オガサワラ林業さん 訪問

今日は フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜清流里山公園 スタートです。

お昼は 道の駅 奈良井木曽の大橋 に寄りました。
いつもは大型なので、このよな小ぢんまりした道の駅には止められないので。

カフェ深山さんで、100 年前のレシピのカレーをいただきました。
当時はスパイスなどの入手に制限があったんでしょう。
かなりまろやかで、それでいて味わいの深い、甘めのカレーで美味しくいただきました。
とても落ち着いた雰囲気で、ゆったりと時間が流れる感のカフェでした。

見るとこそこ?とツッコミが入りそうですが、窓の造りが特徴的でした。
外にアルミサッシュが被せてあり、室内側は普通に木製の建具なのですが、うちには障子もあるので、トリプル窓の構造なのです。
ぱっと見は、室内からは木製なのですが、表はアルミですからメンテナンス性が非常に良さそうですし、樹脂ではないので、寿命も長そう。
神社の断熱改修にも応用できそうな気がしました。
覚えておこうと思います。

そしていよいよ オガサワラ林業 さんを訪問です。
うちは薪をバイオマスボイラーで乾燥しているのですが、その燃料となる木質チップのハンドリングに難があって、改善方法を模索しているのですが、アームロール(着脱式コンテナ車)を使ったチップ供給システムを見学させていただきました。

それと、薪センター の見学もさせていただきました。
補助金事情だそうですが、バイオマスボイラーで薪を乾燥するスペースがあり、ボイラーなどの説明をしていただきました。
スペースはかなり広く、ボイラーは薪で 100kW の出力だそうで、温度はうちに比べると随分と低いのですが、乾燥の期間はそれほど長くはないと感じました。
当たり前ですが、乾燥の温度を下げ、温度差が 1/5 になれば、同じ断熱性のなら、温度を維持するために必要な熱は 1/5 になるので、薪の乾燥に回る比率が高まり、より低コスト(高効率)での乾燥が可能になります。
ただ、乾燥の速度が低下するので、それを広い乾燥スペースでカバーしている設計ですね。
もう一つの利点としては、温度がそれほど高くならないので、特殊な設備が不要というのもあると思います。
デメリットとしては、薪の内部温度が 60°C を超えることが難しいケースもあろうかと思うので、防疫措置としては不十分な加熱であることでしょう。
また、ボイラー自体が非常に小型で、連続運転が考慮されていないもので、燃料は薪で人力による投入が必要でした。
そのため、温度を常に一定保つことができないそうですが、逆に、温度の変動により乾燥が促進される効果がある、とのことです。

今の高温乾燥の仕組みは非常に高品質の薪が短期間でできるメリットがあるのですが、燃料の使用が多いデメリットがあります。
在庫をストックできる生産能力が現状はなく、今後、第 1 ヤードにチップ工場を移転、薪割りと、割った薪を一時保管するビニールハウス倉庫の建設を予定しているのですが、ビニールハウスでにはボイラーによる加温を用意して、割ったばかりで含水率が高いものを 30% を切る程度まで急速に乾燥させ、その後は自然乾燥し、出荷前に高温乾燥で、内部まできちんと加温し、含水率をきっちり低下させつつ、内部の虫やカビ等を加熱殺菌(防疫処理)するやり方が良い気がしてきました。
また、ボイラーの排熱をチップの含水率調整にも使えたらと思います。

非常に先進的な施設・設備が整っていて、うちのような小規模な事業者では、たちまち導入することは難しいですが、一つの理想の形を見ることができました。
ない袖は振れないので、コストのかからないところ、あるいはコストをカットして投資できるところから、取り組んでいきたいと思いました。

対応してくださった小笠原社長さん、ありがとうございます。

Leave a Reply