モノレートで仕入れを最適化

自分で言うなと怒られそうですが、ボッタクリを駆逐することを目的に始めたお店でもあるので、利益が極めて薄いのです。
もともとは小遣いを貯めてそれを原資に、お客さんからお預かりしている利益を再度投資して、少しづつ在庫を拡充して、海外との価格差を縮めるように頑張っているところです。

ただ、なかなか難しい。

何が難しいかというと、季節商品ということもあるんですが、何がいくつ売れるのか、今までは経験で勘を養うしかなく、売れるかどうかも分からない商品をごく少量仕入れて、実際に販売して感触を掴み、少しづつ在庫を増やす、というやり方をとってきました。

しかし、扱うものは薪ストーブの雑貨なので、冬にしか売れません。
船便ですから、時間がかかるため、一年でも販売できる期間は短く、売れて感触を掴んでも、来年に持ち越し、みたいな感じで商品の開発に年単位で時間がかかっていました。
それだけではなく、仕入れても売れない、というものもたくさん発生します。

売れなくても、もともと自分で良いと思っている商品ですから、いつか分かってもらえる日が来る、という思いもあります。
実際に FISKARS の斧なんて、10 年前に一体どれほど売れていたでしょうか?
これまた自分で言うなとお叱りを受けそうですが、うちで某ストーブ業者さんの半額以下で長年少しづつ販売実績を積み重ねて普及したようなものだと思っています。
なので、すぐに売れないことはそれほど悲観してはいません。

でも、最近思うこととしては、自分も半世紀ほど生きて、後どれだけ生きていられるだろうか、どれだけ自分の扱う商品でお客さんに喜んでいただけるだろうか、そう思うとき、今の成長スピードで良いのだろうかと思うことがあります。

こういう言い方は下品かもしれませんが、商売である以上、売れるものを扱ってある程度効率化しないと、いつまで経ってもリアル店舗も作ることはできないし、商材を増やすことも難しいのではないかと考えています。
儲けないためにはある程度儲けないといけないというか、うまく言えませんが。

ただ、売れればなんでも良いとは思わないので、仕入れたいものが Amazon で売れるのか、ということについて調べることはできないのかということです。今までは、例えば大手の商店さんが商品を幾つ在庫しているのか調べて、売れる量を推定していましたが、もっと楽な方法がありました。
それが モノレート です。

まあ、百聞は一見にしかずです。

例えば、非常に仕入れ価格が高くて、いくつ仕入れるか悩むところの キンドリングクラッカー を見てみましょう。

価格の推移ですが、底値で 12,600 円くらいですね。
うちの場合経験則ですが、Amazon からの入金は売れた金額の 70% 程度になりますので、8,820 円が手取りってことになります。
仕入れに際しては、これは商品により単価当たりの容積や重量の差があるのですが厳しめに見積もると、仕入れ価格の 50% 程度の経費がかかります。
よって、底値で販売する場合、8,820 円の 2/3 の 5,880 円が損益分岐点になります。
つまり、$1 = 110 円だとすると、$53.45 で仕入れられるのならば、底値で売っても損をしないということになります。
カート価格はもっと高いので、$60 程度の仕入れでも、大きく損を出すようなことにはならないと思います。

ただ、通常の北米での価格は、$80 でして、セールで $70、これにクーポンなどを駆使して 10% から、滅多にないですが 20% くらいのバックになるので、$53 という値段はほぼ無理ですから、積極的に仕入れる必要はない商品、というふうに判断できます。

次に売れ行きの判断方法です。
売れ行きはランキングでわかるようですが、ランキングが激しく動いていて、かつ、下の方に寄っているときは売れているそうです。
横一直線は平均でしょうから、波がある場合は、それを下回る期間が売れているシーズンということですね。
この場合は、9 月後半から売れ始めて、4 月いっぱいまでが売れるタイミングのようです。

