薪のクリーニングと選別を一度に行うトロンメルスクリーンがついに稼働

足掛けもう何年になるんだろうか、というトロンメルスクリーンですが、懇意にしていただいている和歌山県の薪屋さん 薪文化 さんのヤードで試験をしていただいているのですが、ついに稼働し始めました。

構造は見ての通りで、大型のドラム状のスクリーン(篩)がゆっくりと回転し、叩き洗いの要領で薪から付着しているチェンソーダストや、苔、泥などを取り除きつつ、単管パイプの間隔を調整することで、サイズを選り分けることもできます。

前半部分のピッチが狭い部分は、現状、ゴミと木っ端がまとめて落ちて、フレコン(ベージュの大型土嚢)に集められ、後半のピッチが広い部分では、サイズが一定以下で、薪ストーブで使用するのに最適なサイズのもののみがフォークリフトで吊ってある黒い通気バッグに収納されます。
サイズが大きすぎる(割直す必要がある)ものは、一番右から排出され、バッグに収納されます。

実際に動かしてみて、予定していた機能は実現できることがわかったんですが、いくつか改良すべき点も見つかりました。

まず、噛み込みの問題。

動画でも、薪を噛み込んで回転が停止していますが、形状の問題で、篩から抜けずに引っかかるものが出てきて、それがフレームに取り付けた誘導用の板等にひかかるのです。

安全装置(クッション, デテント, リリーフ)があるので、油圧モータが損傷することはないのですし、逆回転もできるのですが、いちいち止まったら面倒くさいわけです。

これについては、最大の薪の長さ分、クリアランスを保持したり、あるいは、誘導板等をしっかり固定しすぎない(ゴムやバネ等で軽く保持する)ようにすれば、改善できるのではと思いました。

それと、後部からオーバー材を排出する際、油圧モータを支持しているフレームとの間に噛み込む問題があります。
これについては、クリアランスを確保するか、支持の仕方そのものを変更して対処するしかない感じです。
部品点数を減らすためにダイレクトに回転させる方式を採用したんですが、2 号機を作る場合、ここがいちばんの改善点になるかなと思います。

それともう一つ。

一度にクリーニングと選別とを行うので、どうしてもクリーニング能力が犠牲になります。
また、商品として販売できる、木っ端(焚き付け)も、現状は埃状の細かなもの(チェンソーダスト、泥、苔)などとごちゃ混ぜに輩出されてしまいます。

乾燥後クリーニングしたい場合、どうやってスクリーンに投入するのか、という部分について、スクリーンとウッドバックトや、バッカンなどからダンプ投入できるホッパーとを兼ねた POSCH LogFix に相当するプレフィルタ装置, クリーニングディスクとかスタースクリーンと呼ばれるものですが、そういうものを開発したらどかと思いました。

クリーニング能力は限定的ですが、Vepack はクリーニングディスクだけでクリーニングと選別も行います。

両者をうまく組み合わせたり、使い分けたりすることで、作業の効率化が図れるのではと思います。

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