S60 x ボブタッチのブラケットが完成

ボブキャット用にミキサーアッタッチメントを作ったんですが、よく考えなくても SV100 でも使えると便利だなと思って、ボブタッチのアダプタを作ってみました。
OilQuick はブラケットが S60 で、初めて作るので寸法など調べはしたものの、大丈夫か実際に取り付けるまでは不安だったのですが、問題ないですね。
ボブタッチのレバーが微妙に干渉するので、外してプレスし直す必要があります。

氏子さんに頼まれて作ってみた 4t クラス用の機械式ワンタッチです。

六角を回して掴む部分を伸ばしたり、縮めたりする、という原理はわかっているんですが、ものすごく硬くて回りません。
工場に聞いたら、ロックボルトとピンを抜け、といわれたんで、それはやったんですけどね。。。
オレンジ色に塗り直しましたが、さらにロック用のプレートまでありました。
トルクマルチプライヤーまで引っ張り出したんだけど、物理的に回るわけがない。

で、問題は塗装ですよ。
伸縮するロッドに分厚く塗ってあり、縮める際に引っかかるので、剥がす必要がありました。
グリスニップルも使えないので、新品に交換する必要があります。
六角部分も塗膜が厚すぎて最初ソケットが入りませんでしたし、ロックプレートも塗料でくっついていて外すのに苦労しました。
この辺りは、改善してもらわないとです。

NCγ を取り付けるベースマシンですが、コベルコで、スギウエというところのリースアップ機です。
ここのレンタル機は、ニューマなんですが。。。

呼び方 口金 番号
オカダ(アイヨン) JIS B8463 管用平行めねじメスシート 1004
ニューマ SAE 37° ユニファイめねじメスシート 6013
東空・古河 JIS B8363 管用平行めねじオスシート 1005

念のためにキャップを外して持って、アイテックさんに買い出しに行きました。
いわく、六角部分に 2 本線が入っているものはユニファイ、と。
ニューマでした。

とりあえず、R x R と R x G を買って帰りました。

なぜ 2 種類なのかというと、もともとうちで在庫している ISO 16028 のワンタッチカプラは G めねじなのです。
G は平行ねじなので、それ自身では封止する能力がありません。
過去、O リング、ワッシャー、ボンデッドシールで止まるか試したんですが、失敗してきました。
この間、別のボンデッドシールを取り寄せたので、それが使えるか試してみたいのです。
現実問題、R にシールテープをぐるぐる巻きにして閉めたら全く漏らないので、R だけ買ったら済むことではあるんですが。
今はホースを自分で作れるので、G ではなく R のものを仕入れようと思います。

園にもよったんですが、もうほとんど仕上がっていますね。
燃料がある分、乾燥を続けておこうと思います。

ついでに ViO30 のホースを確認しました。
一ヶ所、二人ていて交換する必要があるのですが、他はどうかとみてみたら、かれこれな状態です。
けど、3/4″ はホースも口金も持っていません。
取り寄せないとですが、ついでに 1/4″ も一式持っておこうかな。
布?みたいな保護カバーも持っていないので、これも取り寄せておこうと思います。

本日の散財? — 日建 エアー注入口用バルブ PT1/8 PT-91

前々からなんとかしたいと思ってる NP1, NP2 のソーを制御する空気タンクへのエアの補充の件です。

NP1, NP2 は油圧のレバーのある部分の下に空気タンクがあって、その圧力でソーを押し下げと、クッションの役割を担っています。
なので、空気圧が低すぎても高すぎても動作不良の原因になります。
定期的な点検、空気の補充が必要です。

が、とっても面倒くさい。
コンプレッサーが近くにあればいいんでしょうが、普通はないですよね。

この間買った USB 充電式の空気入れが使えたら便利だなと思っていたのです。
USB 充電器は設定した圧力になると自動停止してくれますから。
この方法なら、製造機のバッテリーがあるので、12V の空気入れも使えますし、マキタやなんかの高級なバッテリー空気入れももちろん使えますし。

それで、タイヤの空気入れが使えるように、タイヤのバルブを R に変換するアダプタを探していました。
NPT ならあるんですけどね、Amazon に安く。

ようやく R(PT)のものを見つけました。

うーん、ちょっとお高い。
でもこれで楽々空気入れが可能になるでしょう、多分。

テストしてうまく行ったら、次の生産モデルから、標準装備にしたいと思います。
とても細かなことですが、メンテナンスは日々のことなので、コツコツと改善していきたいと思います。

