煙突からの冷気対策

たまたま煙突のことを考えいた時に、かわはらさんのブログ結露の問題 を読んだんですが、EXCEL 煙突 には対策部材があるんですよね。

ETD

Chimney Top Damper という部材になります。

Adding this “Top Damper” to a system seals it right at the top of the chimney. The “Chimney Top Damper” is placed directly below the cap and is designed to prevent any cold air infiltration into the house through the chimney. It functions on a chain that hangs down to the firebox and comes with 30′ of wire.

重要なところを強調しておきましたが、煙突を伝って冷気が流れこむ、というのは実際に起こるようです。

これが起こる原因が、室内と室外の気圧差による場合、このダンパーでどれほど軽減されるのか、効果の程が気にはなりますが、たとえ、エアタイト構造の薪ストーブであったとしても、湿度が高くとも冷たく重たい空気が煙突を通じてストーブ内に侵入し、ストーブで熱交換(結露)をしてその後上昇する、ということはこのダンパーでそれなりに防げそうに思います。

ただ、煙突の上の方にこういう部材があると、掃除がしづらいんじゃないかと思ったり思わなかったりしますし、オフシーズンには、煙突部分は断熱されているわけですから、口元に新聞紙を丸めて積めておく、っていうのもありかと思ったりもします。

まあ、鳥が落ちてこなくなりそう、というのはあるんだけど、そもそもそれは、鳥が入るトップが問題なわけであって。

それで、この部材、7, 8 インチ用はあるんですが、6 インチ用ってのがないみたいなんですよね。
6 インチでの結露の対策について、なにかわかったら更新したいと思います。

結露といえば、意外と見落とされているのが外気導入部分、ダクトの結露です。
この話は、表題とずれてくるし、外気導入自体、思うところがあって長くなりそうなので、またそのうちに書きたいと思います。

初めてのオフセット案件

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雑貨屋 Hearth & Home 暖炉家(だんろや) では、カナダ ICC 社 製の EXCELULTRABlack 煙突を扱っているのですが、久しぶりに問い合わせがあり、部材の拾い出しを行っています。

EXCEL 煙突は、経済的な価格でありながら、世界で最も厳しいといわれるカナダの基準をパスした、とても優れた煙突です。

ULTRABlack 煙突は、空気断熱二重煙突で、室内煙突としては十分な性能を有する、EXCEL 煙突よりもさらに経済的な煙突です。

両者のコンビネーションにより、十分な断熱性能を維持したまま、大幅にコストを削減し、安全性は世界最高峰の煙突システムの導入が可能となります。

今までもオフセットの依頼はあったんですが、極力曲げたくないので、お客さんと相談して、すべてのケースでストレートになっていたので、今回は初めてのオフセット案件になりそうです。

問題点としては、オフセット量の割に、天井がかなり低いので(というか、うちの天井が高すぎるだけだと思うのですが。。。)、30° のエルボ使用では、高さが微妙に足りませんでした。
やむなく、45° のエルボ使用です。

offset-table必要なオフセット量に対しての煙突の組み合わせは、カタログに表があるので簡単に調べることができます。

700mm ほどオフセットしたいのですが、約27-1/2″ ですので、36″ と 45° エルボを 2 点で、28-1/4″ オフセットでき、高さが 33″ であることが、表からわかります。

画像は割愛していますが、複数の煙突を組み合わせた場合、また、スライド煙突を用いた場合の調整範囲の表も用意されているので、簡単に必要な部材を拾い出すことができるようになっています。

今回は既存住宅、かつ、コスト優先で考えているので、省略していますが、ICC 社 の煙突システムは、貫通部材 Round Support に高気密住宅用の部材がありますので、新築の高気密高断熱住宅にも対応した、煙突施工ができます。

また、先に触れた世界最高峰の安全基準をパスするためには、小屋裏などの密閉空間について、Radiation Shield という金属管で、EXCEL 煙突を覆い、煙道火災に 30 分も耐えるようにする必要があります。
もし、Radiation Shield を省いても、アメリカの安全基準はパスするため、安全性が低くなるわけでありません。

さて、本当はここで重大発表をしたいところですが、現在はまだ準備中なので、ここ数ヶ月取り組んできたことについて、折を見て報告をさせた頂きたいと思います。
もう、勘の良い人は、図面を見て気づいちゃっていると思いますが、日記のネタが無くなってしまうので、バラさないようにお願いします。

薪割り機に保険をかけてみました

薪割り機ですが、結構高いものなので、山においていたとして、まあ、ある程度重さがあるものだし、自走もしないので、余程のことがない限り盗まれたりすることはないと思うんですが、念の為に保険をかけました。

200 万に対して、月々 1,500 円ほどでした。

ついでというわけではないんですが、重機も最近は泥棒がいるという話をよく聞きますし、やはり、山においておくと人気がないことが多いので、万一に備えてこちらも保険をかけました。

