超強力一発着火

2015-12-08 20.52.58焚付って、拘る人はこだわるようですけど、自分は超適当なので、ベスター を使っています。

木くずのようなものを圧縮して、それに灯油を染み込ませたものなので、多少の臭がするという問題点はあるんですが、超強力なので、1 片で大抵着火できます。

1 枚が、6 片、それが 3 枚入って 120 円なので、1 回あたりですと 6.7 円ですね。

同じもののブランド違いだと思いますが、文化たきつけ、という商品もあるようです。
うちの近所のホームセンターには、ベスターしか売ってませんので、文化たきつけは使ったことがないのですが、ベスターは使ってほんとうに楽なので、雑貨屋 Hearth & Home でも扱っていますし、銀行振込の場合、振込手数料相当として、「ベスター希望」と備考欄に明記したかたには、サービスでお付けしております。

焚付作る・集める手間暇、そういうのを考えると、特にこだわりがないのなら、着火剤を利用して、確実に着火して燻らせないほうがいいと思います。

時給が 600 円の人でも、6 円というのは 36 秒の給料ですので、その間に一体どれだけ焚き付けが作れる・集められるのか、問題です。

経済的なことだけをいえば、わざわざ松ぼっくりを拾って回ったり、杉の葉を集めたり、1cm 角くらいまでに小割りするよりも、節約にはなるとは思います。

その手間隙も楽しみというケースも有るとは思いますので、わざわざ買うくらいなら、という意味で、楽しみも義務になると、とたんに苦痛になったりするものでしょうから、程よく楽をするのも悪くないのではないかなと思っています。

ベスターは、一応、密封して保管したほうが灯油が飛ばなくていいんですが、シーズン中は、自分の場合は、日中留守で、晩には熾が残っていないので、1 日 1 片以上は使うので、大抵は、油が揮発する前に使いきっちゃってます。
ガセットガスのバーナーとセットで必需品になっています。

焚付がうまくいかないとお悩みの方、是非、ベスターをお試しください。
後は、確実に乾燥しているか、それも超チェックですね。

ポンプとエンジンのマッチング

トロンメルを駆動するために油圧ユニットを作ろうとしている、というのは前に書いたと思います。

使う予定のエンジンは、スバル(ロビン)の SP-170 で 5.6HP という表示です。

JawCouplingこれにフィットする油圧ポンプと思われるものをピックアップしたんですが、相互を接続するためのカップリングやマウントブラケットなどの組み合わせがとても複雑なので、念の為に通販サイトのサポートセンターに問い合わせをしてみました。

カップリング、というのは、エンジンとポンプは基本的に同一のライン上に軸を合わせて、向い合せに設置するのですが、軸のズレや振動などを吸収するために、使用されるみたいです。

そうしたところ、そういう部分以前に、「エンジンの出力に対して、ポンプが大きすぎて回らないよ」といわれました。
計算できるサイトも教えてもらえました。

経験上、3000 PSI で得られるフローはエンジンの出力の半分程度、と考えていたんですが、概ねそういう数字で、3 GPM x 3000 PSI だと、5.8 HP 必要と計算されます。
わかっていたことなので、まさかここを間違うとは思っていませんでした。

なので、SP-170 だと、3GPM を少し切るくらい、2.8 GPM くらいでないとしんどい、ということになりますね。

2.8 GPM を 3600 RPM のエンジンで得るためには、Pump Displacement で計算するれば、1 回転辺りの吐出量がわかりますね。
Displacement は、0.18 in3/rev、30 cc 弱、ということになります。

過去にも記事にしましたが、こういう単位換算は、Google 検索を使うと楽です。

0.18 cubic inch in cc

と検索すると、

GoogleUnitCoversion

のように単位を換算してくれ、便利です。

まあ、2.8 GPM で 3600 RPM だと、displacement はいくつ、というのも

(2.8/3600) gallon in cubic inch
(2.8/3600) gallon in cc

と検索すれば、計算と単位変換まで一発済むことですが。

で、肝心のポンプの選定ですが、0.18 cu.in./rev. 以下のものを選べば良い、ということはわかったんですが、当然に、吐出圧力が 3000 PSI で、定格回転数が 3600 RPM のものでないといけないし、エンジンの軸の回転方向に合わせて、ポンプの回転方向も決める必要があります。

あと、エンジンとポンプを相互に固定するブラッケットですが、ポンプのマウントが 4F17, SAE A, SAE AA の 3 タイプのものしか用意されていないようなので、このどれかでないと既存の部品で固定できないということになりますね。

ギアポンプで探したら、条件のものがなかったんですが、ベーンポンプは、2500 PSI になるんですが、条件に合うものがありました。
$200 ほどして高いんですが、そもそもベーンポンプって、どういうポンプかよくわからないので調べてみました。

アニメーションがあってわかりやすいし、特徴が細かく書かれています。
それによると、

  • 構造が比較的簡単なため流体内のごみに対して許容範囲が大きくカムリング・ベーンとも磨耗してもベーンが補償されるため経年による効率低下が少ない。
  • 隙間が大きいためあまり高圧には向かない。7.0Mpa(70kgf/c㎡)程度が限界です。
  • 構造上脈動を非常に小さくできる。
  • 可変容量式では設定圧に達すると圧力最大、流量0となるため構造上リリーフ弁。アンロード弁が不要になる。

ギアポンプと比べると、

  • 経年による効率低下が少ない。
  • 構造上脈動を非常に小さくできる。
  • 可変容量式では設定圧に達すると圧力最大、流量0となるため構造上リリーフ弁。アンロード弁が不要になる。

というメリットがあり、特にデメリットはないようですね。
まあ、値段が高いのがデメリットかもしれません。

そういう事情で、ポンプから選び直さないといけなくなったので、殆ど振り出しに戻りました。
船便で運ぶ予定なので、チョイスを間違えると、2 ヶ月くらいロスが出るので、慎重に選定したいと思います。