売れる数についてはそのものズバリが表示されているのですが、1年で 226 個の表示で、この数はかなり現実と乖離しているそうですから、Amazon 全体では最低でも 226 個は売れるということのようです。
自分の感覚だと、表示の数倍、下手をすると 10 倍とかかもしれないと思います。
うちなんてビビって一桁しか仕入れませんから、そりゃあ納品したその日に完売するわけですよ。

しかし、世の中、本当にいろいろ便利なツールがあるものです。
必要は発明の母とはいいますが、モノツールを利用することで、需要を把握して、限られた予算をより有効に仕入れに回すことができそうです。
今まで頻繁に在庫切れしては、お待たせしていたので、多少は改善することができそうな気になってきました。

トラックや薪割り機の動画ばかりではなく、たまにはセドリストたちが使っているツールについても勉強しないといけませんよね。
なんせ、彼らと戦っているわけですから、こっちが丸腰では勝ち目がありません。
でも、儲ける方法とかは、全然楽しくないので、ボチボチにしたいと思います。

ダンボール薪は手間がかかりすぎる!

ヤフオクでダンボール入りの薪を売っています。

原木を長く置いておいて傷んでいるものもが混ざるので、通常、送料込みで 2,999 円で売っているものを 2,499 円の処分価格でやっているんですが、手間はむしろ余計にかかる感じです。

というのも、少しボケたものがあると 24kg きっちり入らないんです。
なもんで、ボケた部分はキンクラで削ぎ落として、曲がっていたり節があったりと歪なものも隙間ができてしまうので弾くので、ものすごく歩留まりが悪い。
5 号と二人で 6 箱作るのに小一時間かかったので、一人だと 20 分くらいかかっている計算になります。

2,500 円で販売経費が 250 円, 箱代 200 円, 運賃が 1,100 円、時給 1,000 円でも 20 分だと 400 円が人件費なので、差し引くと、550 円しか残りませんよ。
風体抜いても中身は 23kg くらいは入っているので、約 24 円/kg なので、原木代にもなってません。w
こりゃあ、大赤字。

品質は最高ではないですが、22kg x 50円 = 1,100 円分は残るように価格改定したいと思います。
乾燥機にかけてある綺麗なものは、22kg x 60 円で、1,320 円というところで、+200 円くらい値段をあげたいです。

ただまあ、送料もったいないし、段ボール箱代ももったいないのもあるし、さっさと、無人販売所を作って、箱に詰める手間を省きたいものです。

レインボーハイランド は武漢肺炎で遊びに行けるところが少ない中、大人気だと聞きました。家族だけで大自然の中過ごすのだから、感染のリスクはほぼありませんから、人気の理由も納得です。
キャンプ場の入り口あたりに、コンテナを無人販売所に加工したものを設置して、多くの人に利用してもらいたいです。
ついでに、ダッチオーブンとか、斧なんかも、無人販売したい感じです。
ただ、価格が高いのは、難しいところ。

それはそうと、箱の上部に隙間ができないように、小割りを作って隙間を埋めるんですが、ドリルが届いていたのを思い出して使ってみようとしたところ、使う前から使い物にならない予感がしました。
まず、先端の加工が甘いので、食い込みにくい。
次に、シャンクがねじ止めなので、噛み込んで逆転させると、当然にシャンクだけ抜けるわけですよ。
使い勝手は予想通りの、残念すぎるチャイニーズのお仕事でした。

思うに、24kg 詰めようとするのがよろしくないのだと思うのです。
なので、約 22kg 以上(風体込)という表現に変えようと思います。
パズル的に頑張らない場合でも、それなりに入れたら、平均すると、22 — 23kg くらいは薪が入ると思います。

それと、作動油などの組み上げにドリルポンプを買ってみました。
結局買ったのは Three Axis ドリルポンプ です。
買いに行くのも面倒くさいし、Stay Home だし、MonotaRO でリレーとかを買うついでです。

