針金カッターがうまく行ったので、調子よくカバー用の袋を作っていますが、カットが簡単になったので 1 分くらい節約になっている感じです。
針金カッターですが、作るのに半日、費用も 5,000 円かかっているので、時給 1,000 円としても、9 時間相当ですね。
9 時間 = 540 分 = 540 袋 = 乾燥薪 270t 作ってトントン!
当面、元は取れそうにありません。
さて、今回のロールから、袋のサイズを変更しました。
使っているロールは 100m x 1,800mm というのは変わらないのですが、今までは 4m で切っていたので、25 枚に切り出していました。
これを 23 枚に減らして、そうすると、4.35m くらいなんですが、誤差もあって最後の一枚が取れなくなるといけないので、4.3m で切り出すようにしました。
計算上は白ウッドバッグは φ1.2m くらいなので、袋の材料は(シール部分を含まず)3.78m でいいはずで、20cm くらい外周に余裕があるはずなのですが、ところどころ薪の角が出っ張っていたり、時には大きく型くずれしていたりして、意外と袋をかぶせるのに手間がかかってしまっていたのです。
空気の流れ的には、極力カバー袋がウッドバッグに密着している方がいいのではないかという推論があって、4m で作ってきましたが、比較の意味もあって、24 枚で、4.15m でも良かったんですが、緩めで作ってみました。
袋を作る手間自体は同じなので、純粋に材料費がアップするわけですが、5,000 円とすれば、25 枚だと @200 円、23 枚だと 217 円なので、正直誤差の範囲です。
袋作りが 10 分だとすると 1 時間に 6 枚なので、時給 1,200 円のパートさんだと、@200 円ですから、袋自体のコストは 400 — 417 円というところでしょうか。
袋というか、素材の寿命について、農ポリのメーカ的には、せいぜい半年、という話なのですが、最初に使っているイワタニに関していえばすでに半年以上の実績があり、少々曇っているものの、破れてもおらず、少なくともワンシーズンはほぼ確実に使用できそうです。
今回、袋の準備が遅れて、強制雨ざらし薪になった物が少なくないのですが、最初の方に試験的に生産した袋を割ってすぐの薪に掛けたものは、薪に黒ずみなども発生せず、また、白銀化もしておらず、きつね色にやけていて、かなりきれいなのです。
元々雨ざらしには懐疑的だったのですが、燃焼成分の流出による価値の毀損、キノコやカビ、虫などのリスクの増大、管理の手間の増加など、生産上の都合だけから見れば、メリットは薄いと思います。
燃やしたときの違いについては、燃やしてみないとわからないのですが、今後、雨ざらし薪を生産することはしないと思います。
トマトハウス式カバーによって、今シーズン、これから伐採したものが次の冬に使えるようになれば、つまり、ひと夏越したものが良い品質に確実に仕上げられるならば、在庫が半分で済み、ウッドバッグなどの投資も半分で済みます。
このサイクルで乾かないから嫌いなカシがしっかりと乾くかどうか、見極めていきたいと思います。
今後の調査すべき事項としては、
- 地面からの湿気の影響と木パレットの保護方法
- FRP ポールのより簡便で確実な固定方法
- 袋のだぶつきによる乾燥の差異
- カバー素材の品質(ex 厚み 0.05mm, 0.075mm, 0.1mm, 1.5mm、材質 農ビ、農ポリ、農 PO etc.)
- 台風対策としての袋の固定方法・固定位置(ラップ巻・マイカ線による結束、上部 or 下部)
- 耐用寿命延伸のための吊りスリング部分の UV 劣化防止策(柑橘用の靴下の利用)
などが思いつきますが、少しづつ煮詰めていきたいと思います。