前から疑問であったことの一つのは、WP36 は、電動機の場合 7.5kW、エンジンでも 14HP の小型のものしか搭載していないことです。
というのもハーベスター用の油圧モーターは、Parker 社のモータが圧倒的なシェアを獲得しているわけで、このモータの要求仕様から逆算すると、最低でも 2 気筒のエンジン、2, 30 馬力クラスのエンジンが必要になるわけで、どうやってたった 7.5kW 程度どうするものなのか、不思議でなりませんでした。
で、タネを明かすと、普通のエンジンチェンソーと変わらないチェンを使っている=パワーが大して必要がない、という落ちだったわけですが、バーなんかはどうしているのか、と思ったら、写真の状態です。
操作を誤ったらバーを曲げてしまうのではないか(要するに、切断中にラムを操作したらバーが曲がる)という不安があったのですが、マニュアルを読むと、切断操作は手前に引き、中立があり、押し出すと、ラムの操作、となるようで、物理的に排他制御構造となっています。
故意に素早く操作をすればもしかしたら、衝突が起こる可能性は否定しきれませんが、ラムのスピードは戻りは 1 秒程度なので、よほど無理をしない限り、大丈夫そうです。
チェンソーの駆動用の油圧モーターですが、高価な専用品を使えないので、低速の汎用品を使い、スプロケットの歯数を増やすことで、チェン速度を稼いでいるものと思います。
だから、ああいうブサイクなことになっているのではと思うのですが、それにしても、あまりにも醜いですね。
どこからどうみても OREGON と書いてあるのに、専用品だ、とメーカーが主張していた意味がようやくわかったわけですが、合理的というよりも、ブサイク過ぎて、これは美的に許容しかねる状態。
ちなみに、この変なバー、一本なんと 3 万ほどもするんですよ。
元の Oregon のバー、チェン付きで $50 しないんですけどね。。。
ワンオフでバーは作ってもらえるようです。
品質は、あのブサイクなバーと比べたら失礼ってもんでしょうが、値段が気になるところではあります。