最初のフローコントロールバルブでは、うちの機械で背圧のコントロールができずポンプが壊れた件で、新しいフローバルブや代わりのポンプ等の修理部品を転送してくださった方がいると書いたと思いますが、その方から刃が折れませんか?、と問い合わせがありました。
ハンマーナイフモアですが、うちではまだ刃が折れるようなことは起こっていません。
替え刃をお持ちでないようなので、うちのを分けて差し上げる話になったのですが、刃物の出来が悪い件については、国産品で対応できないものかと思い、サイズを調べてみました。
ここにまとまっていました。
持っている替え刃を確認し、整理してみました。
替刃名称 | (1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) |
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NCβ-80/100 替刃 | 50 | 50 | 95 | 14 | 47 | 116 | 5 |
HM02 | 32 | 36 | 104 | 11 | 30 | 110 | 4.5 |
HM03 | 32 | 36 | 128 | 11 | 30 | 135 | 4.5 |
HM04 | 35 | 39 | 128 | 12 | 30 | 135 | 6.0 |
HM05 | 35 | 39 | 128 | 12 | 30 | 135 | 6.0 |
HM06 | 28 | 31 | 108 | 11 | 28 | 115 | 4.5 |
HM08 | 44 | 50 | 125 | 20 | 35 | 135 | 6.0 |
HM09 | 28 | 31 | 94 | 11 | 30 | 103 | 4.5 |
確かに適合しそうなものがないですね。
刃のサイズの誤差として、どれくらい許容されるのか、工場に確認した方が良さそうです。
刃の価格ですが、仮に HM05 が使える場合、【20本以上ご注文の場合】注文コード:HM05-02 ¥418(税込), M10×42mmボルト
皿バネナットセット 注文コード:HBS05 ¥308(税込) となるので、1,144 円/組ということになります。
このお店が高いのか安いのかはわかりませんが、替刃の工場出荷額は $3.6/組でした。
今回の輸入の経費等を精査した結果、通関や引き取りなどの経費を一切合切無視して、$1 = 202.42 円でしたから、替刃の原価は 729 円かかっていることになります。
国内のショッピングサイトに対して原価率が 6 割かかっていますから、お客さんの立場を考えると、大手のゼノア等の互換サイズにすることで、入手性が良くなりますし、うちの方が安くて、耐久性などに問題がないのであれば、MADE IN CHINA を選んで貰えばいいんじゃないかと思うのです。
専用の消耗品を高く売ることで利益を得るということなんでしょうが、刃のみ 32 枚が 30,300 円 ですから、HM05-02 の倍以上しています。
別のお店も見てみます。
高品質 ハンマーナイフモア用 替刃 72枚 ゼノア用 135mm×35mm, 原産国日本、SUP10 の焼き入れ刃 が 45,720円/36 セットなので、セット単価は 1,270 円です。
普及品 だと、41,400 円/36 セットなので、1,150 円です。
為替の問題もありますが、正直、刃物は切れ味や耐久性が大切なので、日本製を使えるように仕様変更して、いっそのこと、刃のない状態で販売するくらいの潔さがあってもいいんじゃないかと思います。
ハンマーナイフモアを使えばわかるんですが、刃物が折れたり、早くに摩耗するのはものすごいストレスなんです。
使う方の利益・利便性を最優先に考えないと、良い草刈機を作ることはできないと思うのです。
そのためには替刃の選択肢は多い方がいいですからね。
今回は Y 型の刃を調べてみたんですが、イチョウ刃についても調べてみようと思います。