レビューにある通り、これの問題点は、シャンクが丸なので、インパクトドライバーは使えません。
まあ、ドリルであって、インパクト用ではありませんから、何の問題もないと思うんだけど、どうしてもインパクトでやりたいならチャックが要りますね。

それで、両端ですが、普通の水道用のホースのワンタッチがとりつく感じです。
まだ取り付くかどうかは試してませんが。
だとすると、散水用のガンが使えるので、手元で油が止められるし、ノズルが長いものを使えば、アドブルーの給水なんかも相当楽になりそうです。

それはそうと、雑貨の方ですが、ようやく本日入港です。
12 日が 13 日にずれ、蓋を開けると 14 日でした。
明日デバン予定ですが、午後からジムニーのドナドナがあるので、搬入確認までは微妙かもしれません。
一応、申告の書類は今朝準備しているで、あとは、A/N が届いたので、運賃計算書を作り、D/O を貰えば、準備は OK です。
明後日神社祭日のため、極力明日中に処理したいところです。
ただ、運賃の支払いが問題で、船会社だとかが皆軒並みリモートワーク状態で人が減っていて、何をするのも時間かかるので、送金してから D/O が出るまで、どれだけかかるかわらないのです。
CFS は伊予商運さんなんで、土曜も午前の半ドンで引き取れるのが素晴らしいところ。
なので、金曜までに通関は意地でも切りたいところです。
問題は、金曜日から雨予報なんですが。。。まあ、シート養生してなんとか乗り切りたいと思います。

さよならジムニー

かれこれ 18 万キロのジムニー JB23 ですが、1 月に車検が切れて、放置してありました。
が、このままだとクソ高い税金が来るので重い腰を上げて処分することにしたわけです、5 号が。
Twitter で 5 万で売ってくれました。
最低希望価格は 3 万だったのですが、ジャンク車(修理しないと確実に車検が取れない)にしては良い値段がついたと思います。

それで、一時抹消に軽自動車検査協会に出かけてきました。
ジムニーで行く必要はなく、必要だったのは、ナンバーと車検証、ハンコ(三文判)、代金は 350 円でした。

〒791-1112 愛媛県松山市南高井町1814−2
 

せっかく南高井にまで出かけてくるので、久しぶりに瓢月に行こうと思ったんですが、予感がしたのでググったら定休日でした。
ひとりだったので、マルブンという気分でもなく。。。
普通にてんやにしましたけど、中途半端な時間だったのもあるかと思いますが、ガラガラ。
濃厚接触しようにも人がいません。

軽自動車検査協会もカウンターにビニールを張って対策していました。
そして、やはり人がいない。

軽自動車検査協会の次は、トールでパレットフォークアタッチメントを出荷しました。

帰りに寄った南クリーンセンターに至っては、衝立が用意されていて、お客が接触しないように左右に振り分ける仕組みになっている上、映画のチケット売り場のように、窓の開口部が恐ろしく小さくなっていました。

本当に長期戦に備えて対策されていっていますが、とにかく人がいないので、経済的なダメージはかなり大きそうです。

パレットフォークアタッチメントですが、パレットを作って発送したんですが、この時、エアネイラーが調子が悪く、釘が打てなくなってしまいっていたんです。
ケースに水が入って錆が発生していて、軽く清掃して油を差しましたがダメで、O/H に出したものが戻ってきて、そうしたら今度はコンプレッサが壊れてしまいました。
仕方がないので使っていない 2HP のを引っ張り出してきたんですが、電圧降下で起動せず。。。
とりあえず、今思う対策としては、修理するか、トランスを噛ますか、新調するか。

トランスは、車庫というか倉庫は、200V が使えるのと 2HP なので、昇圧も降圧もできるタイプだと、利用できるシーンが広がるんですが、コンプレッサはほぼ常用するっていうことと、トランスの金額でコンプレッサが買えそうって問題があります。

コンプレッサは、梱包作業時にエアダスターで掃除する程度なんですが、この前買った エア結束機 だの、今回のエアネイラーだのを使うこともあるので、やっぱり必要なのです。

