高速の油圧式薪割り機 その後

今日は午前中は兼務神社のお正月の準備でした。
とても境内の木々が綺麗なお宮なんですが、そのわかりに落ち葉がすごいのです。
ひたすら落ち葉の掃除でした。

お昼少し前に終わって、午後からは初アベイルです。
アベイルってしまむら系列の服屋さんだったんですね。

いや、仕事猫のパーカーを買おうと思ったんですよ。
ブラック企業、タビープロダクツのユニフォームに、ブラックヨシ!パーカーを。
残念ながら既に売り切れてました。。。

あとはコーナンに接着剤を買い出しに行きました。
しめ縄などを新調するんですが、ユポ紙 で作った紙垂の耐久テストの結果がすこぶる宜しかったので、ユポ紙 で作っているんです。

そのままだと、簡単に風で飛んでしまうので、プラスチックの植木の札に セメダインスーパー X2 で貼り付けているんですよ。
グルーガンだと、ユポ紙 はすぐに剥がれてしまうのです。

まあそんなこんなで脱力して戻って、あまりに脱力して昼寝してしまい、16 時に起きて、お宮駐車場の片付けに出動です。
修理中のコンテナを置いてあるのですが、お正月前なので、片付けです。
片付けといっても、まな板に積んで移動しただけなんですが、他にも、痛んだウッドバッグだとか、諸々あったゴミっぽいものは 4t に積んで持って帰って、18 時で真っ暗で本日終了です。
1 時間の昼寝が良くなったです。

雪の予報になっているので、早めに片付けを終えられて良かったです。
あと、発見したこととして、太陽電池小屋に乾燥薪が 3t くらいありました。
自然乾燥なんですが、ほぼ完璧に仕上がっていると思います。
納期が遅れているお客さんがこれで OK なら、年内になんとか納品に行けるかもしれませんが、割りサイズの調整は必要かもしれないので、年明けになるかもしれません。

多方面から、薪の注文をいただいているんですが、Flue Gas Fan の Frequency Drive Error 問題を早めに解決して、生産ペースを上げていきたいところです。

それと、ヘッドの車検が 1/18 までなんですけど、1/17 が大祭で整備の時間がないので、先に車検だけ取って、整備は後回しにしようと思います。
まな板の修理もしないとだし。。。

昨日書いた 13t の往復式の薪割り機の続きです。
結論を書くと、ブレイブ社の工場に在庫が 2 台だけ残っていて、生産は中止(discontinued)は間違い無いそうです。
2 台買ってくれたら値引きすると言っているので、2 台買うと返事をしておいたら、コメントで欲しいという方がいたので、この薪割り機はこれでもう入手不可能でしょう。
流通在庫があれば別ですけど。

運賃の見積もりとかをお願いしているんですが、米国内の運賃を入れて $1,000 だとして、日本までの運賃は $200 も見ておけば足りると思うので、$1,200 に消費税で、大体 14 万でお釣りがあるといいね、というところが原価でしょうか。

ちなみに、20t のトラクタようですが、TMH2015 というモデルで、こちらは廃盤では無いようです。
価格は、米国内の運賃を入れて $1,200 くらいが相場ですから、こっちの方がいい、という人がいたら、ついでに輸入します(が、人柱モードです)ので、コメントでお知らせください。

それで、トラクタ等から油圧を取り出す場合の話をしておかないと、思ったことと違うということになりかねないので、説明をしておきます。

基本的に、薪割り機というのは非常に特殊なアプリケーションで、通常、2 ステージ型と呼ばれる、薪割り機に特化した油圧ポンプを使います。

少し考えれば分かる事ですが、薪割り、というのは薪を割る瞬間以外はほとんど力が要りません。
薪を割る瞬間だって、大した力が要らないことがほとんどです。
なので、2 ステージ型と言われるポンプは、通常は、低圧で大量の油を汲むような構造になっています。
それでは割れない時に、高圧で少量の油を汲むようになります。(簡単に説明するために簡略化しています。実際には常に高圧側は駆動されています)

例えば、GC160, GX160 などの 160cc クラスの小型薪割り機だと大抵 11GPM の 2 ステージ型ポンプが組み合わされますが、ここでいう 11GPM というのは低圧運転時の流量で、11 ガロン/分ですから、41.6L/分ということになります。
わずか 5HP のエンジンでそれだけの流量があるのは、一重に「低圧」だからです。

ほとんどの 2 ステージ型ポンプは、1:4 くらいの比率になっていて、低圧時は、700 PSI くらいの運転圧力になります。
だから、2,800 PSI で運転するときの 4 倍の流量を稼げる訳ですね。

ところがどっこい、トラクタだとか、ユンボだとか、そういう機械から油圧を取り出すとどうなるかというと、常に 20MPa, だいたい 3,000 PSI くらいの圧力になります。
20t の薪割り機なら、20t の力で空気を割っているわけですよ、アホくさいことに。
もちろん、シリンダを引き戻すのにも、20MPa の圧力をかけるわけで、無駄以外の何者でも無いのです。

トラクタで外部油圧取り出しができるとして、エンジンの全ての出力を油圧ポンプ駆動に回せるものでも、20MPa で 40L/分のフローを稼ごうと思うと、20 HP くらいのエンジンは必要になります。

まあ、元々ある機械から油を取り出すわけですから、イニシャルコストはかかりませんが、燃料は無駄が多いです。
なので、作業時間が長い場合は、2 ステージ型ポンプを使った油圧ユニットを作るべきです。

あと、上記の価格には、トラクタと、薪割り機を繋ぐための油圧ホースが含まれていません。
また、カプラ類も含まれません。
薪割り機の側は NPT であろうと思いますが、もし 20t と同じコントロールバルブが使われている場合、IN/OUT ともに 3/4″ NPT-F になります。
96″ の 3/4″ で、両端が NPT-M のホース(完成品)は、$37.45 です。(米国内送料別)
1/2″ であれば、随分と安くなって、$22.15 です。
当然、往復で 2 本必要です。

国内でも NPT から PT(R, Rc)や PF(G)への変換金物は手に入るので、トラクタ側のカプラに合わせて、ホースは米国で調達したほうが安い場合が多いと思いますが、面倒臭ければホース屋さんを呼べば、1 本 1 万円くらいで作ってくれるとは思います。

まあ、そんなこんなで、明日もお正月の準備です。
雪が心配ですが、ある程度は頑張りたいと思います。