薪の積載効率アップするには

結論を書いたら、日立シェイクを買わなかった あんたが悪い、ということなんでしょうけど。

まあ、シェイクにも種類があって、というかオプションがあって、パレットの荷の積み込みにも対応するのです。
中古で出たものは、ばら荷の排出のみでした。

新車だと、1,500 万もするそうで、まったくもって採算が取れそうにないのですが、中古なら 1/10 です。
ただ、壊れたりして修理が必要になれば、元の値段に見合った修理費用はかかると思いますから、そういう意味では、中古でも元が取れるかはかなり怪しいといえます。

で、そういう思いがあって、ぐるぐる色々な考えが回った結果、買ったのが低床トレーラ+オープントップコンテナ、という組み合わせです。

一般的なパレットのサイズは 1100mm 角なので、横に 2 枚、前後で 10 枚、都合 20 枚分は乗るわけです。

ウイングのように横から荷役はできません。

上からユニックで吊ってやることができるので、ユニックがあれば問題ないんですが、そうでないなら、リフトで下ろすことになるので、スロープでもでフォークリフトで乗り込んで下ろすか、あるいは、観音扉のところまでハンドパレットトラックで引っ張り出してフォークリフトで取るか、ということになるわけです。

前回は、ハンドパレットトラックを使って引っ張り出す作戦 でした。

この時は、メッシュパレットでの納品先との合積みで、メッシュパレットは小運搬のためにユニックをリースしたので、もともと上下に重ねて積んであった通気バッグに入っているものをパレットに乗っている状態に積みなおしすることができたわけです。
ただ、いつもそうできるとは限らないので、対策を考えないといけません。

通気バッグですが、現状、400kg 詰めているのですが、これだと、2 段重ねても 800kg にしかなりません。
つまり、横 2 x 上下 2 x 前後 10 = 40 袋、@400kg なので、16t しか積めないのです。
500kg 詰められないかなと思ったんですが、その後の配達、あるいは、薪を軽トラックで買いに来たお客さんへの積み込みを考えると、400kg がやはり都合がいいと思うのです。

それで、400kg のままいくとして、うちのオープントップは、普通のドライバンを改造したもので、開口部の補強のために 100mm の角パイプが上部に溶接してあります。
これに、シートの骨を引っ掛けているわけですが、ここの杉の梁を渡して、チェンブロックでもで 2 段積みしてある上の通気バッグを吊り上げて、下のパレットに乗った通気バッグを引き抜き、その後、パレットの上に吊ってあるものを下ろせば、2 段に積んであっても人力だけで、リフトで取れる位置まで移動することはできるかなと思うわけです。

ざっと 100 mm x 150mm のスギを梁に使ったとして、両端支持の中央集中荷重 5kN ですと、たわみ δ は 8.4mm で、床の場合の許容範囲は、1/250 10mm 以下、ということで安全です。
実際には中央ではないですしね。

近いうちに実験してみたいと思いますが、天井自体 8’6″, 2.6m なので、内寸は 2,386mm, 梁のせいなどを考えると、吊りしろがほとんどないため、チェンブロックは使えないかもしれません。
なので、レバーブロックと滑車を使って横に引く、ということが必要になるかもしれません。

簡単に書いたんですが、スギの梁、100mm x 150mm で長さが 2,500mm あると、15kg あります。(比重 0.4 として)
これを人力で 2.6m の高さに持ち上げてセットしたり、また下ろしたり、ってのは意外と骨が折れる作業だと思うのです。
もちろん、400kg あるものを人力で吊り上げ、その後吊り降ろす、これも 20 回しないといけません。
かなり無理ゲーの予感がするわけです。

そういう意味では、400kg x 2 段、800kg の塊で 1 パレット、というものを作るの一番いいのかなと思うわけです。
それなら、下ろす時に、上を吊り上げるとか、云々、考えなくて済みますし、また、積込みの際もクレーン作業をしなくても済みますし。

手抜きを考えると、いわゆる ネステナー を使う、という方法もあるんでしょうが、ネステナー自体、スタックできるとはいえ、回収は必要ですし。
正ネステナーを使うなら、40 袋なら 40 台 (あるいは、20 台 + パレトップ 20 台, 結局 40 台) 要りますよね?

逆ネステナーなら半分の 20 台だと思うんですが、ネステナーの下はハンドパレットで取れても、ネステナーの上の袋は、ハンドパレットでは取れませんし。
そんなコストを掛けるなら、ハナからメッシュパレットを使えばよい、ということになります。

将来的な話として、薪を年間、仮に 500t 生産するとすれば、20t 積めるトレーラでも 25 車になります。仮に関東に出荷するとすれば、一週間かかるので、月に 4 回, 80t しか運べません。6 ヶ月、半年間はずっと輸送作業だけ、ということになります。
それでは運ぶための薪を作る仕事ができません。

普通にトラックで運んだのでは、採算が取れないと思うのですが、鉄道コンテナだと、鉄道部以外のトラック輸送を自分でできないそうなので、そこでかなりのコストがかかる気がします。

海上コンテナだと、内航船 を使った場合、松山から東京までで 15 万, そこからのドレイが 5 万で 20t 運べれば、1t あたり 10,000 円くらいで運べます。松山市内のショートドレイは自分でできるのでコストを気にする必要はありませんし。
帰り便 を使っても 1t 10,000 円は無理なので、関東方面で 20t で出せる時は、海コンで出すのが良さそうです。

いろいろ試してみたいと思います。