圧倒的な薪割り機!フィンランドより降臨

ちょっと前に、英国式ウッドバッグの紹介をしたんですが、リンク先のサイトをご覧いただけたでしょうか?

その中に、SAMI 社製の薪割り機が動画に写っていたと思いましたが、圧倒的な性能に気づかれましたか?自分は、目を疑いましたよ、ええ。独りでに薪ができていくのですから。

もったいぶらずに動画を張りましょう。 Too see is to belive.

圧倒的じゃないか、我軍は! 状態であります。

最初に原木をセットし、長さを指定すると、あとは it’s automatic〜♪

賢い機能がいっぱいあるようなんですが、長さを自動調整したり、曲がって詰まったら自動復帰したり、ウエッジの高さ、分割数を自動調整したりと、そこまでして薪割りをする必要性があるのかと小一時間問い詰めたい高性能ぶりです。
ないと思われる機能は、不良部位の排出(製品にクズ薪が混ざらないようにする)機能くらいでしょうかね。

ただ、期待を裏切らず、とってもお高いのが難点ですね。

自動運転機能を有するプロセッサーとしては CHOMPER というのがあって、これもかなり独創的です。そのうちに紹介したいと思います。

真空ポンプを調べ中

真空ポンプにより薪に含まれる水を吸い出して乾燥させるアイデアの続きです。

仮に、メッシュパレットを 1 台突っ込むとして、カゴにきっちり薪を入れた状態なら、概ね 1/3 くらい空間ができるわけで、くぬぎの場合、比重は 0.85 だから、薪自体の容積は 0.66m3 位、製品になった時の重さは、0.561t で、この時、DB で含水率は 15% であるので、1.15 で割ったものが水分を一切含まない薪の重量であり、0.488t、ドンブリで 500kg と考えます。

そうすると、適当に乾かして出荷前に DB で 30% のものを 20% (WB だと、16.7%)まで含水率を落として上げれば、出荷できるわけですから、計算上 50kg 分の水分を抜けば良いことになりますよね?

チャンバーは完全に気密状態を維持できると仮定すると、その 50kg の水は全て水蒸気として真空ポンプにより排出される(というよりも排出しなければならない)と思うんですが、そうすると、それの体積がどの程度か、ということが計算できれば、乾燥にかかる時間・必要なポンプ能力がわかると思うわけです。

水ってのは、分子量は 18 で、1mol は 18g ってことになるかと思うわけですが、その体積は、22.4l だったと思うのです。

真空ポンプの能力として表示されている、xl/min は、何時の時点の数字なのか、というのはわからないんですが、仮にチャンバー内が平衡状態になった時に 22.4l/min の排気速度があれば、それはつまり、毎分 1mol の水(水蒸気)をチャンバー内から汲み出しているということにほかならないわけで、18g の乾燥が行われている、ということかと思うわけです。

上記 50kg、つまり、2778 mol の水分を飛ばすのに必要な時間は、2778 分となるので、約 46.3 時間、2 日ほどかかる状態かなと思うわけです。

さて、この時に問題となるのは、水分を水蒸気にしなければならない、ということなんですが、約 40.8kJ/mol のエネルギーが必要です。チャンバー内部が減圧されれば、それだけチャンバー内部の薪(の中の水分)に熱が伝わりにくくなるため、それをどうにかする必要があるわけで、エコキュートのように大気中から熱を奪うなりする必要があるのではと思います。

マグネトロンによる加熱の効率を知らないのですが、80% と仮定すると、2778 * 40.8 / 0.8 kJ in kWh で、約 39.3kWh となります。

真空ポンプは、アルバック機工の G-101D を使ったとすれば、ガスバラスト機構を使用している状態で、真空到達度 100 ミクロン(13.3Pa) の時 30L/min 位(グラフを目で見ての数値)の排気速度があるようで、ポンプの消費電力は 400W みたいです。

ガスバラスト機構というのは、水蒸気を吸う時にあるといいみたいです。
http://www.ulvac-kiko.com/faq/faq_q16.html

マグネトロンの方は、46.3 時間に 39.3kWh なので、850W くらい、まあ、1kW の出力があれば良いと思います。

両方で 1.5kW なので、仮に 48 時間運転したとすれば、72kWh、1kWh あたり 25 円とすれば、約 1m3 の薪をフリーズドライするのにかかるコストは、最悪で 1800 円(装置コスト、人件費含まず)ってことなのか、と思うわけです。

