A/N が届きました

ようやく A/N が届きました。

蓋を開けてみると、釜山に 7/5 に着いて、接続されたのが 7/17 で、松山着が 7/21 という状態。
さらに今週はオリンピックがらみの連休のようで、7/26 でバン予定ということですから、港でコンテナのまま 5 日も放置されるわけですよ。

寝かせて価値が出るならいいんですけどね。
なんともです。

今回の輸送コストですが、1m3 あたりで 45,486 円(税抜)で、商品の金額に対しての比率は 5% でした。
X7 が多く、単価の割に容積が少ないことが、金額比の輸送コストが低い要因でしょうね。
逆に、TrueNorth などは、本体価格が 13 万に対して、5% だと、6,500 円で運ばないといけないわけですが、薪ストーブは容積が 0.6 — 0.7m3 くらいあるので、3 万前後かかってしまうんです。
さらにカナダ国内の運賃が 1 万弱、国内の運賃も 2 万円程度かかります。
税抜き 19 万円くらいが原価になり、今は定価の 217,800 円で販売していますが、ここからモールの家賃や決済手数料として 5% かかるとすると、206,910 円が入金される金額ですから、原価が 209,000 円ですから、そういうことです。
実際にはやらない方がいいんですが、オーダーを入れるのは電話をするだけ、あとは発送の手間くらいだし、薪ストーブがなければ、アクセサリや薪割り道具、薪やなんかの関連商品も売れませんので、種まきみたいなものです。
というわけで、降っても鼻血も出ないというか、多分、確実の赤字の商品になります。
カナダドルの為替レートを 90 円くらいの前提で計算していますが、今は少し安くなってきているので、80 円くらいまで下がれば、赤字は回避できると思うので、そういうタイミングがあれば、在庫を復活させたいと思います。

それと、薪の生産性の問題についてです。
ボトルネックになっている部分を改善していかないといけません。
色々考えているんですが、まず、現状の分析が必要です。
要するにどこがボトルネックになっているのかすら、把握できていないのです。
なぜなら、作業の多くを委託しているので、自分が労務管理等をしていないからです。

現状のコストについては、自分が作業した場合で考えています。

たとえば、薪割りなら、4t 車の時は午前中に 4t 引き取り、午後に荷下ろししつつ 2 時間ほどで薪に加工して、夕方までに片付けをしたり、ウッドバッグに入れた薪を移動したり、という作業でした。
原木 4t ですから、製品の重量は 2t です。
薪割り費用としては、輸送部分を除くと 4 時間で 2t ですから、1t あたり 2 時間、作業員のコストを 12,000 円とすると、時給 @1,500 円ですので、1t あたり 3,000 円ということになります。

実際のところどうだったのか、5 号と二人で作業をした時を振り返ってみてみたんですが、10:30 — 17:00 の作業で 8t 割っています。
このケースでは小割りまでしていますが、スペースの関係でメッシュパレットに放り込むことはしていません。
あと、2 人で作業をしても、辛気臭くないというご利益はあるんですけど、生産性は多分 50% もあがりません。
が、5 時間ほどを 2 人で作業をしたので 10 時間で 8t 分の原木を処理したようで、捗らない時で 0.8t/h というスループットで、これはほぼ最悪の数字と見ていいと思います。

ちなみに、アメリカ界隈では薪製造機のコンテストというかレースというか、そういうイベントがあるよう で、WP36 に関しては、毎時 2 cord(コード)の成績でした。

コードというのは薪の量を表す単位でして、
2 コードは、立米数だと、7.2m3 なので、乾燥後の比重を 0.8, 空隙率を 30% とすると、乾燥後の重量として 4t になります。
これは、コロ薪なども含む重量であったり、原木のも処理に適した状態に整えられていたりと、有利な条件下での数字ですが、話半分としても、2t/h、どんだけ悪く見積もっても 1t/h くらいは割れるよね、ってことです。

愛媛県の公共工事の単価ですが、特殊作業員でも 20,400 円/日/人です。
8 時間労働として、時給 2,550 円。
組織としては、この倍かかるとして、最悪のケース 0.8t/h を援用しても、6,375 円/t ということになります。
個人的には、薪割りにかかるコストとしては、製品 1t あたり、5,000 円出したら出し過ぎだと思います。

それで、餅は餅屋という言葉がありますが、この部分をなんとかできないかということで、森林組合の方から打診があった件について、話を聞きに行ってきました。
とりあえずやってみましょう、という方向に落ち着いたんですが、あくまでも本業ではなく、雨の日にすることがない時にやります、ただ、頭数が多いので、10t, 20t ならあっという間です、とういうことでした。

よって、薪割りに関しては、森林組合に委託する、自分で割る 2 パターンで、それ以降を園に委託して、委託費を据え置くことができればと思っています。

現状の価格は 39 円/kg で、これの維持はほぼ不可能なのですが、自分の人件費は当然にレジャーとして薪を割っているので無視するとして、生薪 18 円/kg は乾燥後 70% なので 25 円/kg, 乾燥等の作業委託費が 10 円/kg, 都合 35 円/kg。
これに、経費 3 割を 2 割に圧縮して、42 円/kg。
これが、限界の値段ですね。
経費は 3 割見ないと、乾燥のチップ代だけでも 1kg あたり 3 円程度かかっているので、1 割ほどに相当します。
なので、実際のところ、45 円/kgが多少なりとも利益が残る可能性のある限界、というところでしょうか。

納品時に通気バッグを使う場合、長期間帰ってこないことが多いのと、2 回は使えると思うんですが、それ以降はかなり怪しいのと、古くなったものは個人的にゴミを入れたりするのに使ってはいるんですが、流石に量が多く、それも限界で、今後は産業廃棄物として処分しないといけないわけで、そうなるとその費用もみないといけません。
その上、輸送効率も悪い。

K さんは、メッシュパレットを用意してくださって、それを通函にできるので、積み込みもユニックを使う必要がありませんし、袋も消耗しません。そういう投資をしてくださった K さんと、袋に入れて収めている他のお客さんの価格が同一ではいけないと思うので、今後は通気バッグで納品する場合は、袋代 @2,000 円をいただくか、当方の指定サイズのフレコン(完全乾燥のため密封しても問題ないため)を送っていただいて、それに詰める方式に変更しようと思います。

あと、今後ですが、乾燥後に選別していたのをやめようと思います。
選別は乾燥前にして、製品にならないものの乾燥は後回しにしようと思うのです。

そして、メッシュパレットに綺麗に積めて乾燥させます。

最近乾燥の実験を繰り返していて、かなり詰め込んでも安定して乾くことがわかりましたが、完全に詰め込むと空気が流れないので水分が排出されないので乾きません。
これに関しては、解決策を思いついたので、試してみたいと思います。
うまくいけば、移し替えの必要がないため、乾燥後、そのまま、積み込み・出荷ができます。

生産性を向上させて、コストを少しでも削減しつつ、生産量も増やしていけるように工夫していきたいと思います。

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