アストロの安物なので、寄って修理のことを聞いたんですが、ブレーカのようなものが内蔵されているってのは分かっていたんですが、それのリセット方法を確認したら、どうもトリップはしていなさそうなので、別の部分が故障したのかもしれません。
記憶が確かなら 6,000 円くらいで買ったように思うので、修理に出しても仕方ないかな、と思うところです。

新品にするなら、今度は静音がいいなと思って値段を聞いたら、月末くらいに 19,800 円で 1HP くらいのが出ますよ、ってことだったので、それくらいなら出せなくもないなぁというところです。
ただ、同じくらいのスペックのものなら、岩田のコンプレッサが 29,800 円くらいで 20% ちょっとは還元されるので、ポイント後は、1 割高いくらいなんですよね。
だったら、メーカー品の方がいい気もしないでもない。
別にアストロが悪いとは言わないんだけど、壊れた時に少し古いモデルになると部品が出ないようなので、たとえしょぼい部品の問題だったとしても治らないなら、今回のように丸ごと交換になるわけで、高くつく可能性があるかなと。

あとは、思い切り割り切って、小さいものにしてしまうのも手かなと。
ただ、評価はイマイチで、うるさいみたいです。

まあ、そんな感じで、久しぶりにたまった用事をまとめてこなすために出かけたわけですが、出かけたついでにスズキにも寄ってきました。

というのも、キャロルが 26 日で車検が切れるんです。
こっちは、7 年で 3 万も乗っていないんですが、燃費はとてもいいものの、2WD(FF)で山がかなり怖いのと、CVT は滑って登らない、荷物があまり積めないということがあって、そろそろ買い替えた方がいいんじゃないのか、とも思うわけです。
なので、ジムニーとキャロルをまとめて、新型ジムニー 1 台にしたら円満解決じゃないの?と思ったわけですよ。

なら、何でキャロルを買ったんだという話になるんですが、前にいた子が車を持っていなかったので通勤用に買って、辞めたのたので余ったから燃費がいいから乗っていた、というような経緯です。

そしたら、なんと納期が 1 年くらいかかるっていうじゃないですか。
あまりにかかるので、バンにしようかと思ったんですけど、四駆 + ターボは譲れないところなので、そうすると結構なお値段で、キャロルは何悪いところはないから、ジムニーを注文しておいて、納車まではキャロルで凌ぐのがいいのかなと思うところです。

とりあえず、ミッションは MT でいいとして、あとはグレードですよ。
欲しいものとしては、LED ヘッドライト、ヒーティッドドアミラー、Apple Car Play 対応のヘッドユニット、フォグランプくらい。

一番の問題がヘッドライトで、これは一番高いグレードでないとつきません。
一番高いのだと、クルコンだとか、自動ブレーキだとか、どうでもいいものがついてくるんだけど、そもそもジムニーで村から出ることはまずないし、ETC もいらないかなと思うくらいなので、ヘッドライトのために一番高いグレードにするのもばかばかしい限り。
ドアミラーのヒーターとフォグは真ん中のグレードでつきます。
一番安いのだとつきません。
オーディオは全グレード別売。

無難なところでは、真ん中のグレードで、LED ヘッドライトだけ諦めればいい。
一番安いのに対して、エアコンがオート(どうでもいい)になり、シートが撥水になり(どうでもいい)、シアシートが分割式になり(あっても害はない)、プライバシーガラスがつき(これはよい)、エンジンがボタンで始動する式(かなりどうでもいい)になる、くらいの差があるようです。