自走するので、薪割り機の倍くらいかかるので、満額はかけられないんで、次のの頭金程度として、180 万、かけておきました。

都合 4,000 円近くかかります。

まあ、重機は、薪専用ではないですが、月々 2,000 円かかるとすると、年間 24,000 円。
しかし、こう考えると、薪製造もなんだかんだでコストが掛かりますね。

今年の春はあまりたくさん薪を作ることができなかったので、そろそろ涼しくなってきたので、秋からは空いた時間にコツコツ頑張って行きたいと思います。

それと、防犯の事も考えてみました。

以前、「薪を守ろう」というエントリーで書いたんですが、トレイルカメラって、センサーで反応があった時だけ撮影するので、結構便利なんですよね。

ただ、トレイルカメラは本体ごと盗まれた経験があるので、山のように無人の時間が長い場合、カメラに気づかれた場合、時間をかけてカメラを壊されたり、盗まれたりしたら、意味がありません。

それで、SD カードに WiFi 機能が組み込また Eyefi という製品があるんですが、新しく発売された mobiPRO の場合、自動的にクラウドに転送できるので、万一の際にも安心できるのかなと思うわけです。

気になるのは、値段が結構高くて小一万するのと、無線 LAN の電波がどれくらい安定して飛ぶのか、後は、普通の SD カードよりは電池を消耗すると思うので、どの程度電池が持つのか、という点です。

こればかりはやってみないとわからないでしょうが、最悪は、AC アダプターも使えるようなので、太陽電池小屋が完成したら、パワコン泥棒などが出るかもしれないし、備えておきたいと思います。

マキセル多段積み工法 その 2

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資材の見積もりを頂きました。

H=4m, L=12m なので、とりあえず、48m2 で、405,320 円(税抜)でした。
平米あたり、8,444 円で、値引きされた以上に、副資材のコストがかかるようで、予想単価を上回りました。
植生シートの価格がかなり高いです。

W=0.5m, L=2.1m なので、1.05m2 で、800 円ということは、定価は同じ値引率だとすると 1,000 円していることになります。
シート単体で、トーフよりも高いわけで、あまりに高すぎます。

ただ、植生シートがないと、セルの中に詰めた土砂が流出してしまうので、純正品を使うかどうかは別として、省略はできないわけで。

砕石層用のネトロンシートのコストもバカにならないとの、この部分はベースとして必要なのであれば、トーフで代用できるのではないかと思います。

いずれにせよ、シートについては、自分で切ればいいだけの話なので、例えば、ロンケットネット のように 50cm 巾のものは普通に売られているものであって、安いところだと、100m2 が 14,400 円(税込・送料込)という状態です。

価格も相手の言い値なので、その点も踏まえて、交渉してみようと思います。

で、ふと思ったんですが、これ、薪コンテナに使えそうな気がしてきました。
直径 1m なので、パレットに丁度です。

ただ、高さが 50cm とちょっと低いのが難点ですね。
容積的には、0.4m3 なので、価格を考えると、メリットは殆ど無いですが、1m くらいの高さがあって、値段が大して変わらないなら、中身を充填した際にも、強度があって、積み上げ時にも安定しそうで、耐候性も高そうなので、メッシュパレットに比べて有利かもしれません。

マキセル多段積み工法

災害復旧もそうなんですが、太陽電池小屋の入り口の法面も少し切って幅員を広げないといけないし、その後は何らかの手当をしないといけません。

太陽電池で見えなくなる部分は、トーフを積んで対処したんですが、見える部分はそれなりに綺麗に、ただ、低コストで仕上げたいので色々考えあぐねています。

安いということだけをいえば、やはり、トーフが一番安そうにも思いますが、見た目が悪い。
後、重さがあるので、.25 クラス(7t)程度が必要になりますので、機械の回送や損料も馬鹿になりません。

ドンブリなりにちゃんと計算すると、トーフは、一度に 3 個、それで 1 時間かかるので、一日 24 個しか運べません。ユニック車のコストを 24,000 円/日とすれば、運賃はひとつ 1,000 円ですね。
物自体は 700 円。
一つで約 1m2 なので、まあ、雑費を入れて材料費は 2,000 円というところです。
これに裏込めコンクリートが必要で、ひとつ、0.2m3 くらい使うので、3,000 円というところ。
都合、材料的には平米 5,000 円くらいでしょうか。

据え付けには、3 人でやって、かなり現場環境に依存するんだけど、少なく見積もると 10m2 くらい。
裏込なんかがあるんで、意外と捗りません。
普通作業員、.25 の損料が @12,000 とすれば、日額 48,000 円で、平米あたり 5,000 円くらい。

