薪生産時の歩留まり

今回の配達分を含めてごく最近の生産で、どの程度規格外の薪(のようなもの)が発生しているのか、ちょっと計算してみました。

まず、ウチでは B 品と呼びますが、形が悪かったり、ひどく虫食いがあったりするものです。
今回の配達では、これが 270 + 254 + 282 + 232 + 267 = 1,305kg ありました。

次に、いわゆるコロ薪です。パンの耳みたいなものですが、要するに寸足らずのもの。
370 + 343 + 375 = 1,088kg ありました。

製品自体ですが、10 袋は引き取りで、20 袋が配達。
一袋 400kg 入りなので、30 x 400kg = 12,000kg です。

カゴ自体は 22 カゴ、うち 8 カゴは規格外でした。
製品自体は 14 カゴなので、14 x 440kg = 6,160kg です。

都合、製品が 18.2t, B が 1,3t, コロが 1.1t です。
割合は、製品が 88%, B が 6%, コロが 5% というところですね。

これ以外に剥がれた樹皮、木端、チェンソーダストなどが発生しています。
木端のうち、板状の薄いものについては焚き付けとして製品化する予定で、歩留まりは上がる見込みではありますが。。。

現状、製品の歩留まりとしては、原木の重量を 100 とすると、おそらく 50 程度だと推定しているんですが、その数字の根拠として、乾燥時に 3 割程度水分が抜けますから 70% に、また加工で 70% で、都合 50% というわけです。
少なくとも薪として使える(販売できるであろう)ものの 88% しか製品は取れないわけです。
剥がれる皮もかなりの量ですから、樹種、特にクヌギの場合、もしかしたら 70% 切っているかもしれません。

歩留まりを上げる方法というのは二つしかなくて、乾燥時に水を抜く量を減らすという部分と、加工時のロスを減らす、それだけです。
当然、前者はあり得ない選択肢ですので、後者でなんとかする必要があるわけですが、B やコロだけではなく、板状の薄いものや樹皮、チェンソーダスト等、あらゆるものを商品化していく必要を感じます。
特に、チェンソーダストについては、カブトムシの養殖場に出荷していたのが停止していて、無駄になっている(乾燥時のボイラー燃料としてサーマルリサイクルはしています)ので、この辺りもなんとかしていかないとです。

あと、輸送効率の低さも問題です。
B の場合、261kg 平均でしたが、製品は 440kg 入っていますので、60% しか輸送できません。
輸送費としては、容積で考えれば、1.7 倍かかることになります。
ただ、現状、長期間ストックしておくスペースがないので、出荷せざるを得ません。
半分に切って焚き火用のダンボール薪として加工して、単価を上げる等の工夫が必要に思います。
ただまあ、焚き火需要というのもいつまで続くかわからないところではあるんですが。

もう少し生産量が増えたら、規格外のものの量も膨大になるわけで、その処理方法について、真面目に考えていく必要がありそうです。