ETC 2.0 とはなんぞや?

原木輸送のトレーラのお話です。

特車の申請に恐ろしく時間がかかること+費用が馬鹿にならないことから、自分でも勉強する必要を感じているのですが、その中で 特車ゴールド制度 というものが今年から始まっていることを知りました。

簡単に書くと、

  • 業務支援型 ETC 2.0 (特殊用途用 GPS 付き発話型車載器) を装着し、かつ事前に利用規約等に同意して、車両情報や車載器に関する情報を登録した車両は道路 法第 47 条の 3 第 1 項に規程される大型車誘導区間内の経路選択 (通行) が原則自由となります。
  • また、当該車両が道路法に反して通行している場合を除き、許可更新時の手続きも自動化されます。

ということで、更に簡単に書くと、特車は通常、事前に申請して通行許可を受けたルートしか走行できないわけですが、業務支援型 ETC 2.0 をつけると、大型車誘導区間内に限っては、自由に走れますよ、通行許可の手続きも自動になりますよ、ということのようです。

で、実際問題、使い物になるのかというと、ちょっと松山に関しては微妙な感ですね。

東京に行く場合には、まあ、196 号線を走り、今治を経由して 11 号に乗れば、大型誘導区間内のみで済みますが、逆に、市内を突っ切ろうにも、196 号線の問屋町のあたりが大型誘導区間ではないので、そのままでは走行できません。

結局、原木市場に行こうにも、379 号線も大型誘導区間ではないので、走行することはできず、車庫からの数百メートルは市道だし、ヤードに行くにも県道を走らざるをえないわけです。

GPS が付いていて、いちいちこちらがどこを走っているか、把握される仕組みのため、どこまで厳しいのかわかりませんが、燃料が切れそうになったとして、台切せずに、ちょっと脇にそれて給油して、ということをやっても、多分、厳密に言えば、違反になると思うわけですから、自分で自分の首を絞める事になるだけという気もしないでもないのですが、ETC 2.0 割引 があったり、ETC 2.0 助成金 があったりするようで、どうしたもんかと思うんですが、助成金に関しては、今月の 27 日が締め切りとかなんとか。

ETC 2.0 車載器の金額なんですが、結構、値段に幅があるようで、特車ゴールド制度 に対応していて安いものは、古野電気 FNK-M100BV で、20,000 円くらい、最安で 16,000 円くらいなんですが、こいつ、GPS 内蔵型なもんで、ETC 車載器を付ける場所を相当選ぶんじゃないかと思うのです。

分離型になると、三菱電機の EP-E216SBG で、古野と比べてのメリットは、分離しているということ以外にデジタコ連動、ってことのようなんですけど、そういやタコグラフですが、これも規制が厳しくなって、白ナンバーも強制になったような気がしないでもないんですけど、三菱電機のとしか連動しないならお呼びでないし。

分離型にすると、30,000 円近い値段になるんで、補助金が 10,000 円でてもパーです。

ということは古野一択+さっさとコーポレートカード申し込め、ということになるのかなと。

ただ、特車ゴールドを使用する・しないは相当微妙で、ルートを通知する・しないってのが選べるのか、選べないのか、選べないなら、前にも書いたとおり、ルートを間違えたりして、自分から違反を申告してペナルティを受けるデメリットはある、でも、逆にメリットは何もない、ってことになるわけで、まあ、道義的には、違反は違反だってのは分かるんですけどね、一寸納得いかないわけですよ、デメリットしか無いわけで。

ETC 2.0 割引の方は、別に、業務支援型でなくても適用になるわけですし。

損得勘定でいえば、後 1 年だけ、高速代が 10% 下駄を履かせてくれるようなんですけど、特大車の瀬戸大橋の通行料は、MAX で 7,000 円ほどなので、往復で 1,400 円、つまり、年間 16,800 円ということになるわけで、補助金の 10,000 円をもらっても、取り付け+セットアップで飛びそうなので、お得になることはまずなさそうです。

現状、ETC はついているようなので、特車ゴールド制度が使い物になるかならないかがキモということですね。

こういう部分って、全然わからないし、周りに知っている人がだれもいないんで、本当に困るんだけど、まあ、そりゃそうですよね、個人で普通トレーラヘッド買わないし、仕方ないか。

さて、明日、というか、今日は、薪と薪ストーブを積み込み、神戸に行き、その後、亀山にまで到達したいと思います。
さっさと寝たいと思います。