というわけで、合算すると、平米 10,000 円くらいになりますね。

出典 http://www.mitsui-sanshi.co.jp/

出典 http://www.mitsui-sanshi.co.jp/

表題の マキセル多段積み工法 ですが、メーカである 三井科学産資 さんに問い合わせみました。

回答としては、材工で設計単価的には、旧来の間知ブロック擁壁などに対して、1 — 2 割程度のコスト削減、ということでしたので、平米 15,000 円程度になるのではと勝手に推測しています。

出典 http://www.mitsui-sanshi.co.jp/

出典 http://www.mitsui-sanshi.co.jp/

材料のコスト自体としては、テンサー(プラスチック製で筒状に成形し、内部に土砂を充填する構造体)が @3,000、内側に吸出し防止材と緑化を兼ねて植生シートを貼るらしいんですが、それが @1,000、一つ直径 1m、高さ 50cm なので、材料費は平米あたり 8,000 円ってことになるようです。

こっちは人力で持てる程度の資材なので、手持ちの重機類で対応できるため、そのコストが削減できそうです。

ブロック積みに対して、どの程度の作業性が確保できるのか、後は、本当にネロトンのような筒で土圧に耐えられるのか、という部分は気になりますが、ざっと 50m2 でどれくらいのコストがかかるのか、問い合わせてみました。

まだ暑いんで、9 月になって涼しくなったら、ボチボチ頑張ろうと思うので、それまでに検討を済ませておきたいと思います。

KREG 社のポケットホールマシン

雑貨屋 Hearth & Home 暖炉家 は、ログハウスと薪ストーブの輸入雑貨、というコピーなんですが、重松が丸太小屋を建てる際にアメリカの DIY 用品に感動して始めた経緯から、木工用のアイテムも扱っています。

その中でも特に気に入っているのが KREG 社の各種ジグです。

Pocket Hole(ポケットホール)というのは聞き慣れない言葉かもしれませんが、ポケットホールと呼ばれる主の斜めの穴を繰り、ビス(木ねじ)を斜めに打つことにより固定する接合方法です。

KREG 社の各種ポケットホールジグを使うことで、だれでも簡単にビスの見えにくく、安価で十分な強度をもった接合が、通常持ち合わせているドリルドライバ、インパクトレンチといった工具だけで可能になります。

数をこなせばわかりますが、連続してそれなりに作業する場合、クランプで固定したりするのもそれなりに億劫になるし、ドリリングで生じる木くずの処理も大変になるので、上位機種では、クランピング機構が用意されたり、集塵に対応していたりしたわけです。

そして、満を持して、といっていいと思うのですが、専用機が登場しました。

百聞は一見に如かず、でもビデオが公開されていたので、それをご覧ください。

フェンスでポケットホールの深さ、これは接合部材の板厚などに依存しますけど、一発で調整でき、左右のオフセットも一発で調整できるため、大量の部材を繰り返し作成する際に、劇的に効率が向上しますね。
更に、クランプ操作と、ドリリング操作がワンアクションで、非常に作業性が良さそうです。

各種ツールも内部に格納できるようですし、今までのポケットホールだけではなく、HD タイプのポケットホールも一台で(無論、ビットの交換は必要でしょうが)対応できるようです。

例えば、2 x 4 を利用したウッドデッキの作成など、根太(joist)と床板(deck board)との接合など、通常のポケットホールで裏面から止めることで、ビス穴が見えないだけでなく、穴が上に向かって開いているため、水が貯まる心配がありません。
また、構造部分は HD タイプのポケットホールで接合するとこで、1.5 倍の強度が得られるそうですから、より安心できますよね。

自分は、輸入の際に発生する OSB 合板などを捨てるのが勿体無いので、タッカーの針を抜くのは大変なので、パネルソーで切り落として、使える部分で、道具箱をポケットホールジグを使って作っていますが、表からはビス穴が見えないので、簡単に、綺麗に仕上がります。

ちなみに、スタンダードタイプのポケットホールですが、3/8″(9.5mm)で仕上がり、#2 のワッシャーヘッド、またはパンヘッドのビスで固定します。KREG 社のビスは、荒目の針葉樹用と細めの広葉樹用、表面仕上げとして、メッキ(通常)、ブルーコート(高耐候塗装仕上げ)、ステンレスの 3 種類が用意されています。
推奨される板厚は、1/2″(約 12.7mm)– 1-1/2″(約 38mm)となっています。

これに対して、HD タイプのポケットホールは、1/2″(約 12.7mm)で仕上がり、#3 のワッシャヘッドビスとなります。
推奨される板厚は、1-1/2″(約 38mm)以上となります。

さて肝心のお値段ですが、$399…
KREG 社の製品は、全く値引きがない状態で売られていますので、今だとモノだけで、約 56,000 円ということですね。
ちょっと流石に手が出ません。

個人的には、やはり、R3 がなんだかんだで一番使いやすいと思います。