一日で 110m3 の薪割り

PALAX の公式チャンネルで、かっこいいデモ動画を見ました。

一日 8 時間に 110m3、もしこれがクヌギやコナラであれば、50t 以上の重量だと思います。

うちの薪製造機が一時間に 1t 程度なので、一日だと 8t, 16m3 くらいなので、実に 6 倍の生産能力です。

デモですから、φ550mm もあり、そして真っ直ぐで電信柱みたいな、条件の良いものだけを処理して、ということでしょうから、話半分程度に考える必要はあるのでしょうが。

いつかはこういう大型機でも生産が追いつかないような薪製造事業者になれるといいなと思う反面、ある程度の規模になれば、機械の大型化よりも拠点を増やすべきなのか、色々と考えることはあるのですが、日本の場合、原木を玉切りし、割っただけの生のものを買う、という文化はあまりないように思いますし、更にいうと、薪はタダのもの、という考えの人も少なくないように感じます。

原木を安定して仕入れるためには、原木を安定して生産できる、つまり、山主さんが 30 年かかるけど、またクヌギの山をやろう、と思える単価で購入する必要があります。

「山にお金を落とす」

ということが必要になるわけです。

facebook でそういう趣旨の投稿があったのですが、その考えに共感する人が多かったのも事実ですが、そういう視点が欠けていたという人もいらっしゃいました。

また、30 年というサイクルが、化石燃料のサイクルからすれば遥かに短く効率が良い、という着眼点もありました。

エネルギーの安定供給、つまり、よく乾燥した薪をリーズナブルな価格で安定して購入できる環境の実現、このことは、薪ストーブなどを安心して使っていただくために大切なことではないかと思います。

いよいよ今年度の冬から、まだ試験生産段階ではありますが、それなりの量の 2 年乾燥薪の出荷が可能になります。
また、来年度に向けて、更に生産量を増やしていかねばなりません。

今のところ、ほとんど売上がないので、ほぼ持ち出しでやっていて、原木の仕入れも資金に制限されている状態なのですが、少しずつ軌道に乗せていきたいなと思います。
生産の効率化だけではなく、配達の効率化も考えていかなければなりません。

先は長いので、ボチボチ頑張ろうと思います。