オープントップコンテナのシートの問題

オープントップコンテナですが、現状のシートが老朽化して破れてしまいました。
これをテント屋さんで補修すると 20 万、コンテナ屋さんだと 7–8 万ほどかかってしまいます。
まあ、コンテナ屋さんのシートでも 3 年程度は保つとは思うんですが、年 2 万以上かかることになりますね。

それでふと思ったんですが、ポリカだと 10 年程度の耐久性があります。
波板で屋根を作ってしまったらどうだろうと思うのです。

空気抵抗を考えると、波板は前後方向に長手を持って来れば良いのですが、コンテナを水平にすると水はけが悪く、最低でも 1 寸以上の勾配は必要なようです。
なので、左右方向に長手が来るように持ってくるしかありません。
左右方向については、10 尺まであるので継ぎ目はないので漏れる可能性は低いと思います。

そうなると問題となるのは、端部の処理です。
ここは折り曲げておかなと、水がコンテナ内部に落ちそうです。
折り曲げた上でコンテナの上から被せるようになるわけで、つまり、コンテナの幅よりも波板の厚み分幅広の屋根をつくることになります。

ついこの間、左右にはみ出しについても緩和されました。

今までははみ出しは NG でしたので、波板の厚みであってもはみ出しははみ出しだったわけですが、これが問題無くなりました。ただし、法的にで、実際の運行上は、1 割もはみ出せばその分、左なら街路樹やトンネルの天井部分、対向車もはみ出している車が出てくるでしょうから、接触のリスクは高まると思います。

それで、実際のところですが、コンテナの幅(外寸)を 2.5m とすると、8 尺では足りないので、9 尺ということになります。
9 尺 = 約 2,700mm ですので、左右に最大で 100mm 程度折り返せるようになりますね。
実際には、波板の厚みであるとか、天井も完全に水平だと雨漏りしそうなので、多少の勾配はつけることになるとは思いますから、折り返せるのは 100mm 以下になると思いますが、それだけあれば、横から入ることはないと思うのです。

コメリで調べたんですが、9 尺の価格は 1,980 円 でした。
働きが 576mm で、コンテナが 12m あるので、20 — 21 枚必要ですが、コンテナ屋さんのシートよりもはるかに安いです。

流石に 12m を 1 枚の蓋にすると着脱が大変なので、分割くらいで作ったらどうかと思います。
重さについて調べてみたんですが、6 尺で 1.2kg なので、1 尺あたりだと、0.2kg ですね。
9 尺だと 1.8kg なので、20 枚で 36kg ということになります。
あとは骨組みがどれだけの重さかということでしょう。
屋根も吹き飛ぶととても危険なので、しっかりとした強度のものを作る必要がありそうです。

波板を傘釘のようなもので止めるだけでは不十分だと思うので、強度のある金属製の曲座(浪リンフ・亀座)をボルトで固定する、くらいのことは必要でしょう。
骨組みは角スタッドで作ろうと思っています。

それで最大の問題は、どうやってポリカを曲げて整形するのか、ということです。

しかし、先達はあらまほしきことなり、じゃないですが、同じことをやった人の記事を見つけました。

この方はヒートガンでやってます。
結局のところ、炙って柔らかくして曲げる、ただそれだけのことみたいです。

この方も基本は同じですが、ジグを作っています。
ヒートガンの代わりにバーナーで炙っているようですが、炙りすぎると気泡が入るという問題点があるようです。
うまくいくと、ジグの自重で綺麗に曲がるようです。

ポリカはアクリルなどよりも耐熱で、200°C くらいには加熱しないといけないようです。
お湯くらいで曲がるんじゃないかと思ったんですが、そうそう簡単ではないように思います。
バーナーはあるんですが、気泡ができそうなので、ヒートガン等、温度をコントロールできるものが良そうです。

ジグを作って波板をきちんとセットして、同じように曲げていかなと、ユニットの繋ぎ目の部分は、波板を綺麗に重ねないといけないので、結構きっちりと加工することが必要になる気がします。

画像出典 ズク出せ!物語

ジグ自体はかなりシンプルですが、中央の 2.5m の部分も含めて作って、どちらかの端部を突き合わせにすることで、ほぼ同じ寸法で曲げられると思います。

コンテナは出荷前の倉庫の役目も担っていたので、早めに修理したいと思います。