配達の際に K さんのところで稼働しているトロンメル初号機がまたまた改良されていました。
写真を撮って来ればよかったんですが。。。(写真は改造前のものです)
忘れないうちにメモをしておこうと思います。
まず、駆動系があまりもののホンダエンジン GC160 から三相モーター(インバーター駆動)に変更されていて、回転速度も調整できるようになっていました。
電源があるところなら、これが一番コスト削減に繋がりますね。
あと、排出部分ですが、シャフトが延長されて、オーバー材の排出時に詰まる問題が解決したそうです。
依然残っている問題としては、ダスト等の分別はシュートを作らないと混ざるということと、門扉の鉄車輪の損耗が激しいということのようです。
うちの場合、電動化は現状はない選択肢なのですが、油圧駆動にしておけば、このように油圧源をモータ駆動にすることでロスはあるものの電動対応もできるよ、ってことですね。
それで、2 号機を作る場合のことですが、初号機に対して、次の変更を加えたらどうかなと思うのです。
- 懸架方式については、カーゴトレーラ用(薪割り機なんかと共通)のゴムタイヤを用いて、メンテナンス頻度・コストを下げる。場合によっては、フォークリフトのノーパンクタイヤのほうが良いかもしれない。
- スクリーンは交換可能とし、各スクリーンの下部には、シュートを設けてそれぞれが混ざらないようにする。
サイズや駆動方式、本体サイズ等は、特に設計変更の必要性は感じません。
スクリーンについては、交換可能とすることで、今は摺動式のふるいで処理している燃料用チップの分級作業について、かなりの効率化が図れるものと思います。
トロンメル製作コストのうち、最も高額な部品が走行減速機です。
それで、e-jyuki さんに買い出しに出かけました。
ヤフオクで新品が 13 万で出ているので、それにも惹かれたんですけど、前回のものと同じモータがあって 9 万円でゲットしてきました。
この走行減速機はケースドレンが必要です。
前回はダブルリリーフバルブ(クッションバルブ)を安全のために組み込みました。
e-jyuki さんと話したんですが、必要ないんじゃないのか(コントロールバルブ側にリリーフが内蔵されているし、リリーフよりも低い圧力でデテント機能が働き停止するため)ということになりました。
まあ、部品点数は少ないなら、それに越したことはないです。
いずれにせよ、2 号機の肝心要の部品は無事調達できましたので、今シーズンの早期稼働に向けて準備を進めていきたいと思います。
前回、初号機の部品は August 7, 2017 に調達しているようなんですが、内容としては、
ITEM DETAILS | PRICE (e.a) | QTY |
---|---|---|
20 GPM 1 Spool Speeco Log Splitter Valve | $49.95 | 1 |
5 Gallon Log Splitter Hydraulic Reservoir/Tank | $90.95 | 1 |
Insert For L-095 & L-090 Jaw Coupling | $3.60 | 1 |
3/4″ L-095 Jaw Coupling Half | $8.20 | 1 |
1/2″ L-095 Jaw Coupling Half | $8.20 | 1 |
0.12 cu in Dynamic GPF1020PC Hydraulic Pump | $87.95 | 1 |
SAE AA 2-Bolt Gas Engine To Pump Mount Hydra-Mount Corp G11-106 | $34.95 | 1 |
ざっとこんな感じです。油圧ホース類や、フィッティングなどの細々したものは省いています。
K さんのところにエンジンがあるので、エンジン自体は部品として拾っていませんし、SAE AA のマウントもいらないと思います、多分。
最悪油圧源に関しては、薪割り機で間に合わせることもできなくはないわけですし、初めから薪製造機から取り出すのでも良いようには思います。
必要な油量に関して、走行減速機の仕様がわからないんですが、少なくとも 0.12 cu の油圧ポンプで間に合っています。
- Disp. 0.12 cu. in. / rev.
- Pump Type Gear
- Rotation CW
- Pressure: 3190 PSI rated, 3770 PSI peak
- Speed: 2000 RPM rated, 6000 RPM max.
- Flow: 0.97 GPM rated, 2.90 GPM max.
- Mount 2 bolt SAE AA
- Shaft 1/2″ dia. x 1-1/16″ long with 1/8″ wide keyway
- Rqd. Filtration 25 micron
- Inlet Port SAE 8
- Outlet Port SAE 6
という具合ですね。
エンジンの場合、定格 3,000 RPM くらいだと思うので、1.5 GPM くらいの流量ではないかと思います。
上の部材のコストはだいぶ前の値段で米国内の送料も含んでません。
今だと、1.2 — 1.3 倍, ヘタをすると 1.5 倍するんじゃないかなという感じです。
ブラケットに関しては、流用しないとすると、SAE AA よりも 4F17 の方がいいし、MTE D201.7-5487 Hydraulic Pump にすると、ポンプ自体も米国製になって、0.097 cu in というところです。
ただ、IN/OUT がどっちも SAE 6 なので、SAE と NPT の変換をしてやる必要がありますね。
今買うと、$120 くらいです。
もし、ダブルリリーフを組み込むとすると、Hydraulic Cushion Valve Prince Mfg DRV-4HH, 1/2 NPT 30 GPM 1500-3000 PSI を咬ますことになるかと思いますが、これは $90 程するようです。
コントロールバルブも今は $50 を切るような値段ものはなくて、安くて、大体 $80 程度です。
手持ちの在庫は IN/OUT 共に 3/4″ NPT なので、ポンプからの取り回しは 1/2″ でやるとすると、ここも変換が必要です。
それと、油圧源については、薪製造機から取り出す場合には、移動したりする際に切り離せるようにする必要があります。
ドレンに 1/2″ は必要ないし、まあ、ここは最悪 hosebarb とクランプで凌いでもいいようにも思うんですが、1/4″ の flush (flat) face coupler を使う場合だと、オスメスセットで $26 です。
まあ、これをケチって、ホースを付け直して、その度にオイルが漏れる、ゴミが入るとかはダサすぎですね。
あと、スクリーン本体の支持方法ですが、一番手っ取り早いのは薪割り機のタイヤを使う方法です。
これだと、車軸の在庫もあるし、空気タイヤなのである程度のガタも吸収してくれそうな気もするんですけど、ちょっと弱い気もしないでもないのです。
フォークリフトのタイヤを使った方がいいんじゃないかと思うんですが、車軸側の入手方法がわかりません。
屑鉄屋さんに潰すリフトが転がってないか、転がっていたらガスで足の先だけ切ってもらって、それを使えばいいんでしょうけど。
リフト屋さんにも聞いてみようと思います。
リフトなら、かなりの荷重がかかった状態でガンガン走って壊れないので、安心かなと思います。