薪のクリーニング・選別 — トロンメルスクリーンが稼働したようです

稼働したよう、という他人行儀な書き方ですが、そうなんです、トロンメルは K さんのところに嫁いでいます。
トロンメルってのは、筒状のスクリーン、要するに篩(ふるい)です。

元々は、ボブキャットの外部油圧で駆動する予定だったんですが、流量が多すぎたため、回転速度が速く、遠心力で薪が張り付く始末。

そのため、予備で持っていた GC160 で駆動すべく、流量を推定してギアポンプ等を調達する、というところまで済ませてあったんですが、乾燥機よりも優先順位が低くて、ずっと放置していたわけです。

ギアポンプ等を調達する、文字で書くとそれだけなんですが、実は結構やることが多くて、

あたりに書いていますが、流量を計算したり、念のためではあるんですが、マウントブラケットとジョーカップリングでの接続の計算をしたり、タンクは結局買ったんですが、ドレン配管があるため、金具が結構ややこしいことになっていたり。

それと意外な盲点として、日本国内では、ユニファイのネジがほとんど入手できず(特にうちのような田舎では)、マウントブラケットをエンジンに固定するボルトを買いに行くだけで市内を何件も回って結局買えない、なんていう笑えない状態になるわけです。
結局、キー用のフラットバーも見当たらず、これも作ってもらいました。

そんなこんなを経て、えらく難儀をして、テストできる状態にまで持って行って放置中だったわけです。

その後、当面使うあてもないところ、K さんから使いたいということで神戸に通関・引き取りに行くときに、積んで行ったんですが、今日、いい感じで稼働するところまで来たと連絡をもらいました。

それで、備忘録を兼ねて、現状を整理しておこうと思います。

まず、うまく行った点。

  • デテント機能を利用した安全装置は思惑通り作動している。また、保護停止時に噛み込んだものを取り外す際、逆転機能がとても有効。
  • 格納式高さ調整用脚(傾斜調整も兼ねる)は、それなり。

次に、うまくいかなかった点。

  • 排出に関して、モータ取り付けブラケットと、スクリーンとの接続部とのクリアランスが不足しているため、噛み込みが頻発する。

未完成だった点。

  • 木屑等の分別ためにスクリーンサイズを小さくする必要があったが、既存の単管にクランプで別の単管を抱かせて調整した。
  • 木屑や選別した製品をひと所に集めるため、コンパネで漏斗的なものを作成した。ただし、製品に関しては、スクリーン噛み込み時に漏斗的なもの衝突が起こることがあるのでクリアランスや材質(硬くするのではなく、力が逃げる構造)などの検討を要する。

まあ、こんな所です。

オーバー材の排出時の噛み込みについてですが、解決方法を考えてみました。

この写真だとちょっとわかりづらいのですが、走行減速機とスクリーン本体に十文字の支柱との取り合い部分ですが、ほとんどクリアランスがありません。
ただ、中心でのダイレクト駆動にはこだわりたい所です。

なので、スクリーン側の十文字の支柱を内側に大体 500mm くらい控えた位置に移設して、中心部分に回転力を伝達するためのシャフトを取り付けたらどうか、と思うのです。
シャフトですが、2 枚のスプロケットのようなものの間を何らかのパイプでつないだもので良いと思います。
ただし、この変更を行うと、スクリーン自体の自重を走行減速機に持たせることはできにくくなるかと思います。
現状は、重量戸車で受けているので問題ないと思います。

機会を作って、近いうちに稼動状態を確認できたらなと思います。