モノレートで仕入れを最適化

自分で言うなと怒られそうですが、ボッタクリを駆逐することを目的に始めたお店でもあるので、利益が極めて薄いのです。
もともとは小遣いを貯めてそれを原資に、お客さんからお預かりしている利益を再度投資して、少しづつ在庫を拡充して、海外との価格差を縮めるように頑張っているところです。

ただ、なかなか難しい。

何が難しいかというと、季節商品ということもあるんですが、何がいくつ売れるのか、今までは経験で勘を養うしかなく、売れるかどうかも分からない商品をごく少量仕入れて、実際に販売して感触を掴み、少しづつ在庫を増やす、というやり方をとってきました。

しかし、扱うものは薪ストーブの雑貨なので、冬にしか売れません。
船便ですから、時間がかかるため、一年でも販売できる期間は短く、売れて感触を掴んでも、来年に持ち越し、みたいな感じで商品の開発に年単位で時間がかかっていました。
それだけではなく、仕入れても売れない、というものもたくさん発生します。

売れなくても、もともと自分で良いと思っている商品ですから、いつか分かってもらえる日が来る、という思いもあります。
実際に FISKARS の斧なんて、10 年前に一体どれほど売れていたでしょうか?
これまた自分で言うなとお叱りを受けそうですが、うちで某ストーブ業者さんの半額以下で長年少しづつ販売実績を積み重ねて普及したようなものだと思っています。
なので、すぐに売れないことはそれほど悲観してはいません。

でも、最近思うこととしては、自分も半世紀ほど生きて、後どれだけ生きていられるだろうか、どれだけ自分の扱う商品でお客さんに喜んでいただけるだろうか、そう思うとき、今の成長スピードで良いのだろうかと思うことがあります。

こういう言い方は下品かもしれませんが、商売である以上、売れるものを扱ってある程度効率化しないと、いつまで経ってもリアル店舗も作ることはできないし、商材を増やすことも難しいのではないかと考えています。
儲けないためにはある程度儲けないといけないというか、うまく言えませんが。

ただ、売れればなんでも良いとは思わないので、仕入れたいものが Amazon で売れるのか、ということについて調べることはできないのかということです。今までは、例えば大手の商店さんが商品を幾つ在庫しているのか調べて、売れる量を推定していましたが、もっと楽な方法がありました。
それが モノレート です。

まあ、百聞は一見にしかずです。

例えば、非常に仕入れ価格が高くて、いくつ仕入れるか悩むところの キンドリングクラッカー を見てみましょう。

価格の推移ですが、底値で 12,600 円くらいですね。
うちの場合経験則ですが、Amazon からの入金は売れた金額の 70% 程度になりますので、8,820 円が手取りってことになります。
仕入れに際しては、これは商品により単価当たりの容積や重量の差があるのですが厳しめに見積もると、仕入れ価格の 50% 程度の経費がかかります。
よって、底値で販売する場合、8,820 円の 2/3 の 5,880 円が損益分岐点になります。
つまり、$1 = 110 円だとすると、$53.45 で仕入れられるのならば、底値で売っても損をしないということになります。
カート価格はもっと高いので、$60 程度の仕入れでも、大きく損を出すようなことにはならないと思います。

ただ、通常の北米での価格は、$80 でして、セールで $70、これにクーポンなどを駆使して 10% から、滅多にないですが 20% くらいのバックになるので、$53 という値段はほぼ無理ですから、積極的に仕入れる必要はない商品、というふうに判断できます。

次に売れ行きの判断方法です。
売れ行きはランキングでわかるようですが、ランキングが激しく動いていて、かつ、下の方に寄っているときは売れているそうです。
横一直線は平均でしょうから、波がある場合は、それを下回る期間が売れているシーズンということですね。
この場合は、9 月後半から売れ始めて、4 月いっぱいまでが売れるタイミングのようです。

売れる数についてはそのものズバリが表示されているのですが、1年で 226 個の表示で、この数はかなり現実と乖離しているそうですから、Amazon 全体では最低でも 226 個は売れるということのようです。
自分の感覚だと、表示の数倍、下手をすると 10 倍とかかもしれないと思います。
うちなんてビビって一桁しか仕入れませんから、そりゃあ納品したその日に完売するわけですよ。

しかし、世の中、本当にいろいろ便利なツールがあるものです。
必要は発明の母とはいいますが、モノツールを利用することで、需要を把握して、限られた予算をより有効に仕入れに回すことができそうです。
今まで頻繁に在庫切れしては、お待たせしていたので、多少は改善することができそうな気になってきました。

トラックや薪割り機の動画ばかりではなく、たまにはセドリストたちが使っているツールについても勉強しないといけませんよね。
なんせ、彼らと戦っているわけですから、こっちが丸腰では勝ち目がありません。
でも、儲ける方法とかは、全然楽しくないので、ボチボチにしたいと思います。

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