改造する気もないし、ある程度の装備はついていた方がいいと言われればそうなので、真ん中かなとは思うんですが。

社外の H4 タイプの LED バルブを使っている動画ですが、カットラインも結構綺麗に出ているし、これなら車検にも通りそうな気もしないでもないんですが、JB23 の時、当時は LED が無かった時代なので HID に換えたんですが、バラストを固定するのが面倒臭くて一体型を使ったところ、お尻が重すぎたのか路面の凹凸などで振動するようで、対向車からパッシングをされることがあり、すぐに元のハロゲンに戻したんです。
LED もヒートシンクくらいはついているように見えますから、その部分の重さがゆくゆく問題にならないのか、また、車検の時に戻せばいいやみたいな考えはなくて、いつでも車検に通る状態で乗りたいので、ちゃんとしたバルブがあるのかはものすごく気になるところです。

ここを見ると、IPF の LED バルブのことが書いてありますが、これなら車検にもちゃんと通りそうです。

まあ、キャロルは車検をとって延命しようと思うので、時間はたっぷりとできたわけで、ゆっくり考えようと思います。

続 3・無人販売装置 — 扉の構造と KREG のジグ

まあ、完成するまでは当面この件を引っ張りそうですが、無人販売装置の続きです。
それで、今回は扉の構造について考えてみました。

薪という商品の性質上、野菜のようなトラブルは起きづらいのかなと思うところですが、ただ、エコエコ棟梁 の販売所では 焚き付けが盗まれたりと、やはり一定数はヤカラもやってくる ようなので、対策もまた必要かなと思うところなのです。

まあ、ヤカラの対策は、神社で賽銭箱を荒らされ続けてこのかたウン年の経験がありますが、重要なことは、

  • 装置自体を盗まれないようにする
  • 装置自体を壊されないようにする

に尽きます。

無人販売装置を盗むことはまず考えられませんが、壊されることは容易に想定できます。
愉快犯で意味なく壊したい、重松が気に入らんから壊したい、というのは防げませんが、そうでないなら、装置を壊す目的は大きく二つあって、一つは商品を盗みたい、そしてもう一つは売上金を盗みたい、ということです。

それで、薪ってのは非常に原価率が高くて、うちの場合はですが、原木が 1t 10,000 円(税別)かかっているので、歩留まり 50%(乾燥で 30% 水分が抜け、30% ロスが出るとすると 0.7 x 0.7 = 49%)とすると、材料費だけで 20 円/kg(税別)かかるのです。原木を土場まで運送屋さんに運搬を依頼すると、1t 4,000 円かかるので、28 円/kg(税別)です。
割って、乾燥させるのに 10 円/kg(税別)かかりますので、ここまでで 38 円(税別)です。
これを結束して、無人販売所に運び込んで、販売用の箱に詰めて、ブログ村で気になっている無人販売、薪の駅 さんと同じで、一束 8kg を 500 円(税込)だと、単価的には、62.5 円/kg(税込)なので、無人販売のコストを無視しても、67% 原価がかかっています。
実際には、乾燥の際のチップコストや、薪の生産に使っている設備などのコストは計上していないし、無人販売のためのコストも計上していませんので、まあ、そういうことです。

つまり、商品の単価も利益も極めて低く、売り上げることよりも、一番高額な装置を盗まれたり壊されたりしないことが極めて重要になるわけです。

これは、賽銭と同じで、賽銭を盗まれないようにすると賽銭箱が壊されたり、賽銭箱ごと盗まれたりするのです。
賽銭箱の方が中身の 100 倍とか、1,000 倍の価値があるのですから、賽銭を守るのは、合理性だけ考えると、間違いということになります。

薪の無人販売は、利益目的ではなく、「薪」というものを身近に用意しておくことで、焚き火などを入り口として、ロッジのクッキングウェアや、薪ストーブ、薪ストーブ用品の販売につなげていきたいと考えています。
なので、儲ける必要は全くないので、とにかく被害を受けないようにしたいのです。

えらく脱線しましたが、本題に戻ってドアの構造です。

ドアに求められる要件は、子供はいたずらできないけど、大人が壊そうと思ったら簡単に壊せて、修理にコストがかからないことです。
頑丈な鍵をかけたところで、ドリルや鋸を持ってきて壊す人に対処するのは、コスト的に見合いません。
まあ、500 円の薪をそこまでして盗む人はいないとは思うのですが。
なので、凝ったドアは NG です。

