国旗掲揚塔

国旗掲揚塔を作っています。

昨日というか、今日なんですが、雑貨の仕入れの打ち合わせと、この間のハンマー斧の問題なんかについて電話したりしていて、結局、寝たのは朝 6 時のサイレンを聞いてからだったのですが、8 時前に目覚ましをセットしたものの、流石に爆睡していて、8 時過ぎに、電話で起こされて、重役出勤です。

元々の掲揚ポールですが、コンクリートで根巻するくらいの芸があればよかったんでしょうが、打ち込んだだけでだんだん傾いて、ここは一つまともに作るかと思いついたところ、熱心にお参りしてくさだっている方が 3 万円も寄付してくださったので、神徳宣揚費と合わせて、思い切って石でやることにしました。

なんと、国旗掲揚塔は、愛媛が誇る大島石です。
素人が見ても、なかなかの出来栄えとひと目でわかります。

今回は、コンクリートやモルタルは、ミキサーがあるのですが、洗うのが寒いから嫌なので、手練りをしました。
ちょっとの量なんですが、寝てないので、ガッツリ疲れました。

明日から天気が崩れるそうなので、ずれないようにコンクリートで固めて、一旦固まるまで待ちたいと思います。

とりあえず、大祭までには、完成できそうです。

薪の重さが計算と微妙に合わない件

時間を見つけては、出荷用の薪の整頓をしているのですが、その際に、薪の重さが予定よりもちょっと軽いことが多く、最初は「よく乾いているんだな」と単純に思っていたんですが、なんか違うということに気づきました。

基本的に、薪の管理方法自体と、原木の仕入先は変わっていないのですから、考えられる違いは一つだけ、薪の乾燥方法です。

で、このことを思い出しました。

そう、雨に当てたんです。
今までは、割ってすぐ屋根の下に保管して、基本的に雨に当てることはありませんでした。

商品として作っているものなので、焚いてみる、というのもものすごく抵抗があるのですが、未乾燥ということで買ってくださるお客様に出荷する予定があるので、一度、自分で、「現時点」での品質を確かめる必要があるなと強く感じています。

目方的には、今までの経験上では、すっかり乾燥しているわけですから、1 年でも十分販売できる乾燥品質なら、さっさと出荷して、土場を空けたいし、仕入れは今しかできないので、換金して、次の原木を仕入れて行きたいという気持ちがあります。

今後、雨ざらしにするのか、ということですが、答えは完全に NO ですね。

薪を販売する立場として、メリットよりもデメリットが多いと強く感じています。

まず、何が問題かというと、品質管理です。

雨に当てることにより、どうして、カビやキノコが発生しやすくなり、量が多くなれば、管理の徹底が難しく、日当たりが悪い、風が十分当たらない、地面に水が溜まりやすい箇所であった、などの複数の要因から、品質の良くないものが発生してしまいます。

また、黒く変色したり、付着した砂や木くずなどが水により木の繊維の間などに流れ込み、後から取り除くのが困難になったりして、見た目が非常によろしくありません。

手間を掛けて、ゴミを作っているようなものです。

更に本来エネルギーとして使えるものを洗い流して捨てている点で、手間をかけて価値の低いものを作っているように思えてならないのです。

この洗い流されるものが何なのか、ということについて、過去、

というエントリーに調べたことと自分の考えを記録をしていますが、実際に作って、まだ燃やしてませんが、燃やしてみて、多分燃やしても、正直、雨ざらししたいという考えにはならないと思います。

もし本気で「アクであり別の言い方であれば、モクサク液とかクレオソート等」を取り除きたいと思うのであれば、薪を水中乾燥させる工程を加えるか、そこまでしないにせよ、樹皮の汚れの洗浄などを兼ねて、水槽に一晩くらいはつけておいてアク抜きするくらいのことをしないと、薪を積んでおいて、下になっている部分に雨なんて当たらないと思うし、それでも、薪の芯まで抜けるわけではない、抜けないところのほうが遥かに多いと思うんです。

むしろ、雨に当てて抜けるのは、ごく一部だと思うんですが、ここからは完全に妄想の域ですが、そもそもアクと書かれている樹液、これは木にとっては血液のようなもので、生きている木を傷つけるとわかりますが、すぐに樹液がでてきて、それが傷を塞ぎ、修復していくことからも、伐採された後も木は完全に死んでいるわけではなくので切断された部位を修復しようと表面をコーティングし、雨により適当な感覚でそれを除去するのが雨ざらしの本当の効果ではないかと思うのです。

つまり、少々雨ざらしした程度では、樹脂を取り除くことに限れば効果は限定的だろうし、樹脂が抜けきるほど雨ざらししたら腐るだけ、というのが今の推測です。

乾燥の期間を短縮するということが目的だとすれば、去年から試しているトマトハウスで、雨ざらしをしていないものでも、十二分に良好な結果が得られているので、積極的に雨に当てる理由が全くない状態です。

うちでも同じ結果になっていますが、薪文化さんのブログ でも、シートで養生して、良い結果が得られているようです。

薪の生産者にはそれぞれの環境・事情があるのでしょうが、うちの場合には、原料が支障木等ではなく、旬に伐採されたものを薪に加工しているので、原木の入荷のタイミングが一定で、一年のサイクルで生産しますし、当たり前ですが、ボイラー等の燃料で年間を通じて需要があるわけではないため、天日乾燥で冬に伐採したものが、よく冬に焚ければそれでいいのです。

今後は、ピザ薪など、ある程度年間を通じて消費してくれる大口のお客さんを開拓して、生産量自体を増やしていかないと経営が成り立たないので、そうなってくると一年も乾燥に時間をかけてられないよ、ということになるかとも思うんですが、まあ、そうなれば尚更、管理の手間が増えて、できるものが不衛生な雨ざらし薪などお話になりません。

というわけで、雨ざらし薪の生産は去年限りです。