これは薪づくりにおける一つの究極の問題かもしれないんですが、薪の長さについて。
今は 30cm をメインで作っているんですが、その理由というのはいくつかあるんですが、まず、一番大きな理由は、割りやすいから。
前々から不思議でしょうがないんですが、自分で伐採する木というのは、基本的に曲がりくねっていて、いったいどうやったら 60cm もの真っ直ぐな部位を取ることができるのか、というような状態なんですね。
曲がっているものだと、長く切ると重心がずれるので、薪割り台に立てること自体が困難だし、薪割り機でも斜めに力が加わるので、安全に作業がしづらいため、曲がっている箇所を弾いて、真っ直ぐな部位を取るため、どうしても長いものを作ると歩留まりが悪くなる、よって短めになる、ということです。
次は、保管上の問題。
みかんカゴの内寸は、短いほうが約 33cm、長い方は 50cm 弱あるんですが、角に R が付いていることや換気を考えると、30cm または 45cm以下で作ると丁度になるんです。
メッシュパレットも内寸が 90cm くらいなので、30cm で作ると 3 列並んで都合がいい。
それと、ストーブのサイズの問題。
うちのストーブは 60cm 薪なので、30cm だと 2 列で放り込んで丁度なんです。
後は、短いほうが、当然良く乾く、というのが実利的には一番大きな理由でもあります。
ただ、これら、すべて、自分の都合でしかないですよね。
自家用の今はそれでいいかもしれないけど。
ブログでアンケートを取ったところ、もっとも需要が多いサイズは 40cm でした。
日本の規格は 36cm と 45cm です。
この程度の長さが使いやすいのかなと思う反面、最近は、小型や縦型の薪ストーブも増えてきたと思うのですが、こういうものは長いと入りません。
販売用は基本的に原木を仕入れるので、そうなると、素性の良い物が多く、長く切ることができるわけで、長く作れば作るど、切断回数が減るので、生産コストを抑えることができます。
悩み始めるとキリがないので、川原さんに相談してみました。お勧めサイズとして、ズバリ 35cm と教えていただきました。
他にも色々とヒントを頂きました。
今度上京した帰り、グリーンリボンさんにも都合が合えば見学に行きたいと思います。
それと、某乾燥機メーカーの薪乾燥機の試作も様子を見に行きたいと思います。