石積みの仕方

ちょっと石積みのことについて話題になったので、大まかすぎるかもしれませんけど、流れを書いておきます。

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こんな感じで傷んでいる石垣を積み直すとします。

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空積みなので、簡単に解体できます。
ほとんど裏ぐりが入っていませんね。

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座堀をします。

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配筋をします。

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ベースを打ちます。
この時に、石垣の勾配に合わせておめらせておきます。

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丁張りをして、根石を並べていきます。

その裏にぐり石を並べていくんですが、この時に、次の段の石をどうおくのか、ということをイメージして、高すぎず、低すぎずで並べていく必要があります。

石の並べ方なんですが、いくつかの NG ポイントがあるので、極力そうならないように注意すれば、練積みなので、問題ありません。

この内の逆石については、後述しますが、生コンを打つので気にすることはありませんし、現実問題、空積みではないので、そこまで手間ひまかけて積むことはできないので、あくまでも理想型、ということで避けられる範囲で避けるで良いと思います。

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次に生コンを打ちます。
たくさん入れれば、それなりに強くなるわけですが、費用がかかりますので、最小限度にしておきます。
積んでいる石がずれないようにするわけですから、胴飼石や艫飼石などがずれると当然に狂いますので、その周りにずれないように生コンを打ち込むわけです。
極端な言い方をすると、積んである石垣部と、その後ろのぐり石は、それらが生コンの型枠のようなものと思えばいいのですが、ぐり石の方は特に隙間に充填する必要はないので、バイブレータを使い、必要な部分に、つまり、石垣後方から前方に向かって送り出す感じで作業します。
また、ゴム手袋等をして、石積みの隙間が大きいところは、前面からも充填しておきます。

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上から見るとこういう感じです。
一段できると、埋め戻しますが、生コンが固まるまでしばらく作業はできません。
その間に次に使う石を配って準備をしておきます。

逆石ですが、このように次の段を積めるように生コンで整形してしまうので、影響は殆どありませんから、気にする必要がないのです。
ただし、所詮、生コンは生コンで、石のように長くは保ちませんから、空積みであっても保つ、そういう積み方をするのが理想形ではあります。

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以降、必要な高さまで繰り返して、最後に天端を打ちます。
高くなると、石垣に鉄筋を打ち込んで、そこに足場板を渡して作業をします。

ここは通りなどに面しておらず、綺麗に仕上げる必要がないので、石を切らずにそのまま積みました。
石を切る場合には、玄翁という道具を使います。
ちなみに、玄翁ってのは人名ですが、発明した和尚さん名前だそうです。
今は、タンガロイ、という非常に硬い金属がロウ付けされたものを使い、切れ味も非常によろしいのですが、お値段も非常によろしいです。

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石積みの時にあるとかなり便利な道具としては、グラップル、これで石を掴んで選別したり、比較的正確な位置に配ることができます。
グラップルを買った時は、絶対に元が取れないと周りに言わたものですが、今では、買って正解でしたね、と言われています。
これも使い倒して、あまりにすり減っているので、木をつかむと滑って落とすことがあるので、修理に出しました。

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後、ホッパー。
これに生コンを入れて運びます。
これも、なんだかんだで使い倒しているので、元は十分すぎるほど取った感はありますが、手入れが悪いので噛み合わせがまずくそろそろ修理が必要です。

とりあえず、奥が深い事なので、全部は書ききれないのですが、あらかたの流れで、自分はこんな感じで積んでますよ、ということでした。>M さん

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