PICAN BAKERS OVEN の見積もり依頼をいただいたものの…

書いたか、書いてなかったか、予約品の FISKARS の斧類ですが、6/15 松山入港(予定)の連絡がありました。
ただまあ、全く信用できないのがコリアンのお仕事であります。

6/15 に入港したと仮定すると、翌日 6/16 には搬入確認が取れると思うので、その時間にもよるところですが、午後一に取れたら、お宮が終わってから夕方くらいに通関が切れるかもしれません。
でもほぼほぼ無理なので、6/17 午前中に申告、午後一許可になって、納税・引き取りで、その日は終了、6/18 から検品、梱包、納品開始というのが無難なところ。

6/19 か 6/20 に FBA 在庫反映、出荷依頼をかけられる状態になり、到着まで中 3,4 日なので、早いケースで 6/23 くらいから届き始める、という感じかなと思います。
正直に言って、SORTABLE = 標準サイズ商品と、NON-SORTABLE = 大型商品とを同時に納品するのは人的リソースから無理があるので、月内いっぱいくらいに届くくらいの仕事でいっぱいいっぱいかもしれません。
ボチボチ頑張りますが。

とまあ、FISKARS についてはそんな感じです。

で、本題。
薪ストーブの輸入代行の見積もり依頼がありました。

モデルは、PICAN BAKERS OVEN です。
多分、ピキャンオーブン と呼ばれているものを想定していると思います。

それで、結論から書いてしまいますが、このモデルの場合、うちで代行するとかえって高くつくようです。

まず、北米のモデルですが、Nectre Bakers Oven と呼ばれていて、型番は N350 で、価格は、CA$3,497 です。

ちなみに、北米では N550 というビッグモデルのラインナップもあります。

この価格に、輸出のためにコンテナに詰める作業を行うターミナル, CFS まで搬入する経費が必要になります。大体 CA$50 ほどかかります。

この時、このモデルはオーストラリア製ですので、もともと北米までは国境を越えて輸送されているため、おそらくパレットの交換等の作業は必要ないのですが、輸出を前提としていない製品などは、パレットを交換する等の作業を行う必要があるので、梱包作業日が別途発生することがあります。
また、混載であり、かつ、積み替えも発生するので、それに対応できる梱包でない場合、補強等の作業が必要になる場合もあります。
最大で CA$200 くらいかかるケースがあります。(滅多にないですが)

それで、日本までの運賃ですが、一緒に運ぶうちの荷物の量によって変動しますが、概ね 1m3 あたり、4 — 8 万円程度かかっています。7 桁がカナダから、5 桁がアメリカからの荷物です。

# 容積 運賃 単価
2004027 2.526 110,185 43,620
2003054 2.680 109,960 41,023
1912019 1.627 80,209 49,299
76068 5.271 246,640 46,792
75826 3.267 252,124 77,173
74953 6.110 360,225 58,957

運賃は純粋な運賃なので、通関等の費用については含まれていません。
もちろん、松山(または神戸)の港, CFS からの運賃も入っていません。
通関して、うちの倉庫にまで引き上げて、その後検品して発送したり、というコストが、代行費用の 10% です。

まあ、ここまでだらだら書いたはいいんですけど、丼勘定をするまでもなく、コストが合いませんね。
本体価格の時点で、CA$3,497, CFS まで CA$50 程でいくとして、仮に CADJPY が 80 だとしても、為替手数料だけで 3.5% くらいかかってしまいますから、3,550 x 80 x 1.035 = 29.4 万円になります。

本体サイズが、幅 550, 奥行き 500(ハンドル等の突起含まず)、高さ 865 で、、梱包後のサイズを 800 x 800 x 1200 と仮定すると、輸送時の容積は 0.768m3 ありますから、運賃が 1m3 あたり 5 万円だった場合、3.84 万円が日本の港までも運賃です。

これに、うちの代行費用や、日本国内での納品費用が加算されると、日本の定価よりも高くなってしまいます。

なので、N550 であるとか、N350W とか、日本で売ってなさそうなものなら、まだうちで買う理由というのもないわけではないでしょうが、内外価格差がほぼないモデルなので、個人輸入のメリット皆無と言えるでしょう。

で、N350W の W ってなんだ、ということですが、

Domestic Boiler option

The N350W is manufactured with a stainless steel domestic boiler option. A perfect alterative to today’s hot water heater.

お湯が取れるモデル、ということのようです。

と言うわけで、今回は残念な結果となってしまいました。

Hearth & Home 暖炉家 では、DIYer さん向けの薪ストーブの個人輸入の代行を行なっています。
多分、自分で 1 台だけを輸入されるよりも安いことが多いと思います。
なお、誠に申し訳ないのですが、見積もり・ご相談は有料です。

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