ベトナム製の薪を見かけました

つい先日なんですが、近所のホームセンターでベトナム製の薪を見かけました。

スエーディッシュトーチ と、ダンボール入りの薪 です。
店頭とネットは価格が違うようです。

他にも、国産ナラと、毎度のよくわからないうさぎのイラストのものがありました。
うさぎのほうは中身が見える状態のものが用意されていたんですが、角材になっているので、何らかの廃材を加工したものと思われます。

ついに、薪までベトナム製が出回るようになりましたか。

これをいうと身も蓋もないんですが、薪製造業って、実際のところ運送業に近いんです。
それと、装置産業でもあります。
なので、人件費の安い東南アジアで、設備を整えて大量生産し、トラック輸送よりも割安なコンテナ輸送で日本の消費地に近い港に運んでしまうとその方が安い可能性があります。
地産地消だとか、ウッドマイレージだとか、SDGs だとか、なんだかんだいっても、結局高いと売れませんからね。
難しい問題です。

ベトナム製のアカシアの箱入りの薪ですが、5kg と記載があります。
それで店頭では光大という福島の会社のもの(450 x 300 x 200)よりも一回り小さな箱で、657 円です。
多分 80 サイズくらいでしょうか。

卸値がいくらか知りませんけど、薪は上代の 1/3 くらい、一般的な製品でも 6 掛けくらいと推測されるので、税抜きだと 200 — 360 円程度です。
実際のところ、300 円程度で納品したものが 1,000 円近い値段で売られているので、200 円が関の山だと思いますが、ダンボール代も結構馬鹿にならなくて 100 円はしないにせよ、80 サイズでも 80 円くらいします。
そうすると 120 円しか残りません。
箱詰めに 1 分かかって時給 1,200 円の人だと、40 円かかる計算になりますから、ダンボール代と中身が同額ってことになりますよね。
最低賃金を守っていたら、とても生産できないです。

なかなか難しい時代になったものだと痛感しています。