600kg のくぬぎ薪、1kg 60 円なら 36000 円になるんで、原価が 1800 円もアップはどうということはない、寧ろ 2 年寝かすところが 1 年になるメリットのほうが大きいかなと。まあ、1kg 60 円の値付けで売る能力がある人は、という前提条件がつくので、俺の場合は無理。

まあ、時間短縮にはマグネトロンの出力を上げればいいだけなんでしょうが、それなら、真空ポンプを使って沸点を下げる必要はないわけで、沸点を下げるのは、マグネトロンによる加熱をせずとも、大気からの熱流入によりチャンバー内部の水分が気化させることが目的だったわけで、本末転倒だと思うわけです。

マグネトロンに頼らずに、大気中の熱を効率よく薪内部の水に伝える方法を考える必要がありそうです。

ここまで全て素人の机上の空論。個人的、備忘録。

新型 Husqvarna 薪割り斧 S2800

1a227f6fHusqvarna より新しく斧が発売されました。

右のモデルは薪割り斧 S2800 で、柄の長さは 700mm、重量は 2800g のようです。ハンマー機能があるものの、金属製のクサビは打てない、ということです。柄の材質は見たままなんですが、Fiber Glass(グラスファイバー製)とのことです。

A more powerful Splitting Axe made for splitting larger logs. The axe head has a non-stick coating which gives less friction and easy entry into the wood and the head geometry is adapted to the splitting application of large logs. Handle protection and long life due to the stainless steel shaft protection. Balance point close to the axe head gives perfect balance and weight distribution. The combination of the optimized axe head and the light shaft concentrates the power into the cut which gives an easier split of the logs. Fiber-reinforced PA shaft makes the axe durable and robust. Hammer function for an easy and effective use of splitting wedges (no steel wedges).

FISKARS で言えば、X25 くらいのサイズかと思いますが、問題は、2800g がヘッドの重さなのか、それとも全体の重さなのかということです。FISKARS X25 の重量は、ヘッドが 約 1.8kg、全体で約 2.4kg 程度です。

米国 Husqvarna には型番と価格以外の情報はなく、英国 Husqvarna では、Specifications のリンク自体が機能していないので、スペック詳細を確認できません。

価格については、米国での価格表示で $99.95 ですが、自分が取引のあるお店に取り寄せの場合の価格を問い合わせた場合、1 本 $108、4 本買うと $104 ということになりました。運賃がかかるので、定価よりも高くなりました。

まだ米尼には乗ってませんね。。。

とりあえず、Hearth & Home で斧を売っている手前、FISKARS との比較テストをしないといけない、とはいえ、価格が違いすぎて、比べても仕方ないレベルですが、個人的に買ってみようと思います。

もし、興味がある、という方がいらっしゃったら一緒に輸入いたしますので、お声掛け下さい。推定の経費ですが、日本の港までの送料が $10 程度、港から倉庫に一旦入れて検品の後発送するコストが 1000 円程度かかります。よって、4 人以上の共同購入時に、送料込みで、15500 円(税込)くらいになります。佐川急便の中継地域は送料が変わりますので、あくまでも概算ですし、マージンがありませんので、為替の影響などをモロに受けます。

日本で正規販売が始まったら買うほうが安いかもしれません。次の船便、12 月中旬頃の入荷を予定しているので、ヘタをすると年が明けての発送の可能性があります。

新しいもの好きのあなた、一緒に人柱になりませんか?

往復割の薪割機、Brave VS ホンダウォーク

いつもコメントで色々情報をくださる yas さんから、「往復割はホンダウォークが出しているよ」、と教えていただきました。

ph-gs20-m-01-plホンダウォークの PLOW 薪割機、OEM ぽいので、完全ノーマークだったんですが、いい機会なので、両者を比較してみたいと思います。

右、販売サイトにリンクしてありますが、PLOW PH-GS20 という商品になります。

往復割のことは、デュアルシステムと呼称していますね。

見た目もそっくり、色までそっくりですが、ホンダウォークのほうが先に出したわけですし、Brave は元々オレンジ色ですから、その部分は、たまたま似ただけだとは思いますが、基本構造=往復で割るというアイデアは、どっちかがコピーでしょうね。