草刈り 3 兄弟♪

今日は 15 日なので、午前中は月次祭です。
というわけで(?)、早速一番でっかい草刈機を軽トラに積んで、兼務神社で試し刈りをしました。

積み込みですが、ヘッドを目一杯持ち上げても、そのまま積み込もうとすると引っかかってしまいました。
そもそもアルミのブリッジが爪式なんですが、これ、前の前の軽トラック用で、それは引っ掛けて使っていたのでした。
ベロ式にしないと、ブリッジの厚み分高くなってしまっています。
さらにダンプなので、荷台自体も高いと思うんです。
かといって、今更ブリッジを買い替えるというのもアレなんで、足場板でも使って、段差を少し解消する工夫が必要そうです。

早速、荒れている元ミカン山だった境内でテストしてみました。
まあ、見ての通りですが、これくらいの篠竹は破砕できるようです。
ただ、機械の上からゴミが降ってくるので、後で掃除がものすごく大変でした。(掃除は 5 号がしました)
ディーゼルなので、ものすごく粘ってエンストするようなことはなく、力強く作業が可能でした。

途中、第 1 ヤードを通ると、仮組してあった屋根の部材が搬入されていました。
来週、時間を見つけて建てる場所を決めて、トーフを据えたいと思います。
建築基準法が改正されたので、何が何でも年度末までに着工だけは済ませておく必要があります。

お宮に戻って、他に届いた草刈機も開梱しました。
3 兄弟、揃いました。
追々テストをしていこうと思います。

ラジコン草刈機が届きました!

今日は午前中、5 号はチップの配達と薪の配達、自分は書類作りと薪の配達でした。
お昼から、ラジコン草刈機が届いているので、通関と引き取りに出かけました。

思ったよりも、大きい。。。
なんとか積めました。

お宮に戻ってみると、昼頃大工さんがきてたと 5 号が言っていたんですが、やり方が仕上がってました。
本当に敷地ギリギリ。
電気のメーターも当たるので移設が必要なレベルのようです。

一番大きな箱をオープン!
一番大きな草刈機でした。
というか、箱の中では固定してないし。
思いっきりカバーが箱に当たってますね。

まずは充電して。。。

いざ、出陣!
思いっきり石に当たりました。
まだ操作がうまくできないので、しばらくは練習が必要そうです。

記憶が確かなら、リモートでエンジンを指導したり、停止したりするオプションを頼んだ気がするんだけど、エンジンもディーゼルはないからガソリンでいい?みたいなことをいってたんですけど、蓋を開けたらディーゼルだったし。
空冷ディーゼル、ものすごくうるさいです!
でも、ガソリンでも空冷エンジンだとうるさいから大差はない気がします。

もっと条件がいいところ、石がなくて、もっと平らで、もっと背の高い草が茂っているところで試したいです。
あとは、篠竹が刈れるかですかね。
おいおい試してみたいと思います。

乾燥開始

今日は内子に行ってきました。
今シーズンは全然入荷がないのですが、来シーズンの相談に行ったんですが、パルプ向けの出荷を始めるということで、ますます難しそうです。
うちへは、やはりトラックが 1 台しかないので、故障などで引き取りが遅れて滞留することが、出荷の問題のようです。
今後当てにするのはやめておいた方が良さそうです。
もし入ってくることがあったとしても、単価的に現状の 2 割程度値上げになる見込みで、さらに輸送のコストも嵩むため、また赤字に転落すると思いますから、販売価格の引き上げが必要になります。
まだ先のことですが、慎重に検討する必要があります。

納品が遅れに遅れているので、中途半端な状態ですが、乾燥をスタートさせました。
燃焼が安定しているので、週末か、来週頭には仕上がると思います。
内子から持って帰ってきた、1 カゴも追加して 30 カゴです。

今日は雨なので、明日チップが届くので、明日・明後日でチップを作ろうと思います。
それと、草刈機なども届いているのですが、おそらく明日の午後遅くに搬入確認が上がると思うので、そのタイミングで通関できたら通関、引き取りまでしたいところですが、スケジュール的にかなり無理があるので明後日の方が確実だと思います。

