ホンダ GC160 の注意事項

薪割り機を納品した際にある程度説明させていただいたんですが、HONDA GC160 について、注意点をいくつか記載しておきたいと思います。

GC160 は GX160 の廉価版という立ち位置かと思いますので、基本的に GX160 と似たようなものなのですが、日本国内向けではないようで、固有の情報があまりないかもしれないので、自分自身の備忘録も兼ねて、まとめておきたいと思います。

まず、GC160 のオイルドレンですが、12mm です。
GX160 は 10mm なので、サイズが異なります。
Drainzit などを取り付ける場合、GC160 は HON1012 になりますので、ご注意ください。

また、モデルにより異なりますが、アクセルレバーのあるもの、ないものがあります。
ロットによりエンジンが異なりますが、うちで出荷する場合、エンジンは選べません。
アクセルレバーがあるモデルの場合、適度にアクセルを開けてやらないと、短絡した状態になっているので、いくらリコイルを引っ張ってもエンジンはかかりません。
停止する場合は、アクセルを絞ると短絡して、停止する仕組みです。
本当にさまざまなバリエーションがあるので、よくわからない場合はお尋ねください。

それと、燃料フィルタについてです。
自分が知る限り、GC160 には燃料フィルタがありません。

Brave(ブレイブ)社の 15t 薪割り機に搭載されている GCV160 には燃料フィルタがある場合があり、外見ではわからないのですが、燃料ホースの中に仕込んであります。
GCV は GC とは違い、出力軸(PTO シャフト)が垂直, Vertial のモデルです。

燃料タンク周りの構造は同様なので、燃料の抜き方等は多少は参考になるかもしれませんが、非常に危険 です。
このように抜く前に、ポンプを使い、タンク内のガソリンの大部分はあらかじめ抜き取ってください。

ガソリンを抜くのではなく、エンジンをアイドリングさせて、燃料を空になるまで消費しましょう。
ないガソリンは腐りませんから、長期間保存する前には、タンクを空にしてください。
バルブが固着したりしたトラブル案件 もありましたので、たまにはエンジンをかけてやった方がいいのではと思います。

後、キャブからガソリンを抜くには、キャブの下に透明のチューブ(ホースがありますが)その上に、マイナスのネジがあり、緩めると抜ける構造です。

何度も書きますが、ガソリンは大変危険なので、事故防止の観点からも、抜き取り作業自体、極力避ける、どうしても避けられない場合、屋外の換気の良い場所で、火気に厳重な注意を払い、こぼさない・こぼれたら直ちに処理をし、抜き取ったガソリンも適切に保管・ション分等を行ってください。ガソリンには毒性もあり、万一は死亡を含めた重大な人的被害、財産の毀損という結果を招きます。慎重な取り扱いが必要です。

話を元に戻します。

あくまでも個人的な考えですが、外付けのフィルタの場合、様子が目視できるため、フィルタを燃料ホースに挟み込む形で後付けするのが良いと思います。

燃料ホースのサイズは実物を測ってください。
ホームセンター等でホースを買う場合、必ずガソリンに対応したものを買ってください。
燃料フィルタにはサイズがあります。
また、向きもありますので、取り付け時には注意してください。

GC160 は給油口に網的なフィルタがありませんので、薪割り機のように埃っぽい現場で使うものの場合、給油の際にゴミが入る可能性があり、ポンプやキャブを痛める原因になりえます。
Amazon では、かなり手頃な価格で手に入れることができますので、取り付けることをお勧めします。

エンジンオイルについては、10W-30 が 0.5 — 0.6L 程度入ります。
非常に入れづらい位置にありますので、うちで使っている秘密兵器を紹介します。

百均の水槽の掃除に使う、醤油チュルチュルみたいなポンプです。
これ、水を吸う部分、ポンプ部分を半分に切る、という作業をすると、漏斗が 3 つ取れるんですよ。
ちょうど、ホースのサイズがオイルの注ぎ口のサイズに適合します。
最近はオイルもホームセンターなどでパウチに入った 1L のものが売られているのですが、この場合、注ぎ口が小さいく、再度蓋もできますし、使い終えた後のゴミの処分も楽ですので、お勧めですよ。

エンジンオイルは、最初の 5 時間かひと月、どちらか早いタイミングで一度交換してください。
その後、50 時間、半年、どちらか早いタイミングごとに交換してください。
オイル交換時、下抜きした場合、パッキン(ワッシャー)は再利用しないでください。漏れの原因となります。

オイル量の点検時に注意をしてほしいのは、キャップをねじ込まない、ということです。
図を見て分かる通りですが、ねじ込んで先端についているのは不十分です。
キャップを口元に当てた状態で半分まできたら、適量です。
また、水平にした状態で、規定量以上には入らない構造となっています。
つまり、溢れる=入れすぎ、ですから、規定量以上入れないでください。
当たり前ですが、メンテナンスの際は、水平堅土上で行ってください。

エアエレメントについてですが、うちは純正品を使っています。
この辺りに純正品についての情報を書いてあります。

出典 MonotaRO

Brave(ブレイブ)薪割り機搭載のホンダ GC160, GCV160 用のエアエレメントについてです。

それなりの台数お世話させていただいているので、フィルタ交換したい方もそろそろ出てくるのではないかと思い、アメリカから取り寄せ、適合を確認しました。

その結果、17211-ZL8-023 が適合することを確認しました。

とりあえず、このエレメントが適合するモデルとして、GC135, GCV135, GC160, GCV160, GC190, GCV190, GSV190, GX100 あたりが列挙されているのですが、耕運機の FG201, FG220 用のエレメントとしても同じ型番のものが販売されているので、日本国内でも手に入るようです。

これまた Amazon でパチモノが出ています。
必要ない個数セットになっていますが、まあ、送料などを考えると、そうなるんでしょうね。
MonotaRO の場合、他のものとついでに買えば、送料はかからないし、一応純正ですし。

スパークプラグは、NGK BPR6ES を使用してください。

キャブについては、現状、互換品しか在庫していませんが、純正品が必要な場合、米国から取り寄せも致します。

Hearth & Home 暖炉家(だんろや) では、米国 Brave(ブレイブ)社製, Harbor Freight PREDATOR 薪割り機を扱っています。
いただいたお問い合わせは、未然のトラブルを防止し、同じことを何度も繰り返して説明するのもの無駄なので、このように原則、どなたでも閲覧できるように交換しております。
(トラブルを隠す必要もありませんし)

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