オイルクーラーをどうするかという問題

薪製造機のメーカーからオイルクーラーは付けてほしいと指摘されていたことではあるんですが、すぐに油温が上がって、油断をすると 60 度を突破してしまいます。

マニュアルによると、80 度以下と書いてはあるものの、指定されている作動油は 32 番なので、常識的に考えれば、概ね 70 度が限界、実用上は 60 度以下にしないと、作動油自体も劣化するし、ホース類などにもよくない影響があると推測されるので、こう暑いと、何らかの冷却対策が必要なわけです。

まあ、現状は、一人でコツコツやってるレベルなので、油温が上がったら、積み上がった薪を選別して、メッシュパレットに積める作業をして、その間に油が冷えるので問題ないといえば問題ないんですが、それでも、油断して機械を痛めては大変なので、温度管理は徹底する必要があります。

薪屋 さんの TimberWolf TW-6 ですら、オイルクーラーはついてなくて、後からファンで冷却する改造をされていました。

2015-05-02 15.11.39そういうのが面倒だから、ボブキャットを油圧源として使用したかったのですが、写真のように油圧ポンプが 2 基接続してあるのですが、片方が高圧ポンプ、もう片方が低圧(あるいは、ツーステージポンプ)となっていて、基本的にはほとんどの動作を低圧ポンプで行っているんだと思うんです。あくまでも推測ですが。

低圧側は非常に流量が豊富だから、1 秒で薪割りができるのでしょう。

なんでオイルクーラーを頼まなかったかというと、とんでもなく高かったからです。

オイルクーラーの価格自体は、例えば、80GPM のもので、3,4 万程度なんですが、純正のオイルクーラーの値段が 10 万で、3 倍もするんですね。

それに要るか要らないかはやってみないとわからないと思って頼まなかったわけです。

ファンの動力源がどうなっているのか、個人的には、油圧モーターだと思っていたんですが、パーツリストを見ると、SEPARATE 12V POWER SUPPLY REQUIRED! と書いてあるから、普通に電源が要るようです。

まあ、エンジン付きなので、そこから取れば取れるんでしょうが、外部電源を使う時点で、別に純正品でなくてもいいような気がしないでもないんですよね。

電動なのは、油温を見ながら、低すぎるとファンが停止したりという機能があるからなんだろうとは思ってるんですが、こういう冷却装置は、コアの部分からリークしたりする気がするし、薪製造という厳しい環境で、コアがむき出しだったり、電動だったりするのは、信頼性とメンテナンス性の問題から、採用したくないというのが率直な思いです。

とりあえずは、解体屋にいって、車のラジエーター用のファンを買ってきて、それをソーラーパネルで駆動すればいいような気がしてきました。

そしたら、自分も涼しいし。w

オーストリア製 Woodbag

日本で Woodbag(ウッドバッグ)というと、いのり薪 さんが売っているものを連想する人が多いと思いますが、これ、現状の価格で税別・送料別で 10 枚だと、@3,700 円もします。

これが安いか高いか、重松的には高いと思うわけですが、売り切れているわけで、世間の皆さんは、その価格以上の価値があると思っているから、売り切れているわけです。

まあ、ベルトコンベアで投入するだけでいいなら、とても楽だと思うし、PackFix のように初期投資も要らないあたりが受けている理由なんだとは思うんですが、幾らかでも安くなればと思い、代替製品を探しているのですが、今度はオーストラリアで発見しました。

このオーストリア製バッグのコストですが、約 2,000 円程度(14 ユーロ+関税 3.3%+輸入消費税8%)、日本までの運賃がかかりますが、まあ、4,000 円もの値段にはならないと思います。

VAT(Value Added Tax) 20% の扱いについてですが、VAT No. を聞かれたんですが、まあ、当然に、EU に支店はないので、そんなもんはないわけで、基本的には、課税されないはずですが、その辺はまだ未知数ですね。

あと、ストリップなどの作りは、パッと見ただけで、いのり薪 さんのものの方が格段にグレードが高いです。

現在、問い合わせ中ですが、輸入コストまで含めたコストによって、いのり薪 さんのウッドバッグに対してコストメリットが得られると判断した場合、Hearth & Home 暖炉家(だんろや) で扱ってみようかと思っています。

現段階では、3,000 円を切る価格を設定できるとは思うんですが、PackFix を使えば、200 円程度(あくまでもサイネージ用のネットのみのコスト)で済むコストが 3,000 円前後になる訳で、ニーズがあるとわかっていても、それを販売するのはちょっと気が引けるというのが偽らざる気持ちです。

2015-04-23 16.28.25薪文化 さんは、自作の PackFix を使っていて、梱包容器の製作コストはわずか数万円とのことですが、ひとつの梱包に二人で 15 分ほどかかるとおっしゃっていました。

人件費が時給 1,500 円の作業員を雇用しているなら、組織としての実際のコストは 3,000 円程度ですから、梱包費用としては、人件費が 1,500 円かかっていることになります。

また、この梱包容器の保管のスペース、そして、薪の生産は小規模な事業者が多いため、極稀にフォークリフトを持っていない、というようなケースも有り得るかと思いますが、バッグであれば、吊って荷役できるため、バックホーやトラック・クレーン、あるいは、トロリー+チェーンブロック、天井クレーンなどでもハンドリングが可能になります。

なので、輸入のコストを圧縮することができれば、十分コストに見合うアイテムとなりうると考えられます。

通常のフレコンでも、耐候性を有するものであれば、そこそこの価格になっています。

ワンウェイ出荷用としては、それなりのニーズが有る商品と思うので、同業他社の皆さんのコスト削減のお手伝いができればと思っています。

興味がある方がいらっしゃいましたら、お問い合せ ください。

というか、その前に、薪ネットの具合を試して、そのレポートをしたいところですが、まだまだメッシュパレットが残っているので、薪生産が進んで、薪ネットを使い始めたらまた報告させていただきます。