サーモスタットのこと — 燻製器からインスパイ「ヤ」されて「素敵だな」と思った件

知らない間に落札したグルンドフォスの温水循環ポンプが届いていました。

ついでに、ポータブルクーラーも届いていたんですが、このポータブルクーラー、良く考えると、除湿機の代わりに使えるのでないかと思うのです。
まあ、乾燥庫の中は、かなり高温で、60 度くらいになる予定なので、その中で使ったらぶっ壊れないか心配ですし、電気代とかを考えると、普通にロスナイ的なもので、湿度交換をせずに熱を回収しつつ換気するのが一番なのではと思ったり思わなかったりしますが、この件は、後から考えたいと思います。

さて、めでたくポンプも届いたわけですし、そうなると、ポンプのコントロールはどうすのか、という話になるわけです。

で、上記のツイートを見てビビッときたわけです。

理想をいえば、ボイラーのお湯を効率良く使いたいと思うので、ボイラーのお湯の温度 > タンクのお湯の温度 の時に、循環ポンプを作動させれば良い気もするのですが、温度が低い時は、多少の断熱はされているのでしょうが、ボイラーが放熱器として動作するリスクもあるので、更にいえば、ボイラーのお湯の温度 > 乾燥庫の温度 のときにのみ循環させたほうがいいだろう、ということです。
それともう一つ重要な条件として、タンク自体の耐熱温度があるので、タンクのお湯の温度 < 80°C ということになります。

はてさて、Amazon で売っているサーモスタット でできるでしょうか?

燻製器の作り方のページ にある配線図によれば、設定温度の上限と下限を設定できて、ON/OFF できるようです。

ただ、温度センサ(プローブ)を接続する端子は一つしかありませんから、比較して ON/OFF などはできないように思えます。

実際問題、ボイラーで得られる熱エネルギーと乾燥庫で消費する熱エネルギーの収支がよくわからないので、杞憂かもしれませんが、たとえば、上記図のように、燻製と同じく、乾燥庫内の温度も 60°C 程度に保ちたいわけですから、ボイラーの側が無限に熱を供給できるのならば、単純に、全く同じように配線すればよい、ということになります。

でも、実際はそうではないし、いきなり乾燥庫の空気をボイラーのお湯で暖めるわけではないのです。

とりあえず、非常にややこしいので、単純に考えるために、いきなり乾燥庫の空気をボイラーのお湯で温める、ということで考えます。

まず、ボイラーの側のお湯の温度を見ないといけないので、ボイラーのお湯の温度で動作するサーモを A とします。
次に、乾燥庫の温度を見ないといけないので、乾燥庫の温度で動作するサーモを B とします。

A は本来は、乾燥庫の温度よりも高ければ動作するようにしたいのですが、A は乾燥庫の温度を計測できませんので、60°C 以上で動作するものとします。温水循環ポンプは 120°C で壊れるため、一応、120°C で動作を停止するようにするとして、実際に、ボイラーは開放型なので、気圧にもよりますけど、100°C を大きく超えることはないので、意味のないことかとは思います。

B は乾燥庫の温度よりも、ボイラーの温水の温度が高い時、かつ、乾燥庫の温度が 60°C を下回る時に動作させるべきですが、ボイラーの温水の温度を知ることはできないので、乾燥庫の温度が 60°C 未満かどうかということを基準に運転するように設定することにします。

さて、ポンプの動作についてです。

ポンプが動作するのは、A が真(ON)で、「かつ」、B が真(ON)の時になりますので、A・B の時に動作すればよい、ということになります。

そうすると、次の配線で行けるんじゃないかと思います。

あとは、空気中に薪から放出された水分の処理の話になるわけですが、こっちは先述した通り、あとで考えたいと思います。
当面は、考えるが大変なので、センサー付きパイプファンあたりで行こうかと思います。

それよりも何よりも、一番肝心な乾燥庫本体をさっさと買ってこないとです。