かなり今更なニュースですが、道路法(車両制限令)違反で Car’z が告発された件

出典 https://response.jp/

まあ、ひと目見ただけで、マジョーラなのでわかるし、ナンバーとか看板(だって記事に屋号も書いてあるし)とか、隠す意味があるのかわかりませんけど、春先に Car’z が告発されてたみたいです。

今、許可待ちですが、新湘南バイパス(は有料なので通りませんが)、そのあたりを含む経路を申請しているんですが、最近、本当に厳しくなっているんだなと感じさせられる記事でした。

実際問題、違法行為は違法行為ですし、Car’z は目立つので叩かれやすい側面もあると思いますが、ただ行政なりの側にも改善すべき点があるのではと思うのです。

自分が乗っているトレーラは、ヘッドが約 8t、積載が 16t で台車の自重が約 6t あるので、連結総重量は 30t (車検証上は、40t までいけます)になりますし、長さも 12m を超えています。

まあ、トレーラにしては小さいですが、重量でいえば、普通(?)の大型トラックの 1.5 倍の重量があり、25t まで緩和されていて、高速道路や重さ指定道路を自由に走行できる 新規格車 よりも、5t は重たいわけです。(記事の中で 25t となっているのは、新湘南バイパスが新規格が自由走行できる高速道路であるか、重さ指定道路によることと思いますが、そうでない道路での車両制限令上の総重量の上限は 20t です)

うちの原木のような軽いものを運ぶトレーラでそうですから、重トレであれば、その重さや大きさは言わずもがなですよね。

で、Car’z は重機の回送屋さんですよね。

普通のトラックの場合、総重量で 20t で、概ね、車両自体が 10t はあるので、だいたい 10t くらいまでの重機しか積めません。
つまり、逆にいえば、.4 とか、.45 と呼ばれる、いわゆる 12t 級、PC-120 だとか、このあたり、普通にその辺にいる、ごく普通の重機を運ぶことは新規格車でないなら、単車では難しいということです。
当然ですが、.7 になれば、20t ありますので、トレーラでないと運べません。

で、自分とかの場合、朝電話して、.7 持ってきてよというわけですよ。
.7 はトレーラでないと運べませんし、だから、当然、トレーラが運んできます。

でも、よく考えてみると、.7 を積んだトレーラが入るところまで、トレーラが走ってきますが、ちょっと広めのところで降ろして、そこからトレーラが入らないところなんて、パットもついてない .7 で平気で走っている土建屋なんて、この辺が田舎だからかもしれませんが、普通に見かけます。
トレーラに乗るようになるまで、そもそも、トレーラの運行に許可を要する事自体知りませんでしたから。

おそらく Car’z のお客さんもそういう状態なんじゃないかと思います。

実際問題、今の許可申請の手続に着手したのは、昨年の 12 月の話です。
経路を拾ったりで時間がかかって、未だに関東への経路については、許可が降りていません。
地元の国道のみを走る経路にしても 2 ヶ月間かかって、原木を運び始めたのは 3 月からです。
Windows を使っていないこともあり、結局、現状は、経路を自分で作って、そこから先は、司法書士さんに依頼しています。

つまり、朝電話して、その日のうちに回送するなんてことは不可能であって、普通に、許可が降りるまで 1 ヶ月とか、2 ヶ月とかかかるのです。

高速や指定道路、国道などの幹線だけ、それも大きな物流倉庫間を走る、なんとか運輸とか、かんとか通運とかなら、そりゃあ、許可も取れるでしょうけど、新車買ったら、車が使えるまでに 2 ヶ月間、車を遊ばせなきゃならないわけですよ。

例えば、トラクタヘッドですが、シングルの 1,000 万程度の安いものでも、任意保険を除いて月に 20 万の費用がかかります。台車も含めれば、更にかかるでしょうね。

でも許可が降りるまでに異様に時間がかかるので、何千万もするトレーラを、国などの道路管理者の処理が追いつかないので、何ヶ月も事業者は仕事をさせることができない、にも関わらず、こういう見せしめ的なことをするわけです。

Car’z が無許可で走行したことは、問題でしょうが、そうせざるを得ない事情を作り出したのは、道路管理者側にも責任の一端はあるのではないかと思うのです。

無論、Car’z だけがそうではなく、どこも同じように待たされているのですが、早くても 2 週間、そうでないなら月単位で時間が掛かる、それが当たり前になっている、そういう現実をどうにかしてもらいたいと思いますね。

先週末に問い合わせをしましたが、まだ、許可は降りていないってことで、いくらなんでもかかり過ぎなので、墓地墓地お願いしたいと思う今日このごろです。