雨で引っ越しは中止

今日は雨のため、引っ越しは中止になりました。
明日やる予定です。
まな板も引き取っていません。

それはそうと時差ボケで朝方目が覚めて、なにも食べてなかったんで、吉野家に行ったんですが、24 時間なのにクリーンタイムと称してしまっていたのです。
仕切り直して、お昼過ぎに食べに行きました。
なかなかボリューミー。

食べたらお腹いっぱいで、家に帰ってゴソゴソ内職をしていたら、知らない間に寝落ちしてしまいました。

起きたら、薪割り機のお客さんから連絡を頂いたので、今しがた出荷してきました。
これで、24t の在庫はなくなってしまいました。
すでにアメリカの倉庫には入荷しているので、次は 4 月末から 5 月の連休明けくらいに入荷となります。

他にもいろいろやることが溜まっているので、無理のないように、少しづつ片付けていきたいと思います。

薪乾燥機のこと

今回は観光ではなくて、薪乾燥機の見学に行ったわけですが、そのことを少し書いておこうと思います。

本当は去年のうちに導入する予定だったんですが、以前の担当者さんが退職していて、当然いない人に書いたメールの返事は来ないわけで、そもそものスタートが遅れてしまった上に、新しい担当者さんが帰国したり、ハリケーンの影響なんかで年度内の完成が絶望的になった上に、また新しい担当さんが帰国しちゃったりしたもんで、今頃になった、というわけです。
なんだかんだで、かれこれ、4 年越し、完成すると 5 年越し くらいでしょか。

まあ、塞翁が馬とはよくいったもので、すったもんだはいろいろありましたが、その間にボイラーの仕組みが根本的に新しくなりました。
以前は自動で薪を焚く仕組みだったんですが、新しいものは、写真のようにチップになりました。
それに合わせて、圧縮空気が不要になり、油圧制御になっています。

写っているのは米国仕様で、日本への輸出に際して、コンテナ輸送できるように chip bin のサイズは変更されます。
それと、蓋の開閉ですが、ウインチでワイヤーを引っ張って行っているんですが、ワイヤーが切れると蓋が落下するので、強風に煽られることもあるでしょうし、安全装置は必要になりそうです。
なんで油圧にしないんだろう。。。

チップボイラーですが、スクリューベアで搬送された後、すべり台(リミットスイッチ兼用)で火室に投入されます。
火室の構造ですが、ストーカーになっていて、摺動してチップを送り、灰はストーカ下部に掻き込まれ、燃焼用空気で冷却されながら自動排出される仕組みです。
シンプルだと思うんですが、曰く、結構複雑だけど、薪焚きボイラーよりはシンプルとのことです。

アメリカでは天然ガスが安いので、多くのユーザは天然ガスモデルをチョイスするようです。
ガスだと、シンプルにバーナーがあるだけで、その燃焼した高温の空気をファンで押し下げて、薪の下から吹き付ける仕組みです。
天井には、熱交換器があり、湿気を排出する際に熱を回収するそうです。
結露しないのかと聞いたんですが、しない、ということなので、熱の回収率が低いのかも知れません。
熱回収器は、チップボイラーにも装備されます。

チップボイラーの熱交換器です。
ファンで空気を押し下げながら熱交換器で温め、それを下から上へ薪に送る構造は同じです。
モータを熱から守るために、冷却空気の取り入れがあるようです。

マイコン制御です。
薪の仕様では、6 つのセンサーを薪に取り付けて、中心部の温度を管理して乾燥具合をコントロールします。
パレットの乾燥機も作っているので、当たり前ですが、ISPM 15 のことも一発で通じて話が早かったですが、要するに薪に潜む害虫を国際的な規格に基づいて、しっかりと熱処理することができる(本当に証明書がいるなら、もっとセンサーを増やす必要がある)ということです。

安全についてですが、各所に温度センサー等が取り付けてあり、万一の火災時にはスプリンクラーが作動します。
停電しても、バックアップ電源と重力で落とす水タンク(チップボイラー用)があり、消火できるようになっているようです。

薪が燃えた時には、大量の水が必要になるので、水道直結が必要ですが、もっと水が利用できる時には、消火栓から直接接続できるようです。
ショッピングモールを歩いていて発見したんですが、アメリカではどうもそういう構造のようです。
当たり前ですが、消防用のホースは予め用意しておかないといけないし、コネクタの形状についても、調べておく必要がありそうです。

後、気になったのが音です。
当たり前ですが、熱交換器の前は猛烈にうるさいのです。
iPhone のアプリで測ってみたのですが、概ね 80dB です。
まあ、内部の音ですし、試験運転中なので、ドアを締めることができないのですが、外部だと 60dB でした。
工場の敷地内なので、敷地自体が 60dB くらいの騒音があるため、ある程度の距離を取ればどの程度減衰するか、ということは測定できませんでした。
仮に 音源から 3m(つまり乾燥機のすぐ脇)で 60dB ある場合、30m 離れたら 40dB になる ため、特に問題になることはない のでは? と計算上は思うわけです。

騒音の種類としては、熱交換器のファンの音以外にも、チップボイラーの油圧ポンプまわりの動作音があります。
アクチュエータの作動音もありますし、金属同士が擦れ合う音もあります。

ボイラー室ですが、ウレタン吹付けしてあったんですが、アルミシートで覆ったら安い上がり、という話もあったんですが、防音の問題もあるので、よく考えないといけなさそうです。

特に油圧ポンプについては、現状、開放されているので騒音が出ると思いますが、防音のために箱に入れる(冷却は必要)ことで、ここは比較的簡単に音を抑え込めると思います。

こういう部分は、アホのように広いアメリカでは問題にならないことだと思うので、日本は日本でローカライズする必要がある部分だと思います。