チェンソーダストの活用法

チップの配達の後、チェンソーダストを積んで帰りました。
乾燥させて、燃料とすることもできるですが、手間がかかるし、どうしたものかと思案しています。
畜産用に販売できるのではと情報をいただきました。
ただ、どれくらいの量、いくらくらいの価格なのかが気なります。
販売するとなると責任も伴いますし、あくまでも副産物で、これを作っていたら採算が合わない気がしないでもないです。
なので、あるだけ、できただけ、それでもいいといってもらえるかどうかがポイントかなと思います。

お宮に戻ったら砕石が敷かれ、少し工事が進んでいました。
ここにはウォータス本体が設置されるピットができる予定です。
少しづつ形になっていますが、完成が待ち遠しいです。


それはそうと、これ、Uniforest の製造機なんですが、コンベアのベルトの繋ぎ目がとても気になりました。
短いベルトをアングルのような金具で接合しています。
この方法だと、ベルトが切れても簡単に修理ができそうです。
他では見ないんですが、どうメリット・デメリットがあり、なんという金物なのか、気になります。

本日の散財? — 日建 エアー注入口用バルブ PT1/8 PT-91

前々からなんとかしたいと思ってる NP1, NP2 のソーを制御する空気タンクへのエアの補充の件です。

NP1, NP2 は油圧のレバーのある部分の下に空気タンクがあって、その圧力でソーを押し下げと、クッションの役割を担っています。
なので、空気圧が低すぎても高すぎても動作不良の原因になります。
定期的な点検、空気の補充が必要です。

が、とっても面倒くさい。
コンプレッサーが近くにあればいいんでしょうが、普通はないですよね。

この間買った USB 充電式の空気入れが使えたら便利だなと思っていたのです。
USB 充電器は設定した圧力になると自動停止してくれますから。
この方法なら、製造機のバッテリーがあるので、12V の空気入れも使えますし、マキタやなんかの高級なバッテリー空気入れももちろん使えますし。

それで、タイヤの空気入れが使えるように、タイヤのバルブを R に変換するアダプタを探していました。
NPT ならあるんですけどね、Amazon に安く。

ようやく R(PT)のものを見つけました。

うーん、ちょっとお高い。
でもこれで楽々空気入れが可能になるでしょう、多分。

テストしてうまく行ったら、次の生産モデルから、標準装備にしたいと思います。
とても細かなことですが、メンテナンスは日々のことなので、コツコツと改善していきたいと思います。

薪製造機 TimberCat NP1, NP2 のソーバーが降りない不具合

NP2 でソーバーが動かない(降りない)という連絡がありました。
エアを確認してください、ということでいただいた動画ですが、見てみたらバルブが開放されているので圧力が 0 です。

というか、エアゲージ、分かりづらいですね。
緑の範囲でないとだめ、と説明したんですが、確かに緑の範囲ではあります。
エアタンクの横に、

Chainsaw working pressure: 0.40 — 0.45MPa

と表示はあるんですが。。。

いずれにせよ、ソーバーがこのように降りないケースは、空気圧が不足していると思われます。
空気を入れていただいて、無事に動いたと連絡をいただきました。

でも、空気を入れるの大変だっただろうなと思います。
付属のものは、自転車の空気入れみたいなものですから。
コンプレッサがある環境ならいいんですが、あったとしてもさすがに薪製造機のそばにはないと思うんです。

空気入れといえば、薪割り機のタイヤの空気がえらく減っていて、MonotaRO の安物の 12V シーガー電源タイプの空気入れを使って空気を入れたんです。

この時の顛末を時系列的にまとめると

  • 12V のシガー電源を使うタイプの空気入れで空気を入れようとした
  • シガー差し込みプラグなので、バッテリーから直に電源が取れなかった
  • わに口でバッテリーから電源が取れるソケットを買ったら解決するよね?
  • でも MonotaRO の空気入れとソケットを買ったら、充電式の空気入れが買えるよね?
  • しかも充電式だと圧力を設定しておけば自動的に停止してくれるからさらに便利だよね

という流れで、USB 充電式の空気入れを買ったのでした。

買った時は、2,980 円だったようですが、1,000 円くらい高くなってます。
別にこれでなくてもいいと思うんですが、こういうチャイニーズアイテムは頻繁に値段が乱高下するので、たちまち必要でないなら、じっくりと価格を調べたほうがいいですね。

