薪製造機 NP2 量産型の組み立て

今日は薪製造機 NP2 量産型の組み立てをしました。
いきなり完成の図。

組み立てもだいぶ慣れてきました。

NP1 に比べて NP2 は少しワイドになって、バーも 2 インチ長くなっています。
プロトタイプと比べて、油圧式のログクランプ(原木を押さえる機構)を搭載しています。
これにより一番最後を半分に切る時にずっと力を入れて押さえなくても良いので作業性が向上します。

インフィードコンベアにローラーがつきました。
吉と出るか、凶と出るかは原木によると思うんですが、しばらく様子を見る必要があります。
引っかかりにくくなるとは思います。

NP シリーズと同じように見える薪製造機が他社からも出ているかと思いますが、正直、実際に薪を生産した経験があるのか、疑問に思う使用だったりします。
たとえば、このような比較的小型の低価格モデルでチェン駆動になっていたりします。
上のローラーもそうなんですが、原木はある程度の下処理が必須とはいえ、流石に土管や電柱のように真っ直ぐで真円だったりはしませんし、むしろ、曲がっていたりコブがあったり凹凸があり、それが製造機のフレームに引っかかることがあります。
チェンの場合、送材する力は強いのですが、人が巻き込まれたり、フレームに噛み込んだりした際に強い力が加わり、重大な事故や、破損の原因となります。
超大型の薪製造機で、チェンから人がかなり離れて作業をし、また非常に幅の広いフレームのものあれば、チェンの方が優れると思いますが、このような小型ものモデルではベルトコンベアの方が優れると考えます。
また、チェンは給油が必要ですから、手元が油でベタベタするのもいかがなものかとも思うのです。
一方、チェンに比べてベルトコンベアはベルト自体が消耗品で、痛みやすいのも事実ではあります。

NP2 には非常停止ボタンとアワーメーターも搭載しました。

チェンオイルのタンクも変更です。
位置が高くなったので、入れづらいデメリットはありますが、コックが手前から操作できるようになりました。
かなりどうでもいいんですが、残量も透明なチューブから、温度計付きに変わりましたが、温度計の意味は。。。ないですね。

いやはや、自分でいうもなんですが、いい機械に仕上がりました。
これはデモ機として、うちで稼働させる予定です。

園に貸し出してある NP1 プロトタイプと、この NP2, それと WP36 の 3 台体制になります。
WP36 は老朽化しているので、NP2 が稼働したら、オーバーホール作業を行おうと思います。

薪の生産速度に関しては、やはり WP36 の方が高速です。
ただ、とにかく値段が高く、部品も高いので、ランニングコストもものすごく高いのです。
また、ログテーブル(ライブデッキ)が別売りで、これがまたとんでも無く高いので、NP2 のログテーブルが使えるように改造しようと思います。

今日は組み立てただけで、オイル等、まだ入れていません。
時間が取れたら、ログテーブルの組み立てと、試運転を行いたいと思いますが、その前、設置する予定の第 1 ヤードの片付けと、放置してある屋根造りをしたいと思います。
ボチボチ頑張ります。