ウッドバッグの乾燥促進

エコエコ棟梁のブログでレポート されているのでとても気になっているのですが、ウッドバッグに農ビで作った袋をかぶせることで乾燥を促進する実験をしているようです。

薪屋にとって、薪をいかに早く、コストを掛けずに乾燥させるのか、というのはとても重要なファクターです。
薪は置いておけば乾燥するわけですが、原木にはコストがかかっているし、保管するスペースにもコストがかかります。

1 年なら、毎年のサイクルですが、2 年乾燥になると、資金も 2 倍、スペースも 2 倍必要になりますが、それで利益が 2 倍になればいいんですが、そうは問屋が卸さない訳で、少なくない薪屋がいい加減な乾燥状態の薪を乾燥薪として 1 年で出荷するので、最近は「2 年乾燥プレミアム薪」みたいな表現が出てくるのだと思います。

2 年かけたからといっていいものができるわけでは全くないので、「2 年乾燥プレミアム薪」みたいな、時間をかけた=高品質、というブランディングには違和感を禁じえません。

しっかりと乾燥している、ということをどのように担保し、ブランディングしていくのかは、難しいテーマだと思います。
なぜなら、特定の一業者がそう主張しても、客観的に比較できないからです。

出典 https://ja.wikipedia.org/

出典 https://ja.wikipedia.org/

個人的な経験では、薪の乾燥について重要なファクターは陽当たりではなく、風通しである、と考えてきました。

しかし、乾燥用袋のことを知れば、さらに「温度」というファクターがあることに気が付きます。

温度が高くなれば、飽和水蒸気量が増えるわけですから、より乾燥しやすくなるわけです。

ただ、今までは、乾燥機や、そうでなくても、ビニールハウスくらいの設備を投資して行うのが一般的でしたが、袋をかぶせるだけで行おいうというのは、とても面白い試みだと思います。

さらに言えば、袋をかぶせる(適度な排気機能を持たせて)だけですから、例えば、スリットで行っている部分をタイベックなどの透湿フィルムに置き換えることで、湿気のみを排出し、空気の移動は抑制することで、より袋内部を高温にすることができるでしょうし、更に透明ではなく黒いビニールを使うことで、内部の薪の日焼けを防ぎ、より温度を上昇させることができるのではないか、とも思えます。

土間用のポリフィルムと、タイベックを溶着して袋を作ってかぶせて比較してみようと思いますが、大型のシーラーなんて持ってないので、タイベックだけでをミシンでもで縫製して作ったほうがいいかもしれません。
でも、そこまでコストを掛けるんだと、布団干し袋をためした方がいいかも。。。

【広告】Oregon 薪割り機の輸入代行を開始しました

出典 http://www.shingu-shoko.co.jp/

出典 http://www.shingu-shoko.co.jp/

Oregon 社といえば、ソーチェンのトップメーカなので、知らない人はまずいないと思うのですが、実は薪割り機を生産しているんですが、価格・品質共にバランスが良いものとのことで、輸入代行を開始 しました。

価格は、国内送料別で 298,000 円(税込み)に設定させて頂いています。
輸入代行なので、受注発注ということになり、納期は早くて 1 ヶ月、タイミングが悪いと 1.5 ヶ月くらいかかります。(北米に在庫がある場合)

調査不足だったんですが、既に 新宮商行 さんが扱っているんですよね。
新宮さんの定価は、486,000 円(税込み)なので、うちの価格は約 4 割引からスタートです。

ちょうど、薪焚亭さんのブログで 薪割り機の話題 があったのですが、結論のでないテーマだと思うのですが、破砕力はどれくらいがいいのか、縦横兼用型がいいのか、あるいは横型の場合、デュアル(往復割)もあれば、ラムが動くのか、ウエッジが動くのか、後は自走するとかしないとか、この辺りは使用する人や環境に依存することなので、結局、人それぞれってなっちゃうわけです。

ただ、定番、という考えで行くと、縦横兼用型で、能力は 20t 前後、というものが一番つぶしが利くわけです。

ちょっと性能を比較してみました。

Oregon OLS22K(H) GRAVELY GV2200T MTD R21LS Brave VH-2200GC
破砕力 22t 22t 21t 22t
エンジン コーラーSH265
(ホンダGC190)
スバル EA190V ホンダ GCV160 ホンダGC160
サイクルタイム 13秒 12秒 19秒 14秒
重量 270kg 180kg 206kg 210kg
価格 298,000 円
(328,000 円)
送料別
408,240 円 368,228 円 480,650 円

Hearth & Home 暖炉屋 のご案内するオレゴン薪割り機は、性能と価格のバランスが良いことが特徴です。堅牢であるといえば、そうなのでしょうが、重いことは難点ですね。

なお、ブレイブ社の薪割り機も、取り扱い可能ですので、自分でメンテナンスできる、本場から直送で安く買いたい、という方は ご相談 ください。