3 時前に戻りました。
無事にというか、まあ、タイヤが一本ダメになりはしましたが。
気がつけば早いもので今年最後の祭日でした。
忙しすぎもせず、暇すぎもせず、ボチボチお参りいただきました。
この時期になると、お札はいつ取り替えるのですか、と訊かれます。
それですね、これをいうと身もふたもないのですが、こういう質問に対してまず最初に断っておく必要があるとすれば、神社というか、神道というかには、教義であるとか、経典であるとか、そういう類のものもなければ、教祖もいないので、絶対的に正しいとか、正解自体がない、ということです。
ですから、極論すれば、神主さん 10 人いたら、10 人いうことが違う、ということもあり得ます。
まず、お札ですが、取り替えた方が良いいわれてるものと、別にそうではないものがあります。
取り替えた方が良いとされているのは、いわゆる「大麻(たいま)」いうものです。
本題のいつ、ということですが、年末のあまり遅くならない時期に、といわれているんですが、皆さんでしょう?
各地域の事情にもよりますが、崇敬神社であれば、ご社頭に足を運び受けられるということになるんでしょうが、氏神様の大麻は地域の役員さんが配りませんか?
なので、そのタイミングというものがあるわけです。
ひねくれた性分なので、こういうことを言ってしまうのですが、マスクのマナー のは噴飯物ですが、それと同じで、なにかしらを流行らせよう、っていう勢力というのは常に存在するわけです。
それで、29 日は二重苦だとか、まあ、そういうことをいい出した人ってのがいたんでしょう。
そもそも煤払いとか、昔と違って、今は正月ですら休みでない企業さんだって少なくないし、そんな前から正月気分に浸れるような時代ではありませんが、だからこそ大事にしたいという向きもあると思います。
ただ、現実的に、無理な場合だってあるわけです。
個人的には、30 日、31 日になっても仕方ないと思いますし、年を越しても仕方ないと思うわけです。
だって、崇敬神社の場合は、新年にお参りしてそのタイミングで受ける、といことだってありますから。
本来はギリギリになるのは良くない、くらいでいいんじゃないでしょうか。
この話が出るたびに思うことなのですが、神事であるから丁重にした方が良い、それはそうなんですけどね、出雲さんの遺構のことがよぎります。
少し前に、出雲大社の神殿が改修されたのはみなさんご存知だと思いますが、今の御社殿も大層立派なものではあります。
ですが、古には空中神殿とも呼ばれるほどの巨大神殿が存在したという伝説があり、それはなんと 50m 程もの高さがあったというのです。
大昔にそんな巨大木造建築物が本当に存在したのか、誰もがそういう疑いを持たざるを得ないところ、存在の証拠となる遺構が発掘されたわけですね。
今でも相当立派ではあるが、過去には壮大な神殿であったわけで、人口や生産力、技術力などを総合的に考慮しても、端的に言えば、なんで今は空中神殿んでないの、ってことを思ってしまうわけです。
一般の庶民が家庭での神まつりを、やらしく表現すると「端折る」のは仕方のないことです。
無論、やろうと思わなければできませんし、空中神殿などはその最たる例でもあると思います。
というわけで、年末あまりに遅くないタイミングで、神棚のお掃除をしてください。