストップで作業を続けながらコンベアの先に用意してあるメッシュパレット等を入れ替える、というニーズなんですが、玉の供給はあくまでもリフトですから、そのタイミングで入れ替えれば、どうということはないかなと。
というよりも、そもそもコンベアやリフトがいるのかという部分すら疑わしいので、まずはフル構成で試して、いらないと思えば、外せばいいかなと思います。

サイクル 3 秒にするためには、エンジンを GX630 にする必要があるのですが、この場合 $1,000 程度、コストが上昇します。
正直エンジンのバリエーションを増やせる段階にはない気がするので、今回も KOHLER CH440 を採用しようと思います。

というわけで、予定価格としては、KOHLER CH440 14HP(セル付き)、20t x 4 秒(予定)、ログリフト、排出コンベア(スイングなし)で、1,199,999 円、エンジンを GX630 にアップグレードし、サイクルを 3 秒に高めたモデルを 1,499,999 円にしようと思います。
Eastonmade Axis が、$16,300 なので、輸入経費などを考慮すると、構成によって 1/3 — 1/2 程度の価格ということになるかと思います。

とりあえず、NP4 として 1 台試作してみようと思います。
このモデルに興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら お問合せ ください。

予約で完売してしまった NP3 の増産のタイミングに合わせて試作することになるので、早くても入荷は夏頃になりそうです。
かなり時間がかかってしまいしたが、リクエスのあった 6-way のボックスウェッジもこのタイミングで試作します。(標準は 4-way です)
NP3 も予約を受付中です。

今日は日曜日なので、のんびりと過ごしました。

昨日買ってきたテーブルセットですが、早速 5 号がセットアップしてくれました。
おニャー様、ご満悦のようです。
買って良かった〜♪

ヒノキなので、丸太小屋の雰囲気に溶け込んでいます。
スギほど赤くはないけど、その分多少は硬いし、時間が経てばいい色になってくれればと思います。