それで実はこんな道具を買ってあったんですね。

まあ、見ての通りですが、キャビネットを作るためのジグです。

これを使ってドアを作れば、汎用のヒンジを使えるので、ドアがちゃんと開いて、ちゃんと閉まるわけですよ。
あとは、中が見えるように透明のポリカーボネート板を嵌め込めば、そこそこ頑丈にできあがるわけです。
楽チン。

鍵の仕組みですが、ドアの側にはソレノイドをつけたくないのです。
理由は単純で、ドアのように動く部分に配線をしたくないのと、ドアを壊された時に一緒にソレノイドが壊れたら嫌だからです。

そう考えると、YouTube の動画で使われていたソレノイドは、ドアの側はキャッチを取り付けるだけで、本体は販売ケース側になるので楽で良いかなと思います。

ドアの強度の調整は、キャッチ部分を簡単に壊れるようにすることで実現できます。
たとえば、柔らかい樹脂で作っておくことで、強く引くとちぎれるようにするわけです。
あとはドアの開閉センサーをつけておき、解錠状態にない時にドアが開くと警報音が鳴る仕組みである程度の抑止にはなるかなと思います。

そして、一番の肝なんですが、売上金を盗まれないようにする、という部分です。

これについては、薪の駅 さんでは PayPay に対応していて、ただうちの場合は、薪の駅 さんのように無人販売は許可がおりませんでしたから PayPay は使えないのですが、ネットで支払ってもらう等して、現金以外での決済を利用することで、そもそもそこに現金がないようにすれば良いのではと思います。

今考えているのは、販売所が 1 箇所、または使える販売所を限定し、引き換え用の QR コードを発行する方法です。

販売所に QR コードリーダーを設置しておき、QR コードを読み込ませます。
QR コードにはシリアル番号が入っていて、販売装置は未使用のシリアルであれば、500 円を投入した時と同じ動作を行う、それだけです。
QR コードのシリアル番号は非対称暗号を使い、秘密鍵で暗号化しておきます。
販売装置側は公開鍵で復号することで、シリアル番号の発行者を確認します。

販売所が複数あり、かつ、どの販売所か限定しない場合、シリアル番号の使用履歴を共有する必要が出てきます。
これは、販売装置側でやるのか、お客さんのスマホでサーバーにアクセスしてもらってその場で認証するのか、ただいずれかの方法でネットワークに接続する必要が出てくるでしょうね。

まあ、そんなことは、ある程度売れるようになってから考えることであって、当面は棚上げでいいと思います。

それと、こっちが本題の気もしますが、回路図です。
O さんが送ってくださいました。
公開 OK ということなので貼っておきます。
O さん、ありがとうございます。

リレー、その端子台あたり、回路図と現物の乖離が激しそうなので、一旦整理した方がよさそうです。

また、リミットスイッチなども、はんだ付けするのではなくて、配線の先に金属のメスの端子的なものをかしめて、リミットスイッチのオスの端子的な部分に噛み合わせているのを見かけたんですが、車の電装品なんかで使うものと同じ平型の端子でいけるのか、ちょっと気になります。
12V だから、車の電気作業的なノリでいいんじゃないのかとは思うんですが。

リレーや端子台が届いたら、よくよく観察してみようと思います。

続 2・無人薪販売装置

前回のエントリーにコメントをいただいたので、そのことを自分なりに整理してみようと思います。

部品の番号等まで拾い出してくださいまして、ありがとうございます。

メイン(コイン投入廻り)

  • CS-M コインセレクター  AMAZON ¥714
  • CR-M リレー12V4回路 秋月 P-10691 ¥318
  • リレー端子台 モノタロウ 28614907 ¥159

小計 ¥1,191

各扉 (01~nまで)

