うちのストーブは True North TN20 です。
質実剛健を体現したかのような、無骨で実直なストーブです。
自分の性格上、自分が良いとは思えない、使いたいと思わないものは扱いたくないのですが、このストーブは、価格の割に性能が高く、なによりも堅牢で使いやすいので、今ではこの一機種のみの扱いとなってしまいました。。。
そして、この True North に新しい商品が追加になりました。
それが TN25c です。
薪ストーブとしての基本的なスペックとしては、TN20 と TN25c には大きな変化はありません。
燃費が向上し、それにより環境性能も良くなっています。
TN20 | TN25c | |
---|---|---|
Heat Output Cord Wood (BTU) | 60,000 BTU | ← |
Heat Output EPA (BTU) | 13,900 — 29,200 BTU | ← |
Efficiency | 72.7% (HHV), 78% (LHV) | 76% (HHV), 75% (LHV) |
Emissions | 1.6 g/hr. | 1.1 g/hr. |
Firebox Size | 2.0 cu.ft. | ← |
Log Size (max.) | 18 in. (20 in.) | ← |
この違いは、TN25c の以下の機能によるものです。
- Electronic Combustion Assist (Patent Pending)
- Passive Cat Technology (Patent Pending)
- No manual bypass
要するに触媒機ですね。
で、目新しいのが Electronic Combustion Assist です。
詳細はわかっていないのですが、多分、ブロワーやシャッター等で燃焼時の空気量をコントロールしてくれるのでしょう。
そして、これにはバッテリーバックアップのオプションも用意されているようです。
ただ、そうなると、電力の供給が必要になりますので、現地カナダとの電圧の違いの問題が生じます。
電圧は 110V, 周波数は 60Hz なので、西日本地域だと問題ないと思いますが、東日本地域だと、交流モータであれば、回転数が変わる可能性がありますね。
バッテリーバックアップ、ということは、一旦直流に変換すると思われるので、そこで AC アダプタのようなもが使用されているのなら、それを PSE 対応のものに交換することで、電圧や周波数の違いを解決できるかなと思うところです。
これは確認しておく必要があるかと思います。
その他の違いだと、本体サイズに微妙に違いがありました。
TN25c の寸法ですが、リンクは 404, マニュアルもコピーしたら文字化けしたので、画像の準備はありません。
画像は TN20 の寸法となります。
TN20 → TN25c で、奥行きが 730mm → 759mm に、高さが 714mm → 720mm とほんの少しだけ大きくなったようです。
肝心の価格ですが、調達価格が 1.3 倍以上になるので、TN20 の定価が 363,000 円なので、TN25c は 47 万円くらいにしないといけないですね。
価格差が 11 万円ということになります。
カタログ上で燃費 (HHV) が 3% 向上します。
計算がしやすいので、薪の価格を 1kg あたり 80 円とすると、11 万円は 1.4t ということになります。
ということは、1 シーズンで 2t 使う場合、年間 60kg の薪の節約ができる程度です。
20 年以上かかります。
LHV に関しては悪化しているので、燃費の向上で元を取ることは不可能に近いでしょう。
TN20 の能書にある、Reliable, durable catalytic-free technology のとおり、こちらは触媒がありません。
ない触媒は痛むこともなく、その分堅牢で、信頼性が高くなります。
TN25c の場合、触媒だけではなく、電気のカラクリもあるようですから、故障のリスクは高くなりますね。
完全に好みの問題かと思います。
個人的には Electronic Combustion Assist の詳細が気になるところです。
この辺りのことは確認して、詳細がわかれば、追ってレポートをします。
True North TN20 は現在在庫があります。
引取り等、条件により、表示価格よりもさらに 10% 安くなります。
使いやすく丈夫なストーブをお探しの方に特にお勧めです。