SV100 用のボブキャットなど SSL 用のユニバーサルアダプタも届くはずです。
SV100 はオイルクイックがついているので、ピン周りは S60 という欧州の規格になっています。
初めて作るので、うまくできているかちょっと心配ではあります。

コンクリートの値段が高騰しているので、自分で練ろうと思ってミキサーを作ってあるんですが、これで SV100 でも使えるようになります。
ただ、油圧配管の改造と、ソレノイドの配線の加工はしないとなんですが。
ヤードの屋根工事の後に土間打ちをしないといけないので、それまでは完成させたいと思います。

米国製薪割り機で使われている管用ネジの種類について

先日問い合わせのあった Brave(ブレイブ)薪割り機 VH1724GX の件の続きです。

この中で、

MOR8 = SAE 8 かどうかは確証がありません。

と書きましたが、その件も含めて、簡単にまとめておきます。

まず、米国製薪割り機で使われている管用ネジですが、大きく分けて、次の 3 種類になります。

  • NPT
  • SAE O-Ring (ORB)
  • JIC (AN)

NPT から説明します。
NPT ネジは、アメリカの管用ネジです。

管用ネジには、基本的に大きく分けると、テーパーネジと、平行(ストレート)ネジがあります。
NPT は National pipe taper の略 で、要するにテーパーネジということになります。

テーパーネジは、要するにテーパー、つまり、たけのこのように根本が太く先端に行くに従って細くなる形状のネジですね。
それに対して平行ネジは、先端も根本も太さが同じ、つまり、並行でありストレートなネジ、というわけで、まあ、名前のとおりです。

管用テーパネジは締め付けることにより、オスネジとメスネジがガッチリとかみ合うので密閉性が高く、通常はこのネジが使われます。

一方、管用平行ネジは、普通のボルトとナットと同じで、突き当たるまでするすると回りますから、それ自体に密閉性はなく、パッキン等を用いて密閉するわけです。
ネットで検索すればより丁寧な解説がいくらでも見つかると思いますので、割愛します。

それで、テーパーネジから漏れる場合どうするのかという話なんですが、基本的には増し締めすることになります。
ただ、NPT って今はほとんどそういうことはないのですが、規格としては、歴史的な背景もあって「漏れやすい」ネジであるようです。

あと、とても興味深い tweet を見たので、紹介します。
とてもマニアックな話なんですが。。。
シールテープの巻き方から始まった話が、管用ネジの歴史的な変遷に発展していきます。

https://twitter.com/rei_software/status/1575267993462140928

詳しい話は一連の tweet を見て貰えばと思いますが、どうして NPT が漏れやすいのかという部分について、つまり、なんでネジの溝にシールテープを紐状にして巻き付けているのか、ということについて説明されています。

でも、日本国内は基本的に BSPT(R/Rc, 旧 PT)なので、はっきり言って、溝にシールテープをねじ込む必要なんてないし、シールテープってある程度幅があってネジサイズによってはシールテープの幅の方が太いくらいですから、そもそも 1/2 ずらしつつ巻くなんて芸当は不可能なんですけどね。

実際のところ、NPT でもシールテープをちょっと多め、3 — 4 回ほど巻いてやれば(短期的には)漏れたことはないんですが。
ブレイブ(Brave)の 20t は NPT だけで、かなりの数組み立て、動作確認をしたんですけど、流石に何年も使っているわけではないので、時間が経ったのちにもれないのか、ということまでは追いきれていない部分ではあります。

なんで NPT が BSPT(R/Rc)よりも漏れる可能性が高いのか、という部分については、BSPT のネジの形状と、NPT のネジの形状の違いにあるようです。

BSPT, 要するにウィットネジというのは、ネジ山の角度が 55° で山が丸く、谷も丸い。

https://twitter.com/rei_software/status/1575628983152316416

ところがメリケンは、55° なんてめんどい、丸くするのもめんどいから山の頂点を削って平にしたんでいいんじゃない?、みたいな手抜きを始めて、結果出来上がってきたのが NPT ということのようです。
この手抜きによって生じてしまったのが、スパイラル状の連続した空間であり、これが漏れる原因に。
その対策がこちら。

https://twitter.com/rei_software/status/1575810638416211968

とまあ、こういうわけでして、結論を手短に書くと、国内で普通に流通している R/Rc については、シールテープを 2 回も巻けばもれません。
NPT でも最近のものは精度が悪くないので、流石に麻縄をねじ込むまでしなくても、シールテープをちょっと余分に、3 — 4 回も巻けばもれません、多分。