  • CR-01 リレー12V4回路 秋月 P-10691 ¥318
  • PL-01 12V表示灯 AMAZON B07J4QCJ78 ¥118
  • KSL-01 ラッチロック式ソレノイド スイッチサイエンス SFE-ROB-15324 ¥1187
  • LS-01 小型基本スイッチOMRON モノタロウ VX-5-1A2 ¥169
  • リレー端子台 モノタロウ 28614907 ¥159
  • PBS-01 押しボタンスイッチ 秋月 P-04585 ¥ 64

小計 ¥2,015

今日は MonotaRO が土日特価なので、MonotaRO のものを拾い出します。
扉の数ですが、一つだとボタン二つをほぼ同時に押すことで二つが同時に開いてしまうことを防止する仕組みのテストができないので、最初は二つのものを作りたいと思います。

勉強の意味合いもあるので、リレー(12V, 4 回路)はオムロンのインジケータ付き MY4N DC12 を使うことにしました。
MonotaRO 価格はひとつ 1,490 円(税別)です。

これに関しては、量産化するときには、秋月の安いもの に置き換えればコストダウンできるのでそれほど問題ではないように思います。
一つ 350 円(税込)です。

後、これの端子台というもの。
ミニリレー端子台 極数4 で、ひとつ 159 円(税別)でした。

なるほど、便利なものがあるわけです。
リレーが壊れたら置き換えないといけないですから、いちいちはんだ付けしてたらかったるいですしね。
それで、商品の説明に、

配電盤内などのDINレールにワンタッチで取り付け、取り外しができます。

という記載がありましたが、写真の裏面を見ると確かに溝が切ってあり、ブルーの部分がラッチになっており、これ自体も着脱できるような見た目です。
配線の取り回しなどが決まらないうちは、レールに固定しておいて、位置を調整できたりすると便利でしょうね。
DIN レールというものを買えば、そういうことができるのかもしれませんし、配電盤というものを買えば、そういうものがあらかじめ組み込まれているのかもしれません。

後、元々の YouTube の無人販売機にはなかったものですが、スイッチとして オムロン(omron)
小形基本スイッチ VX
が追加されていたので、これも追加しておきました。
MonotaRO の商品レビューを見ると、どうも洗濯機などの家電で扉がきちんとしまっているのか、ということを確認するためのもののようです。
ただ、一度開いた扉は中身は空っぽなので 2 度開けられることを心配する必要は今回のケースではないので、扉が閉じていることを確認する意味はわかりません。

整理すると MonotaRO に注文した品物は、以下のようになります。

商品名 単価 数量
ミニリレー端子台[土日祝モノタロウ特価]
注文コード28614907
143 3
小形基本スイッチ VX[土日祝特価]
注文コード39100923
メーカー名/品番 オムロン(omron) / VX-5-1A2
161 2
ミニパワーリレー MY4[土日祝特価]
注文コード02493084
メーカー名/品番 オムロン(omron) / MY4N DC12
1,416 3

次に、コインセレクタですが、これも納期がかかるので注文しました。

送料が 900 円、納期は 5/4 とのことですが、チャイニーズ品でしょうから、届くかどうかは怪しい限りです。
仕様もわからず、国内のゲームセンター等の部品の中古品を探した方がいいかもしれません。
基本的にはワンプライスで 500 円にしようと思っているので、それができないと意味がないのですが、ダメならおみくじの自動販売機でも作り、そっちに流用しようと思います。

あと、Amazon でサジェストされたものに、

があります。
これって、リレーと端子台をまとめたようなもので 2 つの扉をコントロールできるってことでしょうかね。
用語の意味が全くわからないんだけど、まあ、鍵を開けるための基板であることは確かっぽいです。
これに線を繋ぐだけで済むなら楽でいいんですけどね。

話を元に戻して、秋月系のものはよくよく吟味しないと、単価が安いので後で足りないということになると送料がもったいないので、とりあえず、煮詰めるべき点を整理しようと思います。
箇条書きにすると、

  • 動画の回路だとボタンを複数同時に押すと、扉が同時に開く欠陥がある(らしい)が、単価が野菜よりも高いので改善が必要
  • 全ての扉には何らかのスイッチを仕込み、一度開けたらそこは使えなくする
  • 全ての扉が開けられたならば、それは品切れを意味するので、販売自体を停止する
  • コインを入れた後に、やっぱり買うのやめました、という人が出てきたらどうなるのか?(一度入れたら返金しません?)