こんな感じでセットした圧力になると自動的に停止してくれて、とても便利です。
ただ、空気を入れる速度が遅く、時間はかかります。(だからこそ、自動で停止するのはありがたい)
お金に余裕があって、バッテリを持っているなら、マキタのほうがいいでしょうね。

そうそう、これ、USB-C で充電できるんですが、USB-C x USB-C では充電できず、USB-A x USB-C でないとダメです。
ちゃんとした USB-C のポートではないと思われます。

NP1, 2 のエアタンクの周りに余裕がなくて、ワンタッチカプラの接続も結構タイトな感じなので、ここをタイヤのバルブに交換してしまったどうかなということを思いつきました。
それで、現状どうなっているのか観察してみました。
これは園で使っているプロトタイプの NP1 です。

ノギスを持ってなかったので、見た感じになりますが、タンクは 3/8″ G メスだと思います。
もしかしたら、M ネジかもしれませんが、ボンデッドシールが見えますから、平行ネジであることは確かです。

それで、当初はこれを外して直接つけたらと思ったんですが、コンプレッサで入れる人もいるだろうし、すでに出荷しているものも少なくないので、ワンタッチカプラをタイヤのバルブに変換するだけでいいんじゃないかと思いました。

ただ、問題があって、タイヤのバルブなんですが、なぜか NPT しか見つけられません。

厳密にやるなら、

NPT 1/4″ → R(旧 PT)に変換すればいいんでしょうけど、アホのように高い。
現実的には、シールテープを巻いて、無理やりねじ込めば、真鍮の方はねじ山が痛むでしょうが、0.5Mpa 程度であれば、たいして漏れることもなく、空気を入れるときだけの話ですから、十分実用に耐えるとは思います。
逆に、こんなものをいちいち買うくらいなら、カプラを 1/4″ NPT-F になっているものを輸入したほうが安上がりだと思いますし、スマートです。
写真を撮った時には、このことはまだ思いついていなかったので、カプラの寸法を念のために調べてみようと思います。

薪製造機 TimberCat NP2 の交換用バー・チェン

薪製造機 TimberCat NP2 ですが、お客さんから、石を噛んだものを切ってしまった、と連絡がありました。
それで、チェンやバーについて、質問をいただいたので整理しておきます。

NP2 は標準では 22 インチのバー(オリジナル)で、チェンはピッチ .325″, ゲージ 1.6mm, 86 コマのスーパーがセットされています。

互換品として、18″, 20″ で同じく STHIL の製品, スーパー, ピッチ .325″, ゲージ 1.6mm の場合を以下の表にまとめておきます。

バー 型番 定価(税込) チェン 型番 定価(税込)
ローマチック E 45cm(18″) 3003-008-6817 14,630 スーパー 3639-000-0074 5,610
ローマチック E 50cm(20″) 3003-008-6821 14,630 スーパー 3639-000-0081 6,160

STHIL は通販不可ですが、藤原商店(円陣) さんは、通販しているそうです。

バーの型番の頭 4 桁、3003 ですから、いわゆる 03 マウントです。
STHIL のマウントは小型モデル用の 05 と大型モデル用の 03 があります。

03マウント機種 
42cc ~ 92cc
024 026 028 036 044 046 066
MS240 MS260 MS261 MS271 MS280 MS291 
MS360 MS361 MS362 MS441 MS460 MS461 MS462 MS500i MS661 等

Oregon で互換品を探したい場合、Guide Bars | Oregon Products が便利です。

03 マウントは、TAIL MOUNT が D025 ですので、まず、D025 を選択して、次にピッチで .325″ を選択、ここではバーのサイズは 20″ にしてみます。
そうすると以下のように絞り込めます。

Part# Pitch Gauge Bar Length Tail Mount Drive Links
VersaCut™ Guide Bar, 20″ 203VXLGD025 .325″ .063″ 20″ D025 81
Oregon 20 in. Chainsaw Bar, Fits Stihl Models 200VXLGD025 .325″ .050″ 20″ D025 81

違いはゲージですね。

今更ですが、念のために説明しておくと、チェンソーのゲージとは、ソーチェーンのドライブリンクの厚み、つまりガイドバーの溝幅のことです。
ソーチェーンのゲージは、主に次の 4 つの規格があります。