Brave はまるっきり PowerHorse と同じに見えるんですが、両者の関係は知りません。PowerHorse が Brave と明確に違うのは、エンジンが PowerHorse は PowerHorse の 208cc であった、という点です。今は、PowerHorse は廃盤のようで、入手も難しそうです。

Brave PCLS2013GC PLOW PH-GS20
破砕力 20t 20t
サイクルタイム(片道) 7 秒 10.5 秒
重量 360 lbs. = 163kg 220kg
エンジン HONDA GC160 160cc Vanguard 130000 205cc
原産国 米国 記載なし
価格 送料・税込 $1350 送料・税込 245,828円
備考 4-way カッター付属

価格についてですが、Brave の $1350 は、あくまでも米国内での価格(送料・税込)なので、輸入にあたっては、別途費用がかかります。
並行輸入した場合の、概算を書いておきます。

shipping weight が 360 lbs. ってことになってるわけですが、船便のための木枠梱包などを入れて、200kg と見積もった場合、通関費用なども含めて、約 $300 です。輸出用の木枠梱包費用は、$50〜$100 必要です。

よって、$1350 + $300 + $100 として、$1750 で日本の港で受け取れる、ということになりますが、関税がかかることがあり、消費税も払わねばなりません。関税が無税として、最終的には円換算しないといけないですが、今 110 円なら、4% くらいの為替手数料が発生しますから、$1750 * 1.08 * 110 * 1.04 で 216,216 円、ということになります。

日本国内の運賃は距離により異なるので、一概には言えませんが、関東一円でチャーター便を使って約 3, 4 万でしょう。混載なら安いです。

というわけで、ものすごいどんぶり勘定ですが、結局のところ、Brave の並行輸入でも、PLOW でも価格的には大差はないようです。

PLOW の場合、日本国内にお店があるわけですから、日本語で文句をいうことはできます。まあ、文句をいったからといって、タダで直るかどうかは別の次元の問題ですが。最初に作動油などを入れて点検してから出荷されているので、そういう意味では、エンジンオイルと作動油の費用もかかりません。さらに動作確認済み、という安心感もありますね。

機械的には、Brave の方が高速で、コンパクト、ペーパー上のスペックでは、高性能そうです。

台風に備えて、工事!

なんか、台風 18 号が近づいているようですね。なんでも、勢力を保ったまま 6 日ころに直撃するとかしないとか。松山祭なんだけど、こまります。朝から、総代さんから、どうしようと電話がありましたが、どうしようといわれても、どうにもこうにも。。。

今日は、中断している石積みの工事なんですが、台風に備えて、排水の整備を根性で完成させました。

IMG_1868まずは、擁壁を壊した水を取って、ちゃんと排水するためのパイプを設置します。

前回は、穴を掘って終了だったんですが、その穴にに、排水パイプをどんどん埋けていきます。パイプ径は φ300mm です。

帯とボルト・ナットでクッション材(止水のため)を締め付けてジョイントするパイプなんですが、インパクトを持って行くもサイズが 17mm。インパクト用のソケットは 13mm までしか持ってなかったので、メガネと足場用のシノ(ラチェットになっている)でひたすら締め付けます。何本もなので、手がつりそうになりましたが、頑張りました。

非常に軽量で、写真のようにカーブにそってある程度曲がるため、運搬や設置は楽なんですが、蚊がすごかったのが大変でした。耳たぶとか噛まれるし。後、関節もやばい痒さ。

なんとか完了。写真で見るとわかりづらいのですが、結構急な斜面です。この後、埋め戻しました。

IMG_1871続いて、工事中の石垣(未完成)の下に排水用のフリュームを埋けます。

また工事をしないといけないし、石を積むときに、落として割っても埋けないので、どのみち外して、またやり直す必要があるので、当面機能するように敷設すれば OK。

なので、目見当で掘削〜!チェンで吊って、どんどん並べていきます。小運搬もしないといけないので、なんだかんだで 1 本で 30 分近くかかってしまいました。

IMG_1872埋め戻して、完成!

微妙に歪んでないかって?

違います!歪めてるんです。ダムと同じで、土圧に耐えるため、わざとカーブさせてるんです。

これでちょっと、安心かもしれません。