といったところです。
優先順位順で。
2 番目以降は運用の問題だから、あまり重要ではないです。

それで、提案いただいた部品でちょっと気になったのが、グリーンの販売表示灯と、ボタンとが別々だった、ってことです。
これ、一体式のものがあれば、すごくスマートだと思うんですよね。
ドアの近傍にこのボタンをつりつけて、押せるようになると点灯すると、とてもわかりやすいのではないかなと思いました。

ただし、グリーンの LED は 3V なので、12V だとちょっと電圧が高すぎますね。
レビューでは 1kΩ の抵抗をかまして問題なく点灯した、というコメントがありました。
あるいは、暗くなることを覚悟で、商品ケース内に 12V の照明を取り付けて、それと直列に繋ぐというのもアリかもしれません。

YouTube で使われていた抵抗だとか、よくわからない部品がリストにないので、それらはいらないのか、ちょっと気になっていますが、回路図がいただけるということなので、コンタクトしてみようと思います。

続・無人薪販売装置

昨日の続きです。

まず、回路図ですが、とりあえず Web で作成できるものを探して、Scheme-it といものを見つけたので使ってみました。

ただ、いったん置いたものを撤去したり、接続した線を削ったりする方法はさっぱり分かりません。
オブジェクトを回転するのは「R」キーでできるのはわかったんですが。

で、第一作がこちら。

複数の鍵があったり、照明の LED があったりで、ややこしいので、必要そうな部分だけ図を描いてみたんですが、余計にややこしくなったような気がしないでもないです。

それで、昨日のエントリーにコメントをいくつかいただいたんですが、現時点で方針としてですが、マイコンは使わず極力シンプルにしたいと思います。また、24V という話もあったんですが、これもバッテリーが 2 つになったりするので、12V のままでいこうと思います。

とりあえず、現時点でわかっている部品としては、

だけですね。

怪しいものとして、

  • 抵抗 4.7kΩ
  • DTC114E

抵抗については、容量がわからない、DTC114E についは何をするものかもわからないし、型番が微妙に違うので正しいものなのかもわからない、という部分で怪しいです。

さっぱり謎なものが、

といったところです。

フライホイールダイオードってのは、フリーホイーリングの間違いだとして、この部分にコンデンサを入れたほうがいい的な話が出てきたんですが、販売機の紹介動画の 1:05 のあたりに基板が写っていますが、コンデンサが見えます。

それで素朴な疑問なんですが、コンデンサは制御回路側にあるので、ようするに扉が 1 つだろうと、3 つだろうと、9 つだろうと、一つでいいんではないのか、同じく、フリーホイーリング回路だとか、シュミットトリガスイッチだのも、制御回路側に一つあればいいんではないのか、と思ったりしちゃったわけです。

それに、黒い箱的なものが二つ見えるけど、回路図には出てこないですね。
オムロンの MY2 は反対側についているようですし。
なんだろ、あれ。

当面の問題として、コインセレクタ自動キャビネット錠 といったチャイニーズの品物は届くまでに時間がかかるし、このところの武漢肺炎騒動で、すぐに届きそうにないってことです。
いくらもするものではないので、この企てがモノにならなくても、大した損害ではないので、2 つくらいつづ注文しちゃった方がいいような気がしてきました。
一つだけだと、実験で壊すかもしれないし、動くものが届くかも怪しいし。

あと、MY2 のパチモンがあるということなので、それもチェックしようと思います。