祖母が帰幽しました

しばらくブログの更新はお休みします。

誄詞

たらちねの 親の命の 百歳まで 願ふは人の 心根なれど
空蝉の 世は虚しきと 照る月の 盈ちる 欠くるは 世の習ひにぞありける
生けるものの身罷るは 免れぬ掟と定まれど 現世に返す術も無し
明日は御遺骸出で発ちし 御別れする最後の一夜とこそ歎かひ痛み
心乱れながらも 在り坐せし日々 楽しく語らひ賑はひたるが如過させ給ひ
真心込めて献奉る 御食御酒 種々の御饗物を 平らけく 安らけく聞し食せと
悲しみの涙を包む 白妙の衣の袖の返す返すも 謹み敬ひて白す