Gauge Chain Drive Link Ref No’s (Oregon)
1.1mm (.043″) 80
1.3mm (.050″) 20, 95
1.5mm (.058″) 21
1.6mm (.063″) 22

NP1, 2 の標準のゲージは 1.6mm(.063″)なので、VersaCut™ Guide Bar, 20″ がよりリスクのない選択肢となります。

ゲージを薄くすると、必然的にカッターの幅も小さくなるため、切断の抵抗が減り、また切削屑の発生も減ります。
小排気量の小型機やバッテリチェンソーなどでの軽作業に向きます。
ゲージを厚くすると、強度と耐久性が向上するメリットがあります。
NP1, 2 は標準の構成では、強度と耐久性を重視した選択をしている、ということです。

以上のように、バーのマウント形状と、スプロケットで決まるピッチさえ守っていれば、バーの長さやゲージ、カッターの形状などは好みにより変更可能です。

ただし、いきなり薄いゲージにはせず、特に、ノーブランド品を使う場合、チェンの強度や耐久性が劣ることが多いため、十分に事故や怪我には配慮してください。

薪製造機 NP2 納品

NP2 は試作機が 1 台、量産型は 4 台で、広島県に通算 5 台目の NP2 の納品でした。

見ての通り、とても見晴らしが良く、そして風が吹き抜けます。
崖下は高速道路ですが、高坂パーキングエリア付近に最高地点の看板が。。。
標高も高いのでした。
で、ガッツリ寒かったです!

納品時の様子をお客様の マテリアルフォレスト さんが Instagram にアップしてくださいました。

今回はログテーブル 2 連仕様です。
4 列のチェンで、より安定して送材できます。
ただ、本来の組み立て方と異なるので、かなりグラグラなんです。
このグラグラを解決する方法ですが、うちでは溶接でガチガチにしているんですが、組み立てながらちょっと思いついたことがあるので、近いうちに試作してみようと思います。

在庫は完売、次回入荷は来年 2 月末から 3 月くらいの予定です。
ただ、円安が進行していて、2022 年の発注時には 140 — 145 円あたりをうろうろしていた為替も今は 155 円あたりをうろうろしているので、10% 程度価格を改定せざるを得ない状態です。
年内の早期予約に関しては、価格据え置き(というよりも新価格から 10% 割引)という対応を取ろうと思います。
薪製造機の導入をご検討いただいている場合、早めのご予約をお勧めいたします。

無理をすれば日帰りできるんですが、世羅でのんびりしてから帰りたいと思います。

薪製造機 NP2 の組み立て

即納在庫の最後の 1 台の NP2 の嫁ぎ先が決まり、組み立てです。
流石にだいぶ慣れてきたのですが、やはりたまになので、組み立ての順番こうしたほうがいいよねみたいな話をしていたのを忘れていて、前後してしまうことがたまにあります。

あと、5 号は気にならないみたいですが、カバーやなんかの立て付けの調整というか、チリ合わせをしないとと自分は気になって仕方がありません。
これ、気になり始めると結構気になるもので、元々がそこまで正確に加工されているものでもないので、限界もあるんですけど、それなりに収まったらスッキリするじゃないですか。
三角定規で矩がでているか確認するんですけど、スコヤが欲しくなりました。
病気かもしれません。
O 型って、ほとんどのことは気にならずに大雑把なんだけど、一度気になるととことん気になる、そんな感じがします。
ええ、自分は O 型です。
ちなみに、血液型と正確には、科学的には相関はないとされています。

なんだかんだで今年入荷の NP2 4 台はこれで完売です。
岐阜、兵庫、熊本で稼働中で、今回は広島県に納品予定です。
次回は来年 2 月末から 3 月頭頃、入荷予定です。

それはそうとチェンの張り調整ですが、ずっと 6mm だと思い込んでいたんですが、5mm でした。
工具ですが、ベッセル B-5400BP がおすすめです。

先端が丸くなっているので、やや斜めからでも回すことができ、ハンドルもストレートなので、バーにぶつからず回しやすいのです。
別に 100 均の L 字に曲げてあるものでも間に合いますが、あれだと 180° ごとにバーに干渉するので回しにくいです。
T ハンドルのものも同様です。