油圧式の電動 100V の薪割り機は、正直、使えないと思うんです。
あえて言おうカスであると。
斧なら片手でひょいと持ち出すこともできますし、電気も要らない。
ところが電動の薪割り機は、小さい、軽いといっても、片手でひょいと、というようなサイズでも重量でもありません。
じゃあ、それで斧よりも割れるかというと、割れない。
しかも死ぬほど遅いんです。
要するに、若くて健康な人には、毒にも薬にもならない、というシロモノ。
どうして遅いかというと 100V だから。
電動が悪いのではなくて、100V だと、15A で 1.5kW 以上の仕事はしません。
油圧の場合、そういう仕組がないわけではないのですが、エアコンプレッサのようにタンクに高圧の油をためておいて、瞬間的に入力以上の仕事をする、ということは一般的ではありません。
なので、亀のように遅い、斧で割るよりも 3 倍くらい時間がかかります。
どうにかならないものかと常々思っていたのですが、じゃあ、圧縮空気でやればいいのかというと、そうは問屋が下ろしません。
油圧は 20MPa くらい、空気圧は 0.7MPa ですから、1/30 なので、シリンダの太さが 5.5 倍くらい必要になるわけです。
4″, 20t のシリンダなら 22″ の太さになるんですから、お話になりません。
widow maker(未亡人製造機)と呼ばれる薪割り機と何が違うのか、原理的には全く同じで、危険が危ないというか、変な改造をして指をふっ飛ばしたり、あるいは、節にあたってはじけ飛んで、目にあたって失明したり、そういう事故が容易に想定できるキネティック型ですが、まあ、電動に限っていえば、それほど力があるわけでもないし、どのみち怪我をする人は、手斧でだって指をぶった切るわけですから、何を使ってもダメなわけで、だとすると、フライホーイールに運動エネルギーを蓄え、瞬間的にそれを利用して割る、というのは電動機との組み合わせとしては、非常に理にかなっていると思うのです。
お値段、$450 ほど。
一つ問題があるとすれば、電圧が違うってことでしょうかね。
お店の新しい商品として扱おうかどうか、悩んでますが、PSE マークの問題があったりするので、お蔵入りの予感。
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