「鹿児島県における暖房用薪の需要と生産について」 と題した 2013 年のテキストを読んでちょっと絶望する、というと大げさですが、正直、驚いています。
鹿児島県は、実は意外と人口が多くて(失礼)、2010 年度のデータ では、170 万人で 24 位です。かたや愛媛県は、143 万人で 26 位となっていて、人口比でいえば、約 2 割、鹿児島のほうが多いことになります。
テキストのデータを真に受けると、薪ストーブ用の薪製造業者が 2 社しか存在しないとあり、よく読むと、個人がちょろっとやっているものをカウントしていないようにも読めるのですが、その線引が非常に曖昧に思うところであるのです。
たとえば、このテキストの基準だと、うちのような弱小が業者なのか、それともカウントされないのか、ということなんですが。
一番、驚嘆を禁じ得なかったのは、鹿児島県での薪の需要の推計として、「鹿児島県内の暖房用薪の消費量は 420. 81t/年となる」というくだりです。
うちは今年は最低でも 100t、できれば 200t くらいの生産を目標としていたのですが、仮に上記の数字が本当に鹿児島の消費量だとすれば、全部が全部、薪を買うわけではないのですから、薪の売り上げというのは、更に少なくなるわけで、仮に半分の量が購入されるものだとすると、愛媛での市場は、200t あるかないか、という程度になるわけです。
そうすると、一個人が趣味の延長でやっているような Hearth & Home 暖炉家 は、鹿児島の全需要に応えられる生産量ということになってしまうので、じゃあ、一体全体、鹿児島の業者さんというのは、どういうものなのよ、って思うわけです。
過去に 地図にまとめました が、愛媛には、うち以外にも、四国薪販売 という大御所が全国的に営業されていますし、ざっと調べて 10 社以上の薪製造業者があります。
その中で、うちがどれだけシェアを取っていけるのか、尤も、ハナから愛媛や四国内で捌けるとは思っていませんし、そのために人口が多い関東にお店を建設するわけではあるんですが、薪自体、エネルギー密度が低いため、輸送すれば当然、そのコストは大きな負担となるわけで、極力近場で消費されるのが良いとは思いますので、売り方などをよく考えていかなければならないと思いました。
そういう意味では、四国薪販売さんが業務用のピザ薪なども作られている理由として、個人宅とは違い、一年を通じて一定の需要があることから、安定した売上があるのということなのだろうかと思いました。
また、内藤鋼業さんのペレットは、8 割方が業務用という話も聞きましたので、重油や灯油、そしてペレットによるハウス暖房の代替としての薪需要に対応できるような単価で、たとえば、フィーボのような、薪・ペレット併用型の加温装置を使っている農家さんに、今副産物として生じている 6,000 円で売っているいわゆるジャンク薪について、アピールできるような事業展開が必要ではないかと思いました。
まあ、いろいろ考えているのですが、まずは、ちゃんとした薪をある程度在庫しないことには始まりません。
今日は、O くんが手伝いに来てくれる予定なので、この前配達された太いものを優先して片付けたいと思います。
小割り作業があり、一手間かかりますが、細いものがないので、その分、量は作れるんじゃないかと思いますが、とりあえず、8t を目標に頑張ってみたいと思います。
ウッドバッグは一つもないし、メッシュパレットの空きもあまりないし、詰めるのは先に送りにして、割るだけ割って、しばらくは野積みしておこうと思います。
今まで盗まれたことはない(盗まれていることに気づいていないだけかもしれませんけど)のですが、この間、神社に泥棒が入って、お賽銭が盗まれたり、社務所の鍵が壊されたりしたので、防犯カメラは追加で設置しておこうと思います。