薪の搬入 — 冬支度とカイズカイブキ

温暖な愛媛もこのところ寒さを感じるようになってきたため、ウッドデッキに薪を運び込んで冬支度をすませました。

自家用の薪は、作るときから写真のようにみかんカゴに充填して、焚くときにはそのまま室内に持ち込みます。
最近は 薪ネット も使っているのですが、流石に 300kg くらいあるので、そのままでは持ち込めないため、やはりみかんカゴに移し直して運んでいます。

みかんカゴの良いところは、丈夫で安いことですが、問題点もあり、まず第一に貧乏くさい見た目もありますし、作ったまま運び込むとクリーニングをしないので木くずが付着している(虫がいることも)ものが落ちる点、そして空になってもかさばる点でしょうか。

現状、重松的には、これ以上に便利な手段はないので、後はどこまで問題点を軽減できるのか、というところです。

まずは、軽トラ 2 台分ほど、ウッドデッキに運び上げました。

ウッドデッキと駐車スペースの段差は 2m 以上あり、手間を減らす方法を考えています。

一番簡単なのは、屋根の梁に単管パイプか H 鋼を吊り下げ、電動ウインチとトロリーを使い、モッコでみかんカゴをまとめて吊り上げる方法なのですが、この方法の問題点は、玄関先にそういうものがあるのはあまり美しくない、ということです。

瓦の荷揚げなどに使う、はしごにウインチを取り付ける方法が簡便ではあるし、使わないときには仕舞っておけるメリットはあるのですが、この場合、一度に持ち上げられるカゴの数が少ないため、下で積む人、上で荷降ろしする人、最低二人はいないと作業の効率が悪いという問題があります。

今思いついているベストな方法は、動画のように門型(鳥居形)の支柱をウインチで吊り上げる方法、つまり、鳥居形デリック を使う方法です。

足の部分は単管パイプ等を使い、駐車スペースには、デリックの足を固定する金物のみを用意しておき、必要な時にデリックを組み立てれば、いつもは邪魔にはなりません。

とまあ、色々屁理屈をこねて、何もしていないわけで、今回も結局、人力で運び上げたわけですので、拙速になんか対策をしたほうが良さげであります。

さて、今回運び込んだ薪の中にカイズカイブキがありました。

2 年前の今頃に薪割りをした時 の、心材の色の鮮やかさと、脂が多くて 買ったばかりの Husqvarna S2800 のシャフトがベタついたのを思い出しました。

初めて薪にしたので、早速、昨晩焚いてみたのですが、ヒノキと同じように燃えやすい木で、スターターには良さそうですが、やはり燃えるスピードが早いため、これだけで焚くのは手間がかかる感じでした。

他のものと混ぜてうまく焚きたいと思います。

アッグの修理をどうするのか考え中

アッグ的薪割り機がぶっ壊れた件ですが、理由的には大きくふたつあって、ひとつはトルク(モータの性能)の不足、そしてもう一つは、片持ち状態(こねる力)に対しての強度不足ということになろうかと思うわけです。

トルク(モータの性能)の不足に関しては、現状は、定格 20MPa で 250cc の油圧モータを使っていて 710N-m のトルクを発揮します。

油圧モータは安くない部品なので、ダブルリリーフバルブを使って、割る方向と抜く方向とで、割る方向の力を緩めることで、噛み込んで抜けない、という状態が発生しづらいようにして、こねて抜く必要が無いようにすることで、シャフトへの負担自体を減らせるのではないか、という考えがひとつあります。

ダブルリリーフバルブは、トロンメルから部品を剥ぎ取ればいだけなので、特に余計なコストはかかりません。

bmk6油圧モータをパワーアップする場合、DYNAMIC BMK6-400 (dspl. 400cc) あたりが良さそうなのですが、これだと、work port が SAE16 (1″) ということから分かる通り、かなりの流量のモータとなるわけで、値段も張るという感じです。

BMK6-400 に変更すると、常時 2900 PSI (20Mpa), 10266 lb-in (1160N-m) ということになり、トルクが 1.63 倍になるわけで、噛み込み自体、相当減るのではと思います。

ただまあ、理論的には噛み込み自体は 100% 防ぐことはできないので、クッションバルブで運転圧力を調整する必要はやはりあると思います。

だとすると、ものだけで $500 するわけで、そこまでする必要があるのか、かなり疑わしいところです。

そのまま現状のモータをつか続ける問題点として、多少の作動油のリークを確認したので、モータのシール自体が傷んでいる可能性も否定できませんが、ばらしてみないとわかりません。

フランジ付きのベアリングの価格に対して、モータの価格は断然に高額であるため、モータのシャフトに横方向の力が加わることのない構造にするべきではないか、そうすれば、モータとコーンとの接続部分のシャフト(モータのシャフトではない)が仮に傷んだとしても、その部分のコストは高額ではないので、工夫が必要かなとは思います。

片持ち状態での破損ですが、おそらく品質が悪くて折れた、というのと、ベアリング自体が傷んだか、フランジ自体が破損したか、それらの複合要因ではなかろうか、と思います。

正直、壊れる前提(消耗品)でいいとは思うのですが、モータのシャフトが痛むようなことだけはないように、現在のようにモータとフランジ付きのベアリングで横方向の力(こねる力)に抗う構造から、フランジ付きのベアリングを 2 段構成にして、シャフトも、日本製にしてみようと思います。

いずれにせよ、やはりまずはばらして確認するしかなさそうです。