ただまあ、確実に漏れなくしたいならケミカル使った方がいいかなとも思いました。
少なくともシールテープよりは原理的に効果が高いと思いますし。

結構お高いです。。。

まずは増し締めして、漏れるようなら、シールをやり直すかありません。
ケミカルは高いので、通常はシールテープを使います。

自分が思う巻き方ですが、油が漏れて締め直す場合、

  • 古いシールテープやシール材が残っていると思うので、ネジ山をよく清掃する
  • 最初の 1 山程度、シールテープがかからないようにする
  • シールテープは外巻きで巻く
  • 引きちぎってある場合、ハサミ等で綺麗にカットする
  • 最初の一周はネジ山に指でテープを押し当てる
  • 向きを調整する必要がある場合は、少し余分めに巻いておいく(4, 5 回)
  • 締め付けた後、絶対に緩めない(万一緩んだら、最初からやり直す)

といったところでしょうか。

ケミカルだとこんな感じです。

これは、乾かす必要のないタイプみたいです。
テープが苦手な場合、ケミカルを使ってもいいかもしれませんけど、正直、値段が高すぎるので、テープの巻き方を練習したほうがあとあとのことを考えると良いのではないかと思います。
テープならその辺のホームセンターに確実に置いてありますから。

次に、残りの 2 種類のネジ、SAE O-Ring と JIC についてです。
このネジ、どちらもいわゆる Unify(ユニファイ)ですが、ユニファイネジには、UNF と UNC があります。
F は Fine, C は Coarse で、日本語だとそれぞれ細目, 荒目となります。
ねじ山自体は同じで、平行ネジです。
平行ネジは、ねじ山で圧油を封止することができません。
そのため、SAE O-Ring は O リングで、JIC についてはシート面(シール面)が封止する役割を担います。

少し話が戻りますが、SAE O-Ring が MOR と同じか、と言う件ですが、

Mor is what most people call male oring

と言うふうに教えてもらいました。
MOR-8, 8MOR でわかることは、O リングのおネジ、それ以上でもそれ以下でもないんですね。
つまり、ユニファイかどうかもわからないわけですが、一般的には、

3/4-16

つまり、UNF であって、ORB を指すようです。
今回の VH1724GX のポートマウント用ですが、実際に作業した記憶からもパーツの写真からも SAE ORB で、そして、Straight SAE ORB ではなくて、Adustable SAE ORB でした。
コントロールバルブと取り付ける向きが調整しやすいからですね。

あと、ORB 意外に ORFS もあります。
それぞれ、O-Ring Boss, O-Ring Face Seal の名前の通り、シールの位置が違い、ORB はネジの根元、ORFS は先端にシールがあります。

自分の経験では、今のところ、ORFS を使用している薪割り機を見たことがありません。

JIC ですが、これは O リングではなく、シート面、そろばんの珠のように斜めのすり鉢状の凹凸部分を噛み合わせて圧油を封止する仕組みです。
O リングはゴムなどのパッキン部材がとりつけてありますが、こちらはパッキンに当たる部材がありません。


実物の写真はこんな感じですね。

なぜかシールテープが巻かれていますね。
JIC も SAE O-Ring と同じで、平行ネジですから、テープを巻いてはいけません。

NPT, R といったテーパーおねじの番号が判明しました。
以下にまとめておきます。

呼び方 口金 番号
R (PT) JIS B 8363 管用テーパーおねじ 1001
NPT-M アメリカ管用テーパーおねじ 6012
オカダ(アイヨン) JIS B8463 管用平行めねじメスシート 1004
ニューマ SAE 37° ユニファイめねじメスシート 6013
東空・古河 JIS B8363 管用平行めねじオスシート 1005

日本国内で、ホース屋さん(横浜)でホースを作ってもらう場合、参考になるかと思います。

とりあえず、急ぎでまとめたので、写真・図等少なくてわかりづらいかと思いますが、作業してわからないことがありましたら、お問い合わせください。