JØTUL F500 w/ Fusion Technology

最近、また円が安くなっていますね。
150 円のあたりで介入があったのか、とりあえず 150 円を超えないあたりでうろうろしていますが。
その上、資源なども高くなっているようなので、お金(日本円)の価値が半分になったように感じです。
ちょっと大袈裟ですが。

それで、冬の仕入れをしないといけないのですが、たまたま JØTUL F500 が少し安くなりました的な連絡があり、ちょっと気になりました。

CA$4,800 程なので、単純計算だと 53 万円程度です。
実際には、為替手数料や、輸入時の運賃等が加わり、さらに消費税もかかります。
大体 0.7m3 くらいだと仮定すると、運賃自体は 5 万円程度でしょうか。
どんぶり勘定で言えば、日本の定価くらいの金額になってしまいます。
うちの仕入れの値段の話です。

なので、販売するとなると、正規品よりも高くなるわけで、普通に考えるとなんのメリットもないのですが、実は日本で売られているものと、北米で売られているものは 全くの別物 といっても差し障りがないくらい、内部の構造が違うようなのです。

このことは 以前にも書いた のですが、JØTUL FUSION TECHNOLOGY といって、要するに触媒を搭載しています。
図のような感じで、バイパスというの機構はなく、必ず触媒を通って排気される構造ですね。
触媒は 20 年保証 で、かなり大型です。

F45 も V2 になっていて、EPA 2020 Certificated ですけど、こちらは、Jøtul Turbulator non-catalytic technology とやらで、触媒機ではありません。

Efficiency LHV 76.55% HHV 71%

ということです。

F500 V3 の効率は、

Efficiency LHV 84.7% HHV 78.4%

ということなので、燃費の差はかなりあるようです。

本体のサイズが一回り違うんですが、燃費の差が約 8% ほどあるので、どれくらいランニングコストが変わるのか、ということを考えてみたいと思います。

F45 くらいの中型のモデルの場合、1 時間あたり、概ね 2kg くらい燃やすと思うんです。
薪 2kg は灯油 1L とほぼ同じ熱量ですので、薪 2kg の価値は灯油と等価と仮定します。
無論、自分で伐採して、自分で切って割って、だから 0 円よ、というような算数をする人もいるかもしれませんが、それをいえば、原油を採掘して自分で精製したらこれもまたタダですしね。
実際の価格は、薪のほうが灯油より高いと思われます。
現在、灯油は 120 円/L 程のようです。
燃費の差は 8% なので、1 時間あたり 10 円程度節約になりますね。
まあ、薪を運ぶ手間だとか、灰などの発生量にも違いはあるのでしょうが。

一日、8 時間 x 30 日 x 4 ヶ月、960 時間で、約 2t 弱消費していた場合、シーズンで約 1 万円ほどの節約です。
20 年保証ということは、単純計算だと 20 万円ほどの経済効果が見込めるということになり、元は取れそうです。

薪を購入している人の場合、とても 1kg 60 円で買うことは難しいかもしれないので、薪の値段が高い場合、もう少し回収までの期間は短くなると思いますが、年間 2t 程度使うユーザさんは、うちのお客さんに限って言えば、温暖な土地柄もありますが、少数派です。

これって、よくあるディーゼル車やハイブリッド車が元が取れる・取れないと似た、ユーザーのライフスタイルに依存しまくって結論が出ないパターンと同じですね。

なんだかんだで、現状北米で手に入るのは F500 だけのようだし、日本の ECO(クリンバーン)とはどう違うのか、個人的にはとても気になるところではあるんですが、流石に在庫で持つには高すぎるので、欲しいと思われる方がいらっしゃったら、取り寄せで対応しようと思います。

現状、ブラックペイントは格子あり・格子なし(クリンフェイス)ともに在庫があるそうです。
興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、お問合せ ください。

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