まあ、見ての通りです。
草刈りですが、以前はタグチのクサカルゴンを使っていたんです。
中古(ヤフオク)でも 100 万以上、新品の値段は推して知るべし、超高級アタッチメントです。
今から 10 年くらい前に、あまりに草刈りが大変なので買って、山をある程度綺麗にすると、当たり前ですが、全く用事がなくなってしまい、売ってしまったんです。
あれから 10 年、またまた草木が伸びて大変な状態になってしまいました。
クサカルゴンは丈夫だし、破砕力も高いのでいいアタッチメントだと思うんですが、個人的にはいくつか気に入らない点があったんです。
- 値段が高すぎる点
- 刈刃大きすぎる点
- 重たすぎる点
値段はまあさておき、刈刃が大きすぎるのは致命的に思いました。
刃が大きいので、とにかく刈った跡が汚いのです。
当然、刃の値段も高い。
刃も重たいから、回転が上がるのに時間がかかるし、モータの油の要求量が多いです。
全開にしても、少し早く旋回するだけで回転が落ちてしまいます。
本体も頑丈なのはいいんですが、少し傾斜しているとアームを伸ばすと旋回することができません。
ガッチリ固定されていて丈夫なので、バランスを崩してアタッチメントが接地しても、破損することがない点は安心かなと思います。
ただ、バランスを保てない、旋回できないほど重いのは山では正直かなり使いにくかったです。
それらの問題点を解決したものを作りたくて、工場をあたってみたんですが、最初の工場は $5,000 くらいの見積もりで、クサカルゴンのコピー的なものは作れる感じでしたが、山陽のような軽くて綺麗に刈れるものを作りたかったんですが、ちょっと無理そうだったので今の工場を探して、作ってみたのがこの草刈機です。
見ての通り、ケースドレンのあるモータで、背圧が高い可能性があることは伝えておいたんですが、ドレンのない共用(往復)配管で使いたいので、チェックバルブを介して合流させる設計にしたんです。
チェックバルブの向きを間違えて組んだのかと思って確認したら、そこは正常。
が、想定よりも圧力が高いようで、モータのシャフトのシール部分から漏れてしまいました。
シールを強くすると、今度はケースが痛むだけなので、モータ自体の設計を変える必要があると思います。
卸値で 30 万を切りたいので、$1,500 くらいで生産したいのですが、モータには少しお金をかける必要がありそうです。
どれくらい圧力かかっているのか、後で計ってみようと思います。
リンクとローラーを追加して地面に追随するので、刈り跡はクサカルゴンに比べたらかなり綺麗だと思います。
細かく粉砕できていると思うので、集草の必要もほぼない感じです。
重さも軽くできたし、モータの要求も 20L/min に抑えてあるので、ViO30 で目一杯アームを伸ばしても安定していて、旋回しただけで回転速度が落ちたりもせず、油漏れ問題以外はいい感じに仕上がっていると思います。
刃の耐久性、ぶつけたりした事故時の強度など、これから煮詰めていく必要がある部分は残っているわけですが、クサカルゴンにくらべると 1/5 とかそういう値段になるわけですから、自ずと別モノであって、別の品質にはなるわけですが、安かろう悪かろうではなくて、安くて思ったよりも遥かにマトモ、というレベルに持っていきたいと思います。