コンテナ上部に隙間があった件

愛媛に戻ってきています。

建国記念日、紀元節、帰りの道すがら、国旗を掲揚している家はポツポツとしか見かけませんでした。
大安吉日で、日本の国の誕生日、もっと多くの人に祝ってほしいと思います。

事故自体は大した被害はないんですが、後始末が大変です。

貨物の延着、一日潰れて、明日も修理工場に持って行ったりがあるので、仕事の予定が狂いまくりです。

もし事故がければ、そのまま帰りに台を切って、今日は薪割り機の組み立てと雑貨の納品作業、明日からは原木の引き取りと、次の薪割りをする予定でした。
原木の引き取りをしないと、薪割りはできません。
二進も三進も行かないとはこのことです。

それはそうと、薪の体積の話です。
積み込み際、今回の薪はほぼクヌギだったので、ナラに比べて 3% くらい密度が高いのと、袋詰めが綺麗になったのもあるんでしょうが、コンテナの上部に隙間という言うか余裕がありました。
10cm くらい高さが違う気がします。

それで、大昔に書いたことではありますが、最近になってこのブログを訪問してくださっている方もいると思うので、今一度、薪の量の表し方について整理したいと思います。

日本の場合、束という単位を使うことがあります。

規格には多少の差異はあるのですが、円周が 70cm の針金の輪っか(金輪)で束ねた量を持って、1 束と表現します。
当たり前ですが、長さはいくらでもいいわけで、36cm に比べて、45cm では、単純計算だと 1.25 倍の差があることになります。
なので、一束いくらといっても、単純な比較ができづらい単位ですね。

仮に、円周 70cm, 直径 22cm で、長さ 45cm、比重 0.8(主にナラ)の薪の束だと仮定すると、一束の体積は、17.1L であり、隙間が 30% だとすると、17.1 x 0.7 x 0.8 = 9.6kg 程度、ということになります。36cm だったら、7.7kg 程度です。

ヨーロッパというか、ドイツ語圏だと、raum meter、英語圏では stere という単位を使います。
これは 1m の立方体に薪を積み上げたものの量を指します。

層積立方メートルと訳しているのを見たことがありますけど、使っている人は見かけませんね。
層積って一般的な語ですか?

ただ、この単位も問題があります。
ドイツ式で作った 1m の長さの薪をそのまま 1m の立方体の枠から取り出し、一般的な 33cm の長さに加工した後、同じ枠に納めたらどうなるか、ちょっと考えれば誰にだってわかることです。

あくまでも重松の個人的な経験に基づく数字ですが、33cm くらいの薪を積み上げた場合、概ね 1/3 の隙間ができると思います。
なので、比重 0.8 の薪なら、0.8 x 2/3 = 530kg くらいになります。

参考の数字になりますが、また、容器のサイズが小さいと誤差が大きくなりますが、単純にベルトコンベア等で落とす、ランダムに積んだ場合、綺麗に並べた場合に比べて 1.5 倍程度から、最悪 2 倍くらいの体積になります。
隙間の割合は、1/2 — 2/3 ということになりますが、2/3 というのは、よほど長さが長いか、形の悪いものが多い場合に限定され、大抵は 1/2 付近になると感じます。

アメリカの場合、cord という単位があります。
128 cubic feet (3.62m3) です。

This corresponds to a well-stacked woodpile 4 feet (122 cm) high, 8 feet (244 cm) wide, and 4 feet (122 cm) deep; or any other arrangement of linear measurements that yields the same volume.

うちの販売単位(個人向け)は 350kg, 軽トラ 1 台分です。
比較のため、表にしてみました。
あくまでも比重が 0.8, きっちり積んだ場合の隙間 1/3 くらいという前提での計算ですので、樹種や乾燥具合により、異なりますので、あらかじめお断りしておきます。

45cm 束 Raum Meter Cord 軽トラ 350kg
45cm 束 1 0.017 0.005 0.027
Raum Meter 58.5 1 0.28 1.6
Cord 211.7 3.62 1 5.79
軽トラ 350kg 36.